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日光には当たった方がいいの?悪いの?

1. 日光に関する良い面と悪い面

暑い夏は過ぎ去りつつあっても、残暑はまだまだ日差しが強い日が続きます。

そんな日は、特に女性は日焼けが気になったりしているのではないかと思います。

日に当たり過ぎるとシミやそばかすが出来て肌に悪いと言いますし、

日焼けがひどいと皮膚がんができる、なんて話も聞いたことがあるかもしれません。

だから一生懸命日焼けを塗ったり、日焼けしないように日傘を差したり、腕カバーをつけたりする人も多いわけですが、

多分そういう人の中では「日光は当たってはいけないもの」という認識になっているのではないかと思います。

ところが一方で日光に当たった方がよいという考え方もあります。

例えば日光に当たるとビタミンDという栄養素が体内で合成されますし、

メラトニンという睡眠や体内時計に関わる物質の調整も行うことができますし、

セロトニンという気分を安定させるホルモンの産生も促すことができます。

そういう知識がある人は「日光は当たった方がよいもの」という認識を持っているのではないかと思います。

単純に日光に当たると気持ちいいと感じる方も自然とそう思っているかもしれませんね。

さぁ、日光に対する良い面と悪い面、はたしてどっちが正しいのでしょうか。そしてどう行動すればよいのでしょうか。

・・・私の意見としてはですね。「どっちかが正しい」と考えること自体を見直した方がいいと思うんです。


2.「善」か「悪」かの二択で判断しない

前に「善悪のものさしを外す」というお話を書いたことがありました。

私達は物事を「良い」か「悪い」かの2択で考えてしまうことが多くないでしょうか。

でも実際には物事には「良い」も「悪い」もなかったりするんですよね。

「良い」と「悪い」を作り出しているのは、私達の心です。

私達が私達の価値観の中で「良い」とか「悪い」とか勝手に決めつけてしまっているんです。

「日光」も同じことで、「日光」自体は「善」も「悪」もなくただそこに存在しています。

これを「善」「悪」で判断するのをやめて、まずは「そういうもの」だとニュートラルに捉えることが大事だと思います。

そんなこと言ったって日光には「良い」面が確かにあるし、

当たり過ぎたらよくないっていう「悪い」面が確実に存在しているじゃないかと思われるかもしれませんね。

確かにそうなのですが、少なくとも0か100かの二択では捉えない方がいいですね。

100%悪いと思っているから徹底的に排除しようとするわけですし、

100%良いと思っているから必要以上に日光を浴びたりする行動に出たりするわけです。

実際にはそんな二択ではなく、グラデーションになっているものです。

自分にとってどのくらい「良い」のか、「悪い」のか。例えば30くらい「良くて」、70くらい「悪い」ということもあるでしょう。

そのようにグラデーションで理解すると、あなたの行動が極端にならず、行動が変わる余地が生まれてくるかもしれません。


3.「自然」と「体調」を意識して調節する

とはいえ、どのくらいのグラデーションになっているかなんて、そうそうわかったもんじゃないですよね。

でもそのグラデーションは最初から正確じゃなくてもいいんです。最初は「多分60:40くらいかな」とか、自分の感覚で適当に決めてもらって構いません。

そこから先、「自然」「体調」を参考にして調整していく作業をするのが私のおすすめです。

どういうことかといいますと、まずは自然界の人間以外の動物の生活を思い浮かべてみるんです。

人間以外の動物ですから当然家なんかありませんし、電気だって使えません。お腹がすいたら食べ物を取りに行き、夜になれば安全な場所へ移動し眠る・・・そんな生活です。

人間も自然界の動物の一員ですから、そのような他の動物が送っている生活は、人間にとって元々備わるメカニズムをスムーズに動かすヒントがあるんじゃないかと思うんですよね。

そうすると自然界の人間以外の動物が一日を通じて浴びるであろう日光は、人間が本来浴びるべき日光として一つの目安になる可能性があります。

あくまざっくりとした目安ではあります。ですが少なくとも日中部屋に閉じこもって光にあまり当たらないという生活や、過度に日光に当たらないようにする生活だと、自然から離れているかもしれないという判断には役立つのではないかと思います。

とは言え、それだけでは自分にとって正しい日光の量はまだわかりません。

そこでもう一つ調整のために使うのが「体調」というバロメータです。

もしあなたが日光に当たる量が足りなければ、日光に当たると気持ちがいいし、「体調」がよくなるのではないかと思います。

逆にあなたにとって日光が過剰であれば、日焼けしたり、それこそ皮膚のトラブルにつながってしまって「体調」が悪くなってしまうでしょう。

要するに日光に当たることで「体調」がどう変化するかで、自分が日光に当たるべきなのか否かを判断するということです。

日光をかたくなに避けている人は、「日光に当たって気持ちいいかどうか」なんておそらく考えていませんよね。

あるいは気持ちいいと感じたとしても「日光は当たってはよくないもの」という価値観が邪魔をして「体調」の変化をスルーさせているかもしれません

私達も動物の一員である以上、動物も皆使っている「体調」という優れたシステムを使わない手はないです。

逆に言えば人間だけにしかない生まれない「価値観」というものが「体調」という優秀なセンサーをダメにしているとも言えるかもしれません。


・・・0か100かで、白黒はっきりついていた方がわかりやすいんですけどね(^_^;)

でも、人生って往々にしてそんなもんだとも思うんです。

どちらにも着地させてもらえない中で、その中間を歩きながら

「こっちで合っているのかな・・・?」

「・・・いや、やっぱりあっちの方が正しいのかもしれない!」

そんな風にあれやこれや迷いながら、それでも前に進んでいく。

それが人生なんじゃないかと私は思うんです。哲学的ですねー。

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