Instagram広告にいくら費やせばいいのか - 超簡単解説
ネットショップ業界でも毎年のようにマーケティングの主流がかわり、SNSの進化はめまぐるしいものがありますが、個人や小規模なショップがビジネスとしてSNSを軌道に乗せるためには、運営が“楽”になることが未来永劫無いだろうと言っても大げさではありません。(しかし、いいこともあります)
インスタに広告を出稿したいがどのくらい予算をかけたらよいか?
上記のような質問をとある小売店からいただきました。広告については、Facebookもインスタグラムも同じFacebook管理画面から出稿、予算指定が可能で、1日の上限予算を指定することができます。
たとえば、1日の上限予算を3,000円と設定し、広告表示期間を2022/2/1-2/7 など指定することができ、そうした場合の予算は3,000円x7日=21,000円となります。20,000円を上限として予算消化させるといった指定も可能です。
出稿方法は、クリック課金方式かインプレッション方式を選択することができます。クリック課金とは、予算の範囲内で、広告1クリックあたり*円発生するといった仕組みです。(単価20円で1,000クリックされると、20,000円となります。)
インプレッション方式とは、広告表示回数の目安を指定することができます。たとえばクリックされるされないに関わらず、指定した予算内(たとえば、20,000円の範囲内など)で、確実に広告を表示させる担保をとる方法です。
予算とクリック数の考え方と注意点
たとえばクリック単価は、インスタグラム独自のアルゴリズムと広告の品質、広告のターゲティングによって判断されますので、高いときもあれば、安くなるときもあります。
つまり、単価が安くなる=クリック数の多い状態=魅力ある広告ということになりますが、安くなるよう工夫するためには、地道な広告マーケティング施策が必要になります。(たとえば広告バナーをABテストする、テキストを工夫する、ターゲットを変えるなど。)インプレッション方式についても同様です。
注意点としては、購入までのプロセスをきちんと測定し、予算の範囲を逸脱せず、利益をとっていく目標管理が大事ですが、その管理を日々チェックすることにわりと人的コストや時間が取られるだろうということです。さらに、原価率、利益率を鑑み仮に1着10,000円の衣類を販売するために、広告費は2,000円以下、多くて3,000円までが理想とされる場合も、最初のうちは、商品価格を超える10,000円以上は簡単にかかってしまうことが覚悟されます。
この考え方の指標はCPA「Cost Per Action」(顧客獲得単価)と呼ばれています。
広告に関しては、最初から利益確保するほど売れるパターンは稀で、きちんとうまく運用できるようになるまでには、ある程度はコストと時間のリスクが伴います。
ただ、反対にいえば、インスタグラムのようなSNS広告は施策の積み重ねですので、これらが社内でうまく軌道した場合、広告運用自体が会社の資産価値となります。また、商品だけでなくインスタグラム自体の知名度も劇的にあがります。
結局どのようにすればよいか
まずは使える予算内で小さめに広告をはじめてみます。広告を出稿すると現状のCPAが徐々に把握できます。CPAの推移を毎日チェックし、なるべく低い金額になるよう広告のバナーや文言、ターゲットを調整します。最初はCPAの額が利益を超えるかもしれませんが、利益を超えない範囲を目指します。
このような広告施策を提案する、専門のマーケティング会社やプロも多く、そうした会社に依頼することで、早めに利益を上げることも可能かもしれませんが、依頼したエージェントをどの程度信用でき、自分たちの商品をきちんと理解しているのか、会社の選定や、提案のジャッジなど別の意味でリスクが伴います。
いずれにしろ、自分たちでまずは小さく初めてみることで、広告出稿の全容をある程度は把握してからでも遅くないと思います。
参考になれば幸いです。
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