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驚き!券売機で取り忘れたお釣り、8,000円が戻ってきました。(1208文字)



家族で京都へお出かけしたあるひ。
自販機で水を買おうと自分の財布を開けてみると手持ちの現金は1,000円こっきり。
~36歳アルバイト・所持金1,000円~
福澤さん一人ではなく、野口さんがお一人。

そばにいた夫に伝え、10,000円をもらいました。JRに乗ろうにもチャージ残高すらわずかしかなかったため、もらったばかりの10,000円を券売機にいれ、2,000円分をチャージ。


そこで、8,000円を取り忘れました。


その残念な事実に気がついたのは、翌日の仕事終わり。
帰りがけにスーパーのレジで財布をひらいたときでした。


「あれ!?きのう仲間入りした福澤さんは?また野口さん一人にもどってる。
あれは幻?!」
と、一瞬あたまがこんがらがる。
「おっことした?妖精が持ち去った?スリ?!あ、そうか。チャージしたんだった♪
え、でも2,000円しかチャージしていないよね。ということはお釣りを取り忘れたんだ!」

あせる。焦って泣きそう。
もう仕方がない。忘れよう。
いやダメもとでもいい。いちど駅員さんに聞いてみよう。すがるような気持ちで最寄りのJR駅員さんに事情を話す。


「京都駅で取り忘れたんですね。では忘れ物専用ダイヤルに聞いてみてください」

即座に電話し、電話口のお姉さんに詳細に事情を話す。昨日のことなので日時や場所をまだはっきり覚えていたのが幸い。


「調べてからまた折り返しご連絡します」


「お客様の状況と一致する日時と場所で、金額も同じものが届いています。お客様のイコカの番号も券売機で照合できました」


わぁ~うそみたいな奇跡!
現金の忘れ物が出てくるだなんて、99%あきらめていただけに嬉しさを驚きが上回る。

後日、預かってもらっていた忘れ物センターへ野口さん8人をお迎えに。
お迎えにいったら、ぜひ聞きたいことがあった。


「どなたかが、届けてくださったんですか?」
「はい。きづいたお客様が届けてくれました」


素敵!日本の人ってやっぱりすごい!
「あの国なら・・・」と考えてしまったのは内緒のこと。いやあの国だけではなく、どこの国でも持ち去られてしまう可能性のほうが高そう。


日本で当たり前のことでも、海外ではそうはいかないことがきっと多いから。
・フードコートの席とりにカバンを置いて行っても盗まれない。
・電車寝てもスリにあわない。
・無人販売所でもきちんとお金をはらう。
・細かい分別ルールを守る。
・トイレットペーパーが盗まれない。


日本人にもいろんな人がいるけれど、「モラルに対する意識が高い人がいる国ランキング」は世界でもトップクラスなのではないでしょうか。
今回届けてくださった方には本当に感謝です。

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とはいえ、日本の券売機にはたいてい防犯カメラが設置されているうえ、お釣りの取り忘れを持ち去ると窃盗罪が成立するそうです。

翌日。
息子が学校から持ち帰った集金袋。
請求額は8,830円。
野口8人衆は瞬く間に羽ばたいていき、またのこり一人になりましたとさ。




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