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日常的郷愁メドレー(歌詞まとめ)

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早いとこ曲をつけてあげたい
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2022年6月の記事一覧

[酒場の鍵]

時々思い起こすこと 酒場の鍵は井戸の底 街が騒ぎ始める 酒場の鍵は井戸の底 助け得ぬことだろうか 五月雨に打たれて 土台無理なことだろうか 来たれ友よ 日々やがて過ぎゆくごと 酒場の鍵は川をゆく 街が壊れ始める 酒場の鍵は川をゆく 恥じることではないさ 五月雨に打たれて 避けることもよぎるかい 来たれ友よ 月々重なればほら 酒場の鍵は海の旅 街は 知られざる罪人の端くれよ どうか悔やむことなかれ 五月雨の数も覚えぬ人よ 私だけが物言わぬ井戸端の花 年々思い起こすこ

[Blue Sky Screen]

気まぐれに上った 丘の上 少しだけ背の高い 草をよけて 竦む崖の岩 そのギリギリまで 地平は霞まずに 見晴らして 郊外から都心へと 空の下 溺れそうなビルを数える 新しい夏の景色と あの日を切り貼りながら 描いた絵空事を 風が攫ってゆくような 見知らぬ人々の暮らし渦巻く この街の僕に生きがいひとひら 瑞々しい青空が スクリーンだったら 光の速さ あなたの 一瞬きりの 想いを ああ 見つけられるかな しなやかなあなたの手 追いかけた夏を 年月に流さないでと 一羽のアゲハ

[Real Summer]

in my DREAM LAND 気の長い太陽が 沈むまで考えてた この頃の胸騒ぎの意味は 6月が持て余した 紫陽花の束と suburbian days 真夏の手招きはすぐそこ 灼熱がエナジー 飛び込めばイイ 立ち上る蒸気すら 二人の高まりのメタファー go on to our REAL SUMMER 海辺直通の電車に揺られて leavin' my DREAM LAND 本物の夏へ行こう カラクリに塞がれた 幾千通りものロッタリー 二人の願いが引き寄せたのなら 素直な

[水無月]

水無月は 欠伸の後の余り声 伝う雫が葉っぱ叩いた 木霊みたいに心つまびく 紫陽花を ふわり香らす白雨に 傘を忘れて滴りながら 水玉の目をした君を見た 初めて精一杯の恋を 君は笑わないでいてくれた 夕立に身を任せる樋のように 直線を描く 揺らぎをただ見てる 水無月は 欠伸の後の はみ出し声の仄かな香り 昨日と変わらない今日の笑顔が 鼓動を酷く揺さぶるんだ 気まぐれ 花陰 雨宿る 君は蜂のように 羽音を鳴らす 空の灰色 ため息をつく 僕を引き寄せる 安らぎ色 ふと色めく

[平面説]

Now we hear seagulls sing, western wind blow, Then the globe turn around as one decade before. Welcome 2 our Coming-Homeport Festa. 僕らを萃めるのは ただsea changeなんだ 子供じみた空回りが たった一度だけの祝祭 オーヴァーなウェルム 二人を水平に還して 日がな探した サンゴ礁の欠片 どうやらここには あるはずもない 救いもない た

[ともしび]

やめとくよ 体を痛めて タイムスリップの代償は 坂ゆけば 朝を彩る はじめの色が恋しいね ナナカマド辿る頃 僕らの靴は履き潰れ 不思議 幼い拘りとは 五つ眠れば ガス山の向こう あと何度 ともえの出船を 丘の上 数えてゆくのだろう? あなたのいた景色には 海風ふいて それすらも微かに 見えるような 朧気な記憶を 最期まで携えるのだろう もういいさ 心を掠って 夢見模様の 柏の葉 気まぐれな 砂の流れが あなたの指に名残り置く 灰色の街と空 僕らを包む人の世は 不思議

[理路整然な別れ話]

食堂でごはんを食べよう 帰る前にお皿下げよう ちょいと若人 箸の箱はあちら きちんと分けて片付けよう 中央環状を走ろう 坂道 自転車で飛ばそう 千里インター 路肩行けそうにないな 駅の方の道に折れよう 掛け違えた朝の ボタンのような僕ら 今から直すのも 遅くはないさ 瀬をはやみなんて甘え 言わずに僕ら 理に生きよう 別れよう チェコスロバキアを見習おう 平和な離婚に学ぼう もとよりいささか無理のあった話 血を流さず巻き戻そう 分けるべきもの弁えよう 仲良しこよしが理想

