
代謝を良くするために必要な腸腰筋
前回の記事で、おなかを引き締める方法を紹介しました。
この中で、脇腹を伸ばしてぽっこりおなかを改善する運動を紹介しました。
その続編です。
今回記事では、体を全体的に引き締める方法を紹介したいと思います。
このポイントになるのが
・腸腰筋
という筋肉です。
体幹を支える腸腰筋
腸腰筋という筋肉を聞いたことがありますか?
腸腰筋は、
・腰椎と大腿骨とをつなぐ「大腰筋」
・腸骨と大腿骨とをつなぐ「腸骨筋」
の2つの筋肉の総称です。

この二つの筋肉には、大腿骨の屈曲、簡単に言えば太ももを前に持ち上げる働きがあります。
それ以外に「体幹を支える」という重要な働きがあります。
なので、この腸腰筋の力が弱くなるとふらつきやすくなります。
高齢者が転倒しやすく、大腿骨の骨折を起こしやすいのは、そのためです。
あと、腸腰筋が硬くなると歩幅が狭くなります。
歩幅が狭くなると、お尻や太ももの筋肉を使いにくくなります。
そうなると、筋肉の約6割を占める下肢の筋肉が機能しにくくなり、代謝が落ちて、体が冷え、痩せにくい体質になります。
さらに悪いことに、腸腰筋の萎縮は腰痛の大きな原因ともなります。
筋肉が衰えると
・細く
・固く
なり、萎縮してしまうからです。
なので、積極的に腸腰筋を使う必要があります。
腸腰筋を使う生活
日常生活の中で腸腰筋を積極的に使われるのが、
・坂道
・階段
を登る時です。
また、腸腰筋の他に、
・大臀筋や中臀筋といったお尻の筋肉
・ハムストリングや大腿四頭筋といった太ももの筋肉
が多く使われ、
さらに、心臓や肺に負荷をかけることができるので心肺機能も高まります。
これらの働きが高まると代謝が良くなり、痩せやすい体質を作ることができます。
もし、エスカレーターの横に階段があったとしたら、どちらを選択しますか?
この記事を読んでいただいた方には、階段を選択する習慣をつけることを強くおすすめします。
腸腰筋を鍛える運動
でも、
・階段を登る機会がない
とか
・デスクワークで歩く機会が少ない
という方もいらっしゃるかもしれません。
本当は、積極的に外を歩く機会を設けていただきたいのですが、
・どうしてもお時間がない
という方のために、簡単な運動をお伝えいたします。
それは、片足立ちです。

片足立ちを、毎日約1分間(できれば朝昼晩の一日3回)行うだけで腸腰筋を使うことができます。
ただ、運動不足の方はふらついて1分間も立ち続けることができない方もいるかもしれません。
そうであれば、壁や柱、動かない椅子の背もたれに掴まりながらでも大丈夫です。
3ヶ月後、体質の変化に気が付くことができると思います。
是非とも行なってみてください!
最後までご覧いただきありがとうございます。