橘真児

28年目のエロ作家。著書は200冊以上。 Notices ここで公開されている創作物は…

橘真児

28年目のエロ作家。著書は200冊以上。 Notices ここで公開されている創作物は、すべて虚構である。また、創作物は基本的に成人向けであり、18歳未満の閲覧を禁止する。 すべての文章の著作権は橘真児にあり、許可を得ない複製や二次使用、転載を禁止する。

最近の記事

初めての女子寮

「隣りの三姉妹」じゃなくて「隣の三姉妹」なんだよな。なのに、ほとんどのサイトで間違った表記がされている。  どうせ三文エロ作家の本なんて、タイトルが違っててもかまわないって思われてるんだよな。見下げられてるんだよな。軽蔑されてるんだよな。馬鹿にされているんだよな。くそ。  なんて陰謀論まがいの被害妄想は房総半島の先っちょにうっちゃることにして、次に出る本に話題を移す。私は承認欲求モンスターではないからだ(喧嘩売ってる?)。  そういうわけで、今月末に竹書房文庫から新刊が出

    • たぶん最後

       お久しブリの刺身。  そんな語呂の悪い挨拶は額田王の墓前に埋めることにして、久々のnoteである。前回ここに駄文を書いたのが3月だったので、8ヶ月近く経ったわけだ。その間、何をしていたのかというと、仕事をしていました。  いや、待てよコラ。そのわりに本が出てねえだろというツッコミは受け付けません。だって4月から兼業に戻ってたんだもの。忙しかったんだもの。正直、まだ8ヶ月しか経ってねえのかよとげんなりするぐらい、キツい日々を送っていたのですよ。早く1年が終われと願うぐらい、今

      • 覚え書き的な何か

         橘真児としてのデビューは1996年。それから早27年。思えば遠くへ来たわけでもないか。はー、ちゃんちゃん。  そんな御託は不燃ゴミとして回収してもらうことにして、以下駄文。  たぶん昔やってたホームページで書いたと思うのだが、ペンネームの由来はデビュー前年に放映されたテレビアニメの主人公である。シンジという下の名前をいただいて漢字を当てはめ、姓は1文字にしようと適当に決めた。  で、そのアニメについて、ちょっと書いておく。わざわざタイトルを出さなくても、主人公の名前で丸

        • 犬と少女

           往年のロリ写真集のタイトルみたいだな。残念ながら、内容はそういうのと違う。期待させてすまんね。  コロナ禍の以前の話である。  当時、犬の散歩は、毎度同じルートではなかった。思いつくままに歩き回り、時間もかけていた。かなり遠くまで出向くこともあった。  そんなある日、バイパス沿いの広い歩道を犬と歩いていたら、脇から同じく犬連れの少女が現れた。時間は午後の3時ぐらいだったろうか。彼女は学校から帰ったあとらしく制服姿で、中学生か高校一年生ぐらいに見えた。  散歩中に犬の飼

        初めての女子寮

          彼女が寝てる間に

           ふわわと大きなアクビをした沙栄子が、後ろに敷いてあった寝床のマットレスに、ほとんど這うようにして近づいた。 「ごめん。ちょっとだけ寝かせて」  掛布団の内側にもぐり込むと、ものの一分も経たないうちに深い寝息をたてだす。完全に眠ってしまったようだ。 (うまくいったぞ)  修司はほくそ笑み、たった今まで沙栄子と食事をしていた座卓の上を眺めた。  カセット式コンロの上には土鍋。今日のメニューは寄せ鍋だった。濁った出し汁の中に、白菜やネギが少しだけ残っている。  修司は缶ビールを飲

          彼女が寝てる間に

          予定は未定、確定ではない

           こんばんは、芦田愛菜です。違います。  こんばんはではなく、こんにちはです。(そっち?)  さて、相変わらずしょーもないツカミで人心を煙に巻く自称エロ作家ですが、お詫びというか弁解というか言い訳をさせてもらいます。  前回、次から未発表の作品をここで公開すると宣言しましたが、延期いたします。理由は面倒もとい時間がかかりそうだからです。昔々書いたものゆえ、手直しがけっこう必要で、本業の傍ら行うのは、けっこうしんどいのです。あれは、もうちょい時間的な余裕ができたら、手をつけた

          予定は未定、確定ではない

          次回予告のようなもの

          「揉んでも抱けない」の更新が終わり、次は同じく週プレモバイルで連載された「奥まで撮らないで!」を出すつもりでいたのである。いや、ホントに。  しかし、「奥撮ら」は「揉ん抱け」よりも連載期間が長かった。掲載されなかったものも含め、手元には約150回ぶんものテキストデータがある。エピソード数も全部で30。 「奥撮ら」は「奥まで撮らせて」のタイトルで、二見文庫より刊行された。そこで取り上げたエピソードは6つ。全体の5分の1である。  つまり、文庫に入らなかった話数は、単純計算で

          次回予告のようなもの

          揉んでも抱けない<58>

          第七十四回 終わりなきハメハメ 「センセイの、すっごくボッキしてるね。ひょっとしてエッチしたいの?」  モモコのストレートな問いかけに、満也は戸惑いつつも「うん」とうなずいた。 (モモコちゃんもいやらしい気分になってるみたいだし、これはもしかして、もしかするのかも)  アイドル美少女を相手に童貞卒業という、夢のような出来事が現実味を帯びてくる。何しろ、モモコは交わったペニスとヴァギナをチラ見しつつ、満也のそそり立ったジュニアにも物欲しそうな目を向けながら、ヒップをモジモジさ

