Yu-Ji

座右の銘は「C'est la vie」 競走馬の競りを見るのが好きです。 最…

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座右の銘は「C'est la vie」 競走馬の競りを見るのが好きです。 最近noteの更新を増やしています

最近の記事

馬券を越えたところで競馬を語りたい

競馬と言えば賭け事、YouTubeで「競馬」と検索すれば、予想や馬券収支のネタが金太郎飴のように出てくる。確かに、見た目で映えるし分かりやすい、いわゆる「取っつきやすい」ネタなのは分かっているけれど、単なる予想コンテンツとして留まっていたら、その先がないようにも思える。 だからこそ、究極の目標は「予想をせずに競馬を語りたい」になる。これが採算ベースに乗るか?と言ったら乗らないだろうから、フリーランスでやる人はいないだろうけど、もしこういう立場で競馬を語ることが出来たならば、

    • またひとつ、思い出が消えていく

      ちょっとだけショートホープのメンソールにまつわる思い出話を。 おそらく、ショートホープのメンソールというのはメジャーな商品ではない。 だから廃盤になっていると思うけど、僕がはじめて吸ったタバコはショートホープのメンソールだった。その理由は、北海道の職場で憧れた先輩の吸うタバコだったから。 その先輩と、数年後に千葉県の松戸でご飯をすることになるのだが、その時もなかなか面白かったように記憶している。 なぜ会いに行ったのかすらも、今になってはよく分かっていないが、会ってくれたのも

      • 不祥事が多いなら

        今年は騎手の不祥事がよく報道される。 こういう報道が出るたびに、「競馬はこういうものだ」だったり、「もう買いません」などの意見が出ることもテンプレートとなっている。すなわち、世間の印象を下げている。 考えてみたが、競馬のことが報じられるのはレースに直結することか、馬の様子くらいのもの。そこに世間の印象を良くするようなモノは含まれていない。 例えば、戸崎圭太騎手は剣道場の総代表となっているけれど、これについて触れたのはNumberくらい。 こういうニュースを定期的に発信し

        • あなたが好きな「相棒」のエピソードは?

          今年、23シーズン目を迎える相棒。 そのなかで、僕が好きな回を紹介していきたい。 シーズン2「雪原の殺意」+「白い罠」相棒シーズン2の15話と16話は、北海道が舞台となった話。 「雪原の殺意」と「白い罠」 この回の良いところは、最後。 本宮沙雪役を演じる前田愛さんが、コレッジョの画集を抱きしめて、工藤伊佐夫役の小野武彦さんを見送るところ。 涙を流す亀山薫役の寺脇康文さんが堪らなく好きです。 シーズン1「人間消失」シーズン1の第9話「人間消失」 これは現金2億円が盗まれた事

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        マガジン

        • 糾弾
          19本
        • 馬肉関係
          5本

        記事

          サラブレッドは馬肉になるのか

          この記事を作った理由は、サラブレッドが馬肉になっているという事実がありながら、報道各社が引退競走馬を取り上げる際には「殺処分」という言葉を用いるのは、適切ではないと考えているから。 だからこそ、報道各社が報道しない数字で事実を裏付けながら、サラブレッドが馬肉になっているということを、この記事を読んでくれた読者の皆に伝えることで、引退競走馬について各々が考えるきっかけにして欲しい。 サラブレッドは馬肉になるのか?信じられていた迷信 「サラブレッドは馬肉にならない」と言ってい

          サラブレッドは馬肉になるのか

          厳しい言葉は勝負の世界に徹するからこそだった

          報道だけを見たら間違いなく誤解されるけれど、普段の様子はちょっとおちゃらけてて、でも仕事には真面目で職人気質なところがあり、厳しいこともハッキリと言う人だったのを、一緒に仕事をさせてもらっていたからこそ僕は知っている。 そんな記事は有料でしか書けないので書かせて貰う。前回の記事も好評でした。ありがとうございます。今回の記事は約2500字です。 ファッションセンス

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          僕は永森大智騎手が大好きだ

          高知競馬場所属騎手のなかで、僕がいちばん好きな騎手は誰か?と聞かれたら、迷わず「永森大智騎手です」と答える。 その理由はレースを見れば分かる。 永森大智騎手は無駄に外を回す競馬をしない。いわば、コーナーをタイトに回る騎手だ。それを示すのはこのレースだと思っている。 実況放送を担当する、橋口浩二アナウンサーも一瞬、彼のことを見失うレース。これが出来るのは、永森大智騎手しかいないと思う。 そんな、永森大智騎手に関するニュースが飛び込んできた。 銃砲刀剣類所持等取締法違反(以

          僕は永森大智騎手が大好きだ

          「ハミが抜ける」とはなにか

          先日の新潟記念(G3)において、スタート前にライトバックが放馬・競走除外となった件。 こうなってしまった理由は記事で書かれているが、ライトバックがゲートに寄らなかったから係員に引っ張って貰ったら馬が反発してハミが抜けてしまった。と説明されている。 僕は、この説明だけだとファンには伝わりきらないと考える。少しだけ補足したい。 「ハミが抜けた」は間違い?あくまで僕が感じたことだが、今回は「ハミが抜けた」と報じられているけれど、本当はそうじゃないと考えている。 その理由は、ハミ