[十年の海峡]

酷くひび割れた下唇 ため息一つさえも滲みる 愛の宛先も見つからず歩く 午後四時 足早に日が沈む 引きずるキャリーケースの 錆びついた車輪 十年の澪 鳴らした足跡の数を賭けた 僕には何が戻ってきただろう 不毛な問いを無情にも 追い越してゆく回送のバス いないと知って胸を撫でおろす あなたを想えば揺らぐから 足元の雪を握れど あの日々のきらめきは無く 灰色の露が体温を奪う 手の触れた過去を解かすように 今年も時が止まったままの 故郷の二文字 その意味をニヒルに笑う 駅前の

[Brand-new Gate Way]

Nobody knows the gate way 人知れず漕ぎ出した夜明け前の空 月影に焦れる一欠片の 憂い 拭い落として たかが一度目の人生に 天使も運もついてなかったなら 紅の目 見せつけるように 鐘の鳴る部屋 まるで処刑台 見下ろせば口当たりのいいリアルがそこに もしも全てなら 七つの海も知らないくせに メガロポリスの幻影に縋ってばかり 微かな腐葉土の香り お前の言葉に意味なんてないのさ 秘密のコード盗み出したから 思い出には別れのキスを一つだけ 脱ぎ捨てるた

[雨上がり]

降りたバス撫で落ちる雨粒に 心で赤目を出し 傘を差し 一歩二歩しくじり水溜り 染みる靴にはため息 一人の帰路 雨足に蹴られて 雲の塊が心押しやる 歩みを早めて足音を立てて 少し泥はねて 濡れた裾の不気味に足から 引きずり込まれそうなんだ 無口な街 降りたままのシャッター 灰色の世界へと 絡むイヤホン 無理やり引き抜いて 耳に蓋をした 溢れ言みたいな着メロに つかみ損ねた右手に慌てて ひとつ触れたら平和の欠片が 季節外れのパステルカラー にわか雨で洗濯物が台無しの 彼

[Walk Together]

さぁ 歩こう Walk together 頼りない僕らだけど 手を取って引っ張って 二人で転んじゃって笑いながら Walk together 変わらない坂を今日も リュック押してって少しおどけて(おどかしちゃえ) ちゃんと右手当てるよ背中 同じ春迎えた君と出会い 今より短い髪と言葉に 偶然って呼ぶしかない 戸惑い覚えてた(覚えてる) 同じ夏ふと悩み明かし合い 成らない文殊に頭をつつき あの日の真剣な 顔は今日も同じ(おなじみね) ギュッとして(キュンとした) 心強いね

[桜とカリンバ]

カリンバを売りに出したんだ 君の置土産だった 壁の 飾り気のない棚が見えたんだ 少し寝ようかな 思い出の船を出したんだ 街中の欠片を集め 飾り気のない枝葉の足元に そっと埋めてゆこう カリンバは桜色だったかな 桜のカリンバだったかな はぢけば遠く 君の足音が 花びら散る音が カリンバが語り出したんだ 君の心変わり それは 桜の色移ろいも待たなかったな 「僕の番だな」 それでもカリンバを指ではぢいたら 日記帳を楽譜に はぢいたら 空っぽの五線譜を書き足せば 花びらの音を

[ヒトメ・ヒトユメ]

一度切り取った瞬き 今拓いて未来はざわめき 目を逸らしてみたつもりが 地球のピントを狂わせる どんな娼婦の身体より 淫らな気がする その瞳 飛び込みたくなって 我に返って 書き止め スペル間違える 小手調べの調べ気まぐれ 世界初 これが一目惚れ 口先 先走る魅惑で 期待外れはヨシてくれ 不器用で気障な台詞に 手応えなんてまるで無い 路地裏 逃げ込むネコみたいに 地球のヒントを眩ませる そんな日の今日この頃に 気怠いばかりの俺なのさ 爛れたサガも赦してよ 右と左つぶらな

[ユートピア]

どうして世界に一人も 教えてやらなかったんだ 悪いけどケーキに例えるなら 分け合うほどじゃない お前は世界の誰も 傷つけてないつもりなんだね 逃げるが吉だぜ 切り分けられちゃう前に どうやら世界に一人も 気づいていないらしい 僕らが手に入れるたびに 覗き穴 狭くなる 償う罪すら知らずに 咲けると思い込んでるなら 飾りの真似でもしてな 身のため 出る芽は摘み取られる運命 ユートピアしたいな 一人で生きられるなら お前をガサついた手の平で 突き落としてしまいたい その実 僕は