安原美月

北摂の大学生 詩とか、文章とかを綴ります。 よろしく。

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マガジン

  • 詩凝りの勘定

    比較的散らかった言葉の並び

  • フィクション怠惰王

    一応創作の顔をしている作文

  • 東京考察厨

    東京の街々での散歩に関する雑感をまとめたエッセイシリーズ。ご意見・ご感想・ご要望お待ちしています。

  • 音楽関係の文章

  • 日常的郷愁メドレー(歌詞まとめ)

    早いとこ曲をつけてあげたい

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イージーマネー

毎秒毎秒、当たり続ける宝くじのように私を蝕んで幸福は、にっこり笑顔でありがとう!って受け取ろうにも限りがあって、そのくせ際限なく忘却をせまられて。 実はすごく人間を上から目線で見ていて、それが的を射ていて悔しくて、いっときは当てつけだとばっかり思っていた、気がする。4年も前。あるいは最近。もう忘れたけど。…思い出せないけど。 ~ 額面を破り捨てるように、あいつの前から消えてやった。最初から好きじゃなかった、なんて嘘っていうか、誰に言い放ったのかといえば、強い気で居たい私が

    • 『日の出が来る前に』

      日の出が来る前に 独り言をかたどれたらなあ みえないそのしるし とめられないきざし 日の目を見る前に 見通す目があればなあ ねれないよのかげに はなあふれるほとり 鼓動に逆らうのは 苦しいことでしょう 鼓動の高まる音 独りをいいことに 日の出を呼ぶ声に 託すきざしのさし込めば しじまをねがめぐり ちしおがみをたどり 孤独に逆らうなら いっそ夢見言 孤独をさすらいつつ ひたる夢現 日の出が来る前に 独り言がとどいたらなあ みえないそのしるし とめられないきざし

      • 東京考察厨#番外編«横浜»

        2月は寒い。寒いのにも二種類あって、乾いた風がひりひりと肌を刺す寒さと、湿った空気や雨が内蔵まで染み込んでしまう寒さは、それぞれがそれぞれより寒い。北国にある地元より5度ぐらい高い気温だって、寒いものは寒いのだな。あとのことは、おひさま次第。 引越し先で受け取る寒さの歓迎されていない感じは、同じ街で4年ぶり2度目ともなればひとしお…なんだけど、それがどうやら横浜の本音でないことを知っちゃった今では気分も悪くなく、冷たい雨の中(つまり2個目のほう)寒い寒いと言いながら徒歩35分

        • [甘味料]

          本当のことだよ 本当なんだ しばらく一休みしよう 僕が傷をつけるから 癒やしておいで 全部知ってる神様は いったい何をしてるんだろうね 読み違えたなら感情は 鳥獣戯画のようなもの チック病まいも斜視の気も 患わずに僕はむしろ 何を言い当てられる? 何を見つけられる? 怖がるだけ無駄だよ 怖がってるうちは お人形遊びをしよう 僕が好きに弄るから 君も弄れば? カーテンを閉じきって 人工島に居候 シャンペンと偽って 小中の夢に溺れてる 丹田辺り締められて 惹かれた帰るを繰り

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        イージーマネー

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        記事

          [青天の霹靂]

          それはきっと青天の霹靂 息の長い出会いに浸るとき 四季の中でいま芽生えた命 世界樹に座っている 太陽の姿を誰も知らない 僕だって永遠を名乗りたい 歓声は浴びるものであるように 花道が続いている だから どうか踊り続けて 稲妻にも負けないで 青天にいつでも 浮かんでいて 太陽にも歯向かって 青天を貫くような 一瞬を見せて それはまるで青天の霹靂 残像がリフレインする稲光 堅牢なニューロン奥で捕らえて 煙たい砂辺が暴れてる そして誰もが死に絶えた夜に 呪文を紡ぐ音色ただ独

          [青天の霹靂]

          [天の川]

