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『ユミの細胞たち』を観て、ヤマアラシのジレンマ状態の自分に思う事。

今年は自分でも予想だにしなかったことを始める機会が多くある。
それだけアンテナが敏感になっているともいえるのだが、
如何せん、私は自分が不器用だという事をすぐに忘れる。
『これ面白そう!』という感覚一つで手を出すことがしばしば。
故に、
いっぱいタスクが増えて、頭がショートする。

習得するにはそれなりの時間を要する。
集中せねば!頑張らねば!と思い込み、他に興味が湧くことがあっても、
『まずはこれをやってからのご褒美にしよう』
などと条件をつけて散漫する気持ちに蓋をしてきた。

が、しかし、
事件は昨日起きたのだ。

昨日私がモヤモヤと悩んでいることを友人に問いかけてみた。
それに対しての友人の返答はあっさりと
『なんだっていいよw』
だった・・・・。

一瞬、『ん??』となる。
そこからぐるんと脳内が回転して、
『なんだっていい』『どうだっていい』なのだと勝手に解釈したのだ。

『どうだっていい』は、まぁ冷たさを感じるかもしれないが、
『私の好きにすればいいんだよ』
という見方もできる。
至ってシンプルさがそこに存在した。

そんな解釈が脳天にズドンと降ってきたら、
『なんで自分がやりたいことを我慢してるんだろう?』
という疑問が湧き、
急にご褒美にとっておいたドラマを観ようというモードに切り替わって、すぐにテレビをつけて見始めたのだ。

私が観ようと思い続けていたのはこの作品。

『ユミの細胞たち』

キム・ゴウンという女優さんが好きでずっと気になっていたのだが、
観だすときっと止まらなくなって他の事をしなくなるだろうなーと思い、
封印してきた。
やはり!観始めると止まらない!面白い!!

ネタばれになるのでざっくり説明すると、
登場人物の色んな細胞(理性や感性等々)がアニメーションで登場して、
主のためにあれこれ考えながら、主の最善な行動に繋がるように体の中で日々頑張っているという話なのだが、
これが・・・・、私の長年の疑問を可視化してくれるような内容だったのだ。

私の長年の疑問。
『なぜ、私はこういう事を考えるのだろうか?』

自分の行動がたまにわからなくなる時がある。
なんでこんなこと言ってるのだろうか?
どうしてあの時ああいう行動をとったのだろうか?
とか。

ここ最近、急に沢山の人と交流する機会が増えて、私はちょっと疲れている。
コミュケーション能力があると自分では思っていたのだが、最近は、実はそうでもないんじゃないかと思う程、気落ちしていたのだ。

何か一つ上手くいかない、進まないという現象で、
ボタンを一つ掛け違えたかのようにあれよあれよと気持ちも行動もズレていく。
そうなると本当にもうお手上げで、
いつも自分の傍で沢山励ましてくれていた友人にまで悪態をつく始末。
そんなこと本当はしたくないって思ってるのに、どうしてこうも人を試すようなことをするのか。

私はとうとうその大事な友人にさえ、話したり、気持ちを伝えたりするのが怖くなってしまった。
なにか話すとまた傷つけてしまうのではないか、
それによって自分もまた自分自身に嫌気がさすのではないかと感じて、
人と交流することに積極的になれなくなっていた。

本当は仲良くしたい、楽しく過ごしたい。
でも、自分から無数に伸びている鋭い針が、私の周りの大事な人たちを傷つける。だから近寄れない。

ヤマアラシのジレンマ。

自分の一番の味方は自分自身だとよく聞く。
私はそれと逆で、
自分自身こそが一番の敵なのではないかと感じてきた。
どんなにみんなから大事だよと言われようと、
肝心な私自身がそれをどうしても落とし込めない。
先に話した大事な友人にも、そのような事を沢山話してもらっていたのに、
なかなか飲み込めず、
私だけが私のことを認めていないという風に感じていた。

ここで『ユミの細胞たち』に話が戻るのだが、
ドラマの中で、ユミの細胞たちが一生懸命に主であるユミの応援をしているのだ。

彼女の恋愛がうまくいくよう、
彼女が少しでも傷つかないよう、
彼女がいつも幸せでいれるよう。

彼女を形成している細胞たちが、みんなで共に協力し合いながら、彼女にとっての最善を考え、行動する。

細胞たちからしたら、主であるユミの事を応援する、愛しているのは絶対に揺るがないことなのだ。

私はその光景をドラマで見ていて思った。
細胞という形ではあるが、
自分が自分の一番の味方とは
こういう事をいうのか?

私を形成する細胞たちも、私のことをなんら疑問を持たずに愛し、応援してくれているのか・・・。
それは当たり前のことなのか・・・。
と、漠然と感じた。


私が私を愛するのは当たり前。


私の長年の疑問。
『なぜ、私はこういう事を考えるのだろうか?』

その時その時で、最善だと思われることをしてきただけ。
それが思わぬ展開に転ぶことだってある。
でも、一生懸命に考えてその答えを毎回出しているのだ、
私の一番の味方、私の細胞たちが。

そう思ったら、自分の中の細胞たちが愛おしく、身近に感じる。
それで幸せだと感じられるなら、今はこの解釈でいいや!
若干強引さを感じるが、
今はその解釈が一番だよって、細胞が選択したらしい(笑)

思わぬところから急に降ってくる解釈。
やりたいなーって思ったことは、
とりあえずやってみるといい事あるかもね!

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