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控訴パワーの陰阜

 何年か前、竹書房経由で依頼があり、某番組に出演したことがある。たぶん誰も知らない話だ。
 いちおう事前に打ち合わせがあって、当日テレビ局に行くと楽屋が用意されており、弁当もあった。その場で契約書にサインもした。たしか、悪いことはしてませんよねみたいな内容だったと思う。収録後に逮捕され、お蔵入りになったらまずいからであろう。
 で、収録から数日後、担当Dから電話があった。宣材写真はありませんかと。
 いや、ビジュアルで売っている某同業者じゃあるまいし、三流エロ作家が宣材写真なんか撮っているわけなかろう。ありませんと答えたが、どうやら写真が必要らしい。仕方なく、当時SNSのアイコンにしていた、画質の荒いやつを送った。この記事のトップ画像に使用したのがそれ。
 これはグラサンにスキンヘッドなのだが、テレビ出演ではグラサンで帽子を被り、ヒゲもたくわえていた。ビジュアルが違いすぎて宣材になってねえ。
 ちなみに、その番組はいちおう録画したのだが、娘が勝手に消去したため、私は視ていない。娘も、親父が出ているから消したわけではなく、HDの空き容量が足りなくなったため、他のいらない番組と一緒に消去したらしい。
 よって、自分が何を喋ったのか、どんなふうに編集されていたのか、さっぱりわからない。唯一憶えているのは、同じ回に出演した女性が、話すときにピンマイクのあたりを何度もさわったため、司会者のひとりがキレていたこと。後に、その司会者は健康を害して療養したから、神経質な性格が災いしたんだろうなと思った。

 というわけで、宣材写真→宣材→洗剤ときて、今回のタイトルになるのですよ。

 さて、そんな昔話は常田富士男に語らせることにして、7月に新刊が2冊出る。兼業でクッソ忙しいのに同月に出るのは、依頼があったときにきっちり確認しなかったワシが悪い。ごめんなさい。米ください。
 両方とも、原稿はすでに送ってある。著者校正はまだだが、どうせ1日で終わる。かつては何日もかけていたけれど、さすがにこれだけ経験を積むと、あとで直すところがあまりない。だからって、校正に時間がかかるのは文章が下手くそだからとは言いませんよ。考えすぎです。被害妄想です(見えない敵との会話)
 ともあれ、2冊の内容はいずれ明らかになるであろう。その日までごきげんよう。