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競走馬の引退後について考える~特集・沖縄県の養老牧場、ホースガーデンちゅらんの飼育環境について

ホースガーデンちゅらんは、これまでに私が再三取り上げてきた、殺処分されてしまう引退馬に生きる道を。肥育場の馬たちを救い出したい というプロジェクトに応援メッセージを送った団体である。このホースガーデンちゅらんについて、特集記事を掲載させていただきます。この記事を掲載するにあたり、多方面に渡り、国籍を問わず様々な方々から情報提供を頂きました。全ての方に感謝申し上げます。

まず、ホースガーデンちゅらんは、沖縄県初の養老牧場として今年の2月28日に開業した。以前のnoteでも掲載したが、最初に成立したクラウドファンディング、見放された馬に再チャンスを!沖縄に引退馬のふれあい牧場を
というプロジェクトでは、250万円の目標金額を大きく上回る、504万2000円の支援金が集まっていたのにも関わらず、見通しの甘さから資金が足りず、見放された馬たちを助けたい!ふれあい養老牧場完成まであと少し!というプロジェクトを行い、139万3000円の支援金を集め、開業するに至った。支援金額の合計は643万5000円だ。
また、現在も社会問題と向き合う人のクラウドファンディング、GoodMorning継続的な支援を受け付けている。FacebookでAmazonの欲しいものリストも公開しているが、これを見れば分かるように猫砂(5.5L、4袋)や、小鳥のためのミックスシード(3.6kg)ニワトリのエサ(5kg)ドックフードなど、馬とは一切関係の無いものまで欲しいものリストに掲載しているのは、流石にどうかしていると言わざるを得ない。それを個人のTwitterやFacebookで掲載する分には何も問題は無いが、団体のFacebookページで掲載するものではないだろう。この時点で、「なにかおかしい」と気付いて頂きたいと思う。

ちなみに、ホースガーデンちゅらんのFacebookで5月24日の投稿には、林由真氏の元所有馬であるスパークルメノウが発熱、点滴を受けたとある。(筆者のスクリーンショット、TA恋心フォントを使用)

その後5月26日の投稿で原因は熱中症、そして支援者から扇風機や日除けシートなどを頂き動物たちが快適に過ごせるように準備をしていくと記載されている。

まず、熱中症になる環境であったにも関わらずそれまで扇風機が無かったことについて触れたい。
現在は支援者から頂いた扇風機があるそうだが、馬が熱中症になるまで無かったというのは、さすがにどうかしていると言わざるを得ない。管理体制が行き届いていないのは明らかだ。
肥育場クラウドファンディングでお馴染みの、林由真氏は、このホースガーデンちゅらんを「信頼できる幸せに過ごしてくれる」としていたが、熱中症から防ぐために不可欠である扇風機すらも支援者から頼るような施設、そしてそんな人たちのことをどう信頼できるのか。それをまず教えて頂きたい所だ。通常の感覚ならあり得ない。見る目が間違っていると私は思っている。

月額支援を受け付けているプロジェクトページでは、1頭でも多くの馬に幸せな余生を。と記載されている。

沖縄とはいえ、5月に馬が熱中症を起こす環境であれば、飼育されている馬たちが、幸せな余生を送れるとは到底思えない。
即ちそれは、動物愛護ではなく虐待であると言える。鹿児島から沖縄への輸送による疲れが出たことを言い訳に使っていたが、5月9日に到着して24日に熱中症になったとするならば、輸送の疲れなどは関係無い。ただ単に管理体制について問題があるだけだ。

即ち、スパークルメノウが熱中症になった理由は、それまで扇風機が1台もなく天井が低い馬房のせいであることは明白で、ひいてはその状況で馬を飼育している下村エリザベス氏、下村渉氏の責任は大きい。(3月29日琉球新報より)

これは、5月21日に林由真氏が自身のTwitterで公開したコウエイワンマンの写真だ。
パッと見ただけで天井が低いと分かる。しかも屋根はトタン1枚だけであり、熱がこもる作りになっている。そもそもサラブレッドを含む馬が過ごすような環境であるとは思えない。これでは熱中症になるのも当然の環境と言えよう。
そして、これから夏本番。熱中症は頻発するだろう。これを保護と呼べるのは、支援者くらいのもので、馬を酷い環境にて飼育する動物虐待だと私は思っている。動物保護施設と書いているのは何かの間違いではないだろうか。

また、あえて書きませんが、今年の5月26日にホースガーデンちゅらんであった出来事を私は知っています。詳しくは公表を差し控えますが、今の飼育環境が改善されなければ、同じ出来事が頻発するでしょう。

最後になりますが、関係者各位から、万が一間違えているという指摘等がございましたらnoteのコメント欄でご意見を頂きたいと思います。よろしくお願いします。

6月5日 Yu-Ji

追記 このnoteを読まれて、ホースガーデンちゅらんは、「誹謗中傷について」というタイトルを付けて記事を投稿した。
このnoteでは、あえて書いていない5月26日に起こった出来事である、預託馬の死亡についてだ。僕のnoteが、「悪質、非常識」とされているが赤燈馬号の馬主から1件だけ問い合わせがあったものの、それ以降の問い合わせがないこと。そもそも僕のnoteでは書いていない馬の死亡案件を公表し、支援者からの同情を誘うのはどうか?と思う。

扇風機などが無かったことについて、「ここに扇風機が一つも稼働していないのをその目で確認して仰っているのでしょうか?どうでしょうか?」と記事にあったが、よくもそんな嘘言えるなと。ある意味感心せざるを得ない。
それはなぜかといえばこれである。

登録見込があるといっている第一種動物取扱業について。沖縄県動物愛護センターの第一種動物取扱業者登録簿を見れば分かるが、このホースガーデンちゅらんは未登録である。それで乗馬体験を行い、カネを取っているのは不法営業となる。預託馬の受け入れも不法営業となるのだが。ここの問題を棚上げしている。ここについては、動物愛護センターに問い合わせをした結果、「改善されなければ、今の営業は控えていただく」との答えを頂いた。今後どうなるか、非常に気になる。
アニマルウェルフェアの考え方に対応した馬の飼養管理指針を見れば、馬房の高さの項目でここに対応していない馬房であることは明らかだ。結果、虐待の手助けとなっている。ここに支援しようとする方は少し考え直して欲しい。

6月26日 Yu-Ji


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