          「ハミが抜ける」とはなにか

          8月29日は馬肉の日

          8月29日は語呂合わせで「馬肉の日」だったことから、こんなニュースが流れていた。 福島県・会津若松市の「会津ブランド馬肉」 さくらの会」という団体が、会津ブランド馬肉の普及活用と消費拡大を図り、全国へ発信している。 このなかで、会津産馬肉の魅力というのは「純国産」にこだわり、赤身で、脂肪の「サシ」が入っていないことが、会津ブランド馬肉の特徴だ、としている。 いっそのこと「会津ブランド馬肉はサラブレッドです!」と言っても良いのではと、僕は考える。 純国産で、サシが入らない赤

          8月29日は馬肉の日

          調整ルームへの通信機器持ち込みを解禁すべきだ

          水沼元輝騎手の件があった時にも同様の記事を書いたが、僕は騎手が調整ルームへ入室する際に通信機器の持ち込みが制限されるけれど、それはもう時代遅れの考え方だから解禁すべきだろう、という考え。 今回の和田譲治騎手にしても同様。 通信機器の持ち込み制限程度で公正が保てるという考えは甘い。関係者全てが通信機器の使用を制限される訳じゃないからこそ、事実上の連絡は取り放題となっているのだから、騎手だけ連絡を取れないようにしたところで意味がないと考えている。だから、騎手が連絡を取っても問

          調整ルームへの通信機器持ち込みを解禁すべきだ

          競馬界も誹謗中傷行為への対策を実施しよう

          以前、僕はこんなことを呟いた。 もちろんこれは、騎手だけではなくてボートレーサーだったり競輪やオートの選手でも中傷のコメントは、いつまで経っても無くならないだろう。 また、日本プロ野球選手会が7月22日にプロ野球選手に対する誹謗中傷行為等への対応報告を発表し、発信者情報開示命令申立を複数件行ったとしている。 競馬界でも騎手会・調教師会などで対策チームを作り、誹謗中傷に対して抗議するという姿勢を広く世間へアピールしなければと思う。 地方競馬だと騎手課程は2年間なので、17歳でデ

          競馬界も誹謗中傷行為への対策を実施しよう

          サラブレッドの生産頭数について

          今、引退競走馬の話をしたときに必ずと言っていいほど言われることがある。 「生産頭数が多すぎるから減らせ」と。 何を基準に「多すぎる」と判断しているのか?は分からない。分からないからこそ考えてみたい。 近頃は引退競走馬に関することがニュースで頻繁に取り上げられるけれど、実際のところを深く知ろうとしてない報道ばっかりで、団体にインタビューして都合の良いコメントを引き出して団体の宣伝になるようなことしか言わない。それなら、チラッと見た程度の人が、お気持ち表明のコメントで「なぜ馬主

          サラブレッドの生産頭数について

          「競馬界は甘い!」と言われないために

          まずはじめに、競馬に携わる全員が品行方正に努めていれば、こんな話をする必要がないけれど、現実的ではない。 だからこそ、何かをしたときには罰則がある。罰則は戒告から始まり最悪のケースは競馬関与禁止処分が下されることになっているが、ファンからはその罰則があまりにも軽いと言われがちなのが競馬界だと思っている。 その印象を変えるためにはどうすれば良いか?という記事。 本当に罰則は「軽い」のか?まずはここから検討したい。 厳罰化を求める声があるけれど、僕は騎手や調教師はそう簡単に養成

          「競馬界は甘い!」と言われないために

          2024 サマーセール 振り返り

          日本で行われるサラブレッド市場で、上場数では他の競りを寄せ付けないほどの規模を誇る、日高軽種馬農業協同組合北海道市場のサマーセールが8月19日(月)~8月24日(土)まで行われた。 そのことについて振り返りたい。 6日間開催は「成功」か?まず今年のサマーセールを振り返るなら、昨年は5日間開催だったが、上場頭数が多かったことと購買が活発に行われたことから競りの進行に遅れが出て、競りの終了時刻が20時を回るケースがあった。 その為に今年は、1日の上場頭数に制限を設けて販売希望が

          2024 サマーセール 振り返り

          JRAが競りで馬を買う理由

          はじめに日本各地で行われているサラブレッドの市場において、上場された1歳馬を年間に約70頭ほど購買するのがJRA(日本中央競馬会)だ。 中央競馬の主催者でもあり、国が全額出資している特殊法人でもある日本中央競馬会がなぜサラブレッドを購買するのか? その理由は公開されているけれど、まだ知られていないことが多い。その事について触れていくと共に、僕なりの目線で感じることを書いていく。 購買する理由JRAが各市場で購買した馬は、JRA育成馬として育成が行われる。最終的にはその馬た

          JRAが競りで馬を買う理由

          総合馬術日本代表の解散危機について

          総合馬術日本代表「初老ジャパン」についてパリオリンピックの総合馬術競技で銅メダルを獲得し、日本の馬術界においては92年振りのメダル獲得となった通称「初老ジャパン」が、存続の危機に瀕しているというニュースが流れてきた。 これに対する世間の印象は恐らく「JRAがカネを出せよ」だと思うのだが、明らかに偏った目線での発言だと僕は思っている。その理由と、僕がどう思うか?また、こうすれば良いのではないか?という改善点が今回の記事におけるテーマだ。 馬術でオリンピック選手になるには僕

          総合馬術日本代表の解散危機について