第一次インドシナ day9 タイ-カンボジア陸路国境越え
雨が嫌なのでカンボジアに逃げよう
バンコクは今日も朝から雨。しばらくは悪天候が続くとのこと。
近隣のアユタヤ遺跡に行こうと考えていたがこの天気ではテンション下がること請け合い無し。
が、そこでまたまた聡明な僕の頭脳は考え付く。
晴れてるところに行きゃ良くね?
雨が嫌ならば雨雲がないところに行きゃ良いのである。
てなわけでカンボジアに行こう。
陸路なのでこれならば移動時間で雨天をごまかせれるだろう(適当)
昨日ぶりのBTSに乗り、バンコク最大のモーチットのバスターミナルへ。チェンマイもそうだが、なぜタイのバスターミナルは市街地からあんな遠いのか。基本到達手段が駅からタクシーとかおかしくね?
え、僕?もちろん歩きましたけど。
若いからね!
とにかくバスターミナルに到達したのでカンボジア行きの国際バスを購入…しようにもなお当然とばかりに英語併記はない。お巡りさんに泣き付きブースを教えてもらう。
カンボジアのシェムリアップまで!
750B(=約2500円)よ!
非常に安い…と思われがちだが、後から調べたらバスに金をかけなければ800円ぐらいでも行けるらしい。どんなバスなんだ…
朝10時頃に出発したバスはひたすら東を目指す。周りに広がるはどごまでも続く農園のみ。人っ子ひとりの気配もなく、道には電灯すらない。だがむしろこの何もない風景こそタイの現実なのだ。
バンコク一極集中しすぎである。
途中車内食を挟みつつ、5時間程でカンボジア国境へ。バスの中では、この段階でビザ持ってない人は申請書を書かされるのだが、明らかにぼったくり料金である。
横のイギリス人は完全にヤられており、この世の終わりのような顔をしている。
ホワァァイ!?
やっぱり事前にビザ取得って大事なんやね。
それにしても陸路からの入国、めっちゃワクワクすっぞ!
引き止められる恐怖、バスに置いていかれる恐怖、現地人にたかられる恐怖、ミスったら帰れない恐怖、なんてスリル満点。飛行機じゃまず味わえないだろう。いやぁ楽しい!
ミャンマーの時は国境からバスターミナルまで近かったが今回は直通バスのため遠い。乗り遅れたらそこで試合終了バイバイキンである。
それにしても、カンボジア、タイ、ミャンマー、香港、マカオとどこの入管でもだが日本のパスポートを見せると驚くほどスムーズに審査が通る。この安心感、中国本土人とか揉めまくりであった。 なんなら1人追い返されていた。ドンマイや。
タイとカンボジアの国境だが、驚いたことにカンボジア側の方が発展していた。ホテルが乱立し、なんとカジノまで存在している。
カンボジア案外発展してる?と思ってた僕だったが、どうもこのカジノ、国内でカジノ禁止されたタイ人がわざわざやってきて遊ぶ用とのことであり、カンボジア人用ではないらしい。
それを示すかのように、国境を離れると貧しいこの国の現状が徐々に明らかになる。周りに広がるは湿地帯と荒地、タイに見られた農地は存在していない。時折見られる民家もボロボロである。ミャンマーより酷い。
国境より更に4時間ほどでカンボジアのシェムリアップに到着。
アンコールワットという最強スポットを持つこの街は世界屈指の観光都市として非常に発展している。
巨大な超高級ホテルからバックパッカー向けのボロ宿まで無数の宿泊施設がある。中心部には通称パブストリートと呼ばれるパリピ通りが敷かれており、ネオン煌めくこの通りの両側にはディスコ、ボッタクリショップ、キックボクシングショー、怪しげなマッサージ店が軒を連ねる。
まさにアンコールワット様々であるが、それにしてもポルポトの暗黒時代(国民の3〜4分の1が死んだらしい)を経てよくこれぞ発展したものである。
晩御飯はあまり時間もないのでパブストリート内のイタリアンに入る。だがタイで不味かったイタリア料理がカンボジアで美味くなるわけもなく、味は……。
口直しにフルーツジュースを注文するも今度はストローが二本付いてきた。店員には一体何が見えているのだろうか。
今日の宿はシェムリアップのゲストハウスにて。日本人も結構いたのでそのままトランプで大富豪を挑むもボコボコにされてしまった。
そしてシャワールームの床ではゴキが転がっていた。
しょんぼりなカンボジア初日である。
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