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初めての女子寮

「隣りの三姉妹」じゃなくて「隣の三姉妹」なんだよな。なのに、ほとんどのサイトで間違った表記がされている。
 どうせ三文エロ作家の本なんて、タイトルが違っててもかまわないって思われてるんだよな。見下げられてるんだよな。軽蔑されてるんだよな。馬鹿にされているんだよな。くそ。

 なんて陰謀論まがいの被害妄想は房総半島の先っちょにうっちゃることにして、次に出る本に話題を移す。私は承認欲求モンスターではないからだ(喧嘩売ってる?)。

 そういうわけで、今月末に竹書房文庫から新刊が出ます。書き下ろしである。タイトルは「ゆうわく女子寮」。

https://www.takeshobo.co.jp/book_d/shohin/6185901

 タイトルそのままに、舞台は大学の女子寮。これは編集氏からのネタ振りであった。

 もうね、書いた本が200冊を超えちゃうと、過去の作品なんてすべて憶えていないのよ。とは言え、古いほうから忘れていくわけではない。むしろそっちのほうがけっこう記憶に残っていたりする。キャリアの真ん中らへんのやつほど曖昧になりがちなのだ。

 何が言いたいのかというと、これまで女子寮を舞台にした作品を書いたかどうか、執筆前に思い出せなかったのですよ。たぶん初めてだよなと思いつつプロットを作り、兼業の忙しさに溺れながらも時間を捻出して執筆し、完成させてデータを送った。
 で、すべての作業が終わり、あとは発売を待つだけという今、実際どうだったのかしらと調べてみた。すべての作品データが入っているMacBook内を検索したところ、女子寮という単語すらほぼなし。オッケーひと安心。
 唯一引っかかったのが「ふたご学園寮」という作品。あいにく、どんな内容だったのか、完全に忘れていた。そこでAmazonで内容紹介を確認したら、これは女子寮がどうのというものではなかった。女子大生も出てこないし。

 そういうわけで、初の女子寮作品です。ようやく確定。

 実は、寮の管理人を任された青年が、寮生たちとウハウハというネタ振りがあったのです。でも、エロ漫画とかにありそうな話だし(実際に読んだこともある気がする)、食指が動かなかったので、設定はけっこう考えた。
 まあ、そうやってヘタに凝ると、読者が置いてきぼり食うというパターンに陥りがちなのも事実。今作がどうだったのかの判断は、読者諸兄にお任せします。

 さて、次に橘の本が出るのはいつなのか。年齢的にもキツくなっているのに、このまま兼業を続けるつもりなのか。
 不確定要素が目白押しの2024年、どうか世界が平和でありますように。

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