          揉んでも抱けない<58>

          揉んでも抱けない<57>

          第七十三回 穴がふたつに棒一本  美少女アイドルの顔の上で、くりんと愛らしいヒップがぷりぷりとはずむ。同性のクンニリングスに、アリカはたちまち乱れた声を発しだした。 「あ、あ、あ──やあン、キモチいいのぉ」  前屈みになってベッドに手をつき、「うっ、うッ」と嗚咽をこぼす。けれど、その顔はとても幸せそうだ。ずっと好きだった幼なじみに、秘部を舐めてもらっているからだろう。 「じゃあ、わたしたちはアミのを濡らしてあげよっか」 「そだね。ヌルヌルにしておけば、オマンコにもスムーズに

          揉んでも抱けない<57>

          揉んでも抱けない<56>

          第七十二回 欲情するふたなり娘 「な、ナメないでって……?」  リーダーの美少女に脅す口ぶりで告げられ、アリカは怖じ気づいたように後ずさった。 「水くさいのはアミもそうだけど、アリカ、あんたも同罪だかんね」 「同罪──」 「こんな大事なこと、どうしてわたしたちに相談しないで、ふたりだけで勝手に決めちゃうのよ? たしかにあんたたちは幼なじみかもしれないけど、わたしやレミだってピンクの四つ葉っていう、運命共同体っていうか仲間じゃない。困ったことがあったらどうすればいいのか考えて

          揉んでも抱けない<56>

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          第七十一回 ふたつの性を持つ美少女 「ああ、だ、ダメ──そんなことしないでぇ」  ペニス(?)をしごかれるアミが、苦悶の表情を浮かべる。下半身がわななき、両脚を休みなくすり合わせているから、かなり感じているのは間違いなかった。 (じゃあ、アミちゃんはやっぱり男なんだろうか……)  立ったままのオナニーに耽り、満也も膝をカクカクと震わせた。快感で頭がボーッとしつつ、美少女アイドルの股間にそそり立つものから目が離せない。  ただ、若干の違和感がある。何か大切なものが欠けているよ

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          揉んでも抱けない<54>

          第七十回 これってホントのチンコなの?  セクシーな美少女アイドルの股間に生えた、本来あってはならないモノ──。 (アミちゃんは、やっぱり男なのか!?)  成海の義理の弟であるヒロミと同じく、男の娘だというのか。いや、おっぱいもあるからニューハーフか。  だが、アリカは懸命にそれを否定する。 「ダメよぉ、そんなところ見ないで。アミは女の子なんだからぁ」  この期に及んでここまで否定するということは、本当に女なのだろうか。しかし、どこからどう見ても、あれはペニスだ。未だ膨張を

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          第六十九回 アイドルの秘密 「何か知ってるのなら、白状しなさいよ」  モモコに詰め寄られ、小柄なアリカは後ずさった。身長差のせいで、小さな女の子がいじめられているかのよう。 「あ、あたしは何も──」 「何もってことはないでしょ。アミがものすごく悩んでたとか、明らかに事情を知ってるみたいなこと言ってたじゃん」 「そうそう。それに幼なじみなら、いつ毛が生えたのかも知ってる仲なんだろうし、脱退の理由だって承知してるんでしょ?」  下品な言いがかりをつけ、レミもいじめの構図に加わる

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          第六十八回 猛烈! 桃色アイドル襲来 「うわあッ!」  朝、満也は悲鳴をあげて飛び起きた。全身にびっしょりと汗をかいて。 (くそ……またあの夢だ)  額を拭い、顔をしかめる。忌々しい記憶によって悪夢を見せられ、だいぶうなされていたようだ。  あれは一週間前のこと。童貞を捨てるべくソープランドに赴けば、現れたのは予約したナンバーワンの女の子ではなく、一度引退したというオバチャンだったのである。  話が違うと帰ろうとすれば、無理やり引き止められて服を奪われ、たるみきった巨体で手

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          第六十七回 恋の潜望鏡 「すっごく気持ちよかった……イッたのも久しぶりだったし、あんなすごいのって初めてかもしれない」  うっとりした眼差しで桃香が言う。甘ったるい吐息が、覗き込む満也の顔にふわっとかかった。  彼女の手は、まだブリーフ越しにペニスを握ったままだった。無意識にか指がニギニギと強弱を加え、快さを与えてくれる。 「だけど、クリちゃんをいじられたわけでもないのに、どうしてイカせられちゃったのかしら? 乳首だってさわらなかったのに」 「それは──」  答えかけて、満

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          第六十六回 逆ソープ天国ローション抜き (昔はって──)  つまり、今はいないということか。質問しておきながら、どう受け答えをすればいいのかわからず、満也は押し黙った。  すると、桃香のほうからあれこれ打ち明けだした。もしかしたら、積もり積もった不満や嘆きを、誰かに聞いてもらいたかったのかもしれない。 「昔っていうか、ほんの何ヶ月か前なんだけどね。けっこうラブラブだったし、あたしは彼とうまくいってると思ってたわ。でも、彼のほうはそうじゃなかったみたい。あたし、結婚資金を貯め

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