社会を科学する「弱者」 当事者と部外者のふたつの目
最近、ある制度を活用しようとリサーチしているんだけど、
どっかで諦めがち。
ネガティブ思考で諦め、なんじゃなくて、
基本、
でいるようにはしてる。
でもどうしたって、環境って変えられない部分があって、そこはもう事実として無理な時は無理。
どうしたって、社会的に信用があるほうが、借りたり受け入れられたりするのが現実。
どんなにセンスと能力が「潜在的に」あったとしたって、勤続〇年、実家の保証や、自宅担保がわかりやすく保証になる。
だから、いろいろマイナス面がある(介護、自分の鬱、フリーランス、ひとり親などなど)自分は、なかなかいろんな制度に該当しないことが多い。
そのうえ、そういうサービスや支援が利用できない、
だからといって、そのままいるわけにもいかない。だから、倒れるの承知で無理をしたり、自力・独学でなんかやったりする。
そうすると、今度、なんらかの「支援」を受けたい状態になったときには、
「自分でできるんでしょ」と頑張ってきたこと自体が欠点になる。
介護認定のようなものだ。手を借りないと不安であっても、頑張ってしまうひとは「要介護」にならず、「できない」を全面に出さないといけない感じ。書類上と事実の不条理。
結局、頑張って自助しちゃったひとが損をする。
で、話はもどって、そうたぶん「社会的に弱い」のだ、立場が。
フリーランス、ってことくらいだけならいいんだけど、それが弱い保証と組み合わさっちゃうと芸能人みたいに、稼いでもカードや賃貸通らない、、みたいになる。
それで、このシステムいい!この制度いい!っていうの見つけても、
使えない、ことを10年以上の期間のなかで繰り返すと、もうあきらめ慣れしてくる。いや、悔しいし、腹立たしいし、日本のシステムなんなの?
いくぶん楽なマイノリティだけ救われるシステムで、ほんとに困っているところ、存在みえてないじゃん、って。
ひとむかし前は、それでもがんばって該当しようとしてた。
例えば、次の月までに20万が払えないとダメです、みたいなことがあったら、集中力が鋭敏になって、売るものとか、収入得る工夫とかタイミングとか、すごい緻密に計算して、達成してた。そういう闘いモードは得意なタイプ。
でも、もうそういう無理はしたくないし、そこまでの意味がないと思ってる。だって、そこまでエネルギー枯渇するまでやっても、そこからがスタートで、枯渇しないでスタートできる人と、もうエネルギー量が違う。
枯渇したところから、頑張りはじめなきゃならない。
だから、無理はしない。
のになぜ、たぶんダメだろう、に手を出すのか。
それはひとつは、やってダメ、ってつぶしていかないと頭に残ってしまうタイプだから。
そして、二つ目は、たぶん、自分自身で「社会」を実験しているから。
これをこの属性で申し込んだら、誰がどう言って、何が無理で、制度のどこが不条理なのか、実感したくなる性格で。
昔体調がすごく悪かったときも、詳細にデータ取ってた(笑) ノートに細かく毎日。
当事者としての自分から見たら、
なんでこれ受けられないの、むかつく。
とか思う。
一方で、俯瞰で見ると、「この部分が弱くて、この機関はここの権威とくっついているからこれはOKできないっていう結論になるんだな」とか考えてる。
そうすると、いい面もある。あまり落ち込まない。
当事者としての自分だけだと、社会的に「弱い」自分に自己否定を持ってしまうし、だからといって、現状そういう体調で、頑張ってきても、こういう現状なのだから、すぐに変えようもなく、これ以上の努力はオーバーワークで。
部外者目線で見ることで、ああ、ケースのひとつだな、と思うことができる。
支援やマイノリティにおいては、当事者の感覚を持つと「つらい」。
理解されないからだ。行政や「普通」のひとになかなか伝わらない。
これを伝えようとしたとき、「部外者」の目が必要になる。
そうしないと、いくらほんとに苦しくても、それを経験したことがなくて、同じ言葉で伝わらない人にとっては「独りよがり」に見えるから。
部外者の言葉で当事者の苦しみを語る。
不登校の活動も、外国人への偏見も、うつや病気に対する目も、できるだけそう対応してきた。
だって、「やっかいもののよくあるトラブル」で片づけてほしくないから。だいたい権力や制度握っているの、当事者じゃなくて部外者だから。
それはそれでいい。ある意味の公平さ(制度などの)は保たれるのだろうから。ただ、そこにつなぐ部外者は、もうすこし当事者の目を持ってほしい。
じゃないと、制度の本質(ほんとに必要なひとではなく情報扱いがうまいひと。助成金などの書類作成上手などが活用してしまう)を活かせていないのが現状だと思う。
モノゴトである制度を活用するヒト、が当事者意識をもつ必要。
これはおそらく、支援でも会社でも共通のことなんだろうな、とこの記事を読んで思ったので書いてみた記事でしたm(__)m
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