エナジードリンクと栄養ドリンクの選び方 (その2)

前回、エナジードリンクと栄養ドリンクの違いを分析・考察しましたが、今回はその続きです。
看護師を始め、ハードワークな方には必要不可欠と言っても良いのではないでしょうか？

そんなエナジードリンクと栄養ドリンクについて、
具体的に、自分に合う、効果覿面なエナジードリンク、栄養ドリンクの選び方について解説します。
選び方によって、得られる効果が全然違いますから、ぜひご参考になさってくださいね。

今回は、まず栄養ドリンクから。

栄養ドリンクの選び方

症状で選ぶ

前回の記事で解説した通り、栄養ドリンクは、臨床データに基づき、国が承認した効果・効能を表記できます。
そのため、各商品に表記されている効果・効能を参考に、自分の症状に合った商品を選ぶことができます。例えば、「滋養強壮・虚弱体質・栄養補給」など、効能が表示されているものは参考にすることができます。

ただ、同じ効果・効能を唄った商品であっても全然価格帯が異なるケースも散見されます。
その場合は、自分の最も求めている効果・効能に聴く成分がどの程度含まれているかで商品を選ぶのがポイントです。

例えば、
なかなか疲れが抜けないときは、
ビタミンB群、アミノ酸（タウリンなど）、グルクロノラクトン、強壮生薬。
夏バテのときには、
ビタミンB群、タウリン、カルニチン、ローヤルゼリー　などスポーツ後の肉体疲労に分岐鎖アミノ酸BCAA、ビタミンB群、タウリン。
風邪などの発熱による体力消耗や胃腸虚弱には、
ビタミンC・E、ゴオウ、ローヤルゼリー　などパソコン作業による目や肩の疲れにビタミンB1・B2、γ-オリザノール、コンドロイチン。
などです。

以下にもう少し詳しく見ていきましょう。

成分で選ぶ

栄養ドリンクがすぐ効いた！と感じるのは、カフェインの覚醒作用が大きな理由とされています。
また、栄養ドリンクには微量ながらアルコールを含むものもあります。
その他の生薬やビタミン類の効用には即効性はないため、飲んですぐに効くという感覚は感じにくいかもしれません。
症状に合わせて栄養ドリンクを効果的に利用するためには、成分と作用をしっかり理解することが大切でしょう。

栄養ドリンクの主な成分と効果・効能

各成分がどのような効果・効能をもたらすかをまとめた表がこちらです。

得たい効果・効能をもたらしてくれる成分を多く含む商品を選ぶことがポイントです。

[おまけ] 有効成分の概要

ちなみに、各成分の簡単な解説を掲載しておきます。

滋養強壮剤に含まれる主な有効成分

《動物性生薬》

《植物性生薬》

《ビタミン類》

《アミノ酸類》

《その他》

• カフェイン

• カルニチン塩化物

• グルクロノラクトン

• コエンザイムQ10

• コンドロイチン硫酸ナトリウム　など

効果・効能別 効く栄養ドリンク商品

本記事の最後に、効果・効能別に本当に効く栄養ドリンクを紹介します。

日常的な肉体疲労

疲れがとれないときは、エネルギー生産を助ける成分が含まれている製品を選びましょう。
ビタミンB群、その中でも特にビタミンB1やタウリン、グルクロノラクトンはエネルギー生産をサポートします。

医薬品：リポビタンゴールドエース、グロンサン強力内服液

指定医薬部外品：リゲイン、アリナミンV、アリナミンV&Vロイヤル、リポビタンD、エスカップ、チオビタドリンク

スポーツ後の疲労

疲れが激しいときは強壮生薬の含まれているものが適しています。
集中力や持続力を高めるエレウテロコックが含まれているユンケル黄帝ロイヤルは、ハードな疲れにお勧めです。
また、スポーツ後の疲労にはBCAA（分岐鎖アミノ酸：バリン、ロイシン、イソロイシン）が役立ちます。カフェインが含まれていないものは就寝前に飲むこともできます。

医薬品：ユンケル黄帝液、ゼナF-Ⅱ活力液、ユンケル黄帝ロイヤル、チオビタゴールド

指定医薬部外品：チョコラBBローヤル2、アリナミンRオフ

風邪などの熱による体力消耗

風邪による体力消耗にはビタミンCやローヤルゼリー、強壮作用のある生薬が含まれている製品を選びましょう。

医薬品：ユンケル黄帝液DCF

指定医薬部外品：ユンケルローヤル・C、ユンケルローヤルチャージ

パソコンによる眼精疲労

パソコンなどの視神経を使う作業には、ビタミンB1・B2、γ-オリザノールが含まれている製品を選ぶのもよいでしょう。

医薬品：ファンテユンケル3Bドリンク、ユンケル黄帝液L

女性に不足しがちな成分の補給

栄養ドリンクのなかには鉄分やミネラルなど、女性に不足しがちな成分が含まれているものも販売されています。また、味も多種多様で飲みやすくなっていたり、カロリーが控えめな商品も販売されています。

医薬品：プラセントップ液

指定医薬部外品：アルフェネオ

今回の記事はここまでです。
次回は、エナジードリンクについて解説します！

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