大橋仁写真集『はじめて あった』に会った
写真家・大橋仁。
義理の父の自殺未遂現場を極めて冷静に撮り、荒木経惟をして「凄絶ナリ」と言わしめた『目のまえのつづき』(青幻舎)で1999年にデビュー。以降、10組の出産現場に迫った第2作『いま』(2006年)や、300人の性行為(乱交)を撮った第3作『そこにすわろうとおもう』(2012年)など、見る人によっては強烈な嫌悪感を催す対象を素直に撮る写真界の鬼才である。
2023年に最新作『はじめて あった』(青幻舎)を発表。久しぶりの新作に、長年鑑賞してきた自分はすぐにご本