          俺の左腕を這い回る 青い色した静脈血管 順繰り堂々巡りの果てに 人知れず消えてゆくんだな 為替相場に乗せられて すっかり有頂天の百万ドルも 金は天下の回りものなんて 世知辛いことを言うんだな 理屈の話とかじゃなくて 俺はアンタに訊いてるんだ 一緒にならないか 天の川の伝説のように 必然だったみたいに 四ヶ月かそこらの命に 比べて家主は曖昧な 記憶に沿った名付けごっこを やめられないでいるんだな 顔も忘れた観覧券が 千切れてそして埋もれてる 最新作を積み上げた俺は 一安

          [師走(ランニング・オン・北摂)]

          空高く 都市型交通 等高線を狂わせてゆきます 大荷物 師走の北摂 帰路が嬉しいこの頃です 背を向けて 前面展望 特別席に座り込めば ハイソなハイツ バストイレ別 最低限度の文化住宅 並ぶ 近所を師走が駆けてゆきますが 丁稚奉公 暇が欲しい気分 宴も酣と言いますが 皆 手元を 請求書を案じている あの娘との交渉決裂 かれこれ丸一年が経ちます ずるずると春夏秋冬 お日様にも愛想を尽かされている 背を丸めて 想像療法 小さな決意の改札口も 後始末 一晩で済ます 有線放送も切

          [師走(ランニング・オン・北摂)]

          [函館山]

          ソトのソトには母なる海が ウチでカカアが待っている 蝦夷梅雨時は出船汽笛の 香りを浴びて静かな季節 七つの星も連なる夜だ 山を登って見に行こう 僕のふるさと 少し寒そうに 君は頷いてチケット握る 時を超えて 空を超えて 何をおいても見逃せないさ 函館山 海を越えたの 山を越えたの? 行きはよいよい 登るがいいさ 函館山 船頭親父は見栄っ張り あれやこれやと奢って歩く 静かな嫁を困らせている 居ても居なくなっても 今でも ひとつ目星を探してみたら あれもこれも滲んでしま

          【ノエルギャラガー・ライブレポ?】20231204 NGHFB@大阪 原点回帰とブレない主軸

           ライブって難しい!もちろん、僕は演奏する側ではなく観客だが、それが難しい。  何の問題も無いし、心躍る体験には違いない。スケジュールを割きお金を使って、リアルタイム、同じ空間でアーティストを聴き、観る。僕が狼狽えてしまうのは、アーティストを聴き、観た鼓膜や視神経の先である。  限られた時間、瞬間にて、電気信号をハートに流す?ブレインに流す?  つまりは情景の洪水に圧されるとき、考えるか、感じるかの選択。「考えるな、感じろ」なんて言葉もあるが、僕はとかくこのスイッチングに苦

          【ノエルギャラガー・ライブレポ?】20231204 NGHFB@大阪 原点回帰とブレない主軸

          『宇野にて』

          お医者様がいない街で 病気は治る と信じられる? 体は仕切られてる と信じられる? 君が居たらな と思ったら 玄関先は少し暗いよ 春が来たらな と思うから 冬の曇は水性絵の具 そっと終われたらな と座った 岸壁 冬季は工事中 春が来るじゃん と呆れてる 今の僕にも少しこたえた フェリーの来ない港にも 小舟静かに ぎいこぎこ うんと近くで ぎいこぎこ と 海を切り分ける街で 泡立ちを"泡沫"と呼ぶには 長く閑かで 一瞬が見える 風疎き瀬戸内、風待港

          『宇野にて』

          [終雪雫(ついゆきしずく)]

          長い恋もあった 短い愛もあった 手のひらには今 何も無い 深い混ざりを泳いだ 浅い淀みに立った 小さな漆塗は 空っぽのまま 「辛いときにはおいで」と 言ってくれた言葉は 永遠にも似た一瞬の 終雪雫 聡いあなたを知ってから 愚かな僕の身体には 凍てついていた罅が 痛みとなった 赭、木賊に交わる 暗闇の時間を 永遠にも似せて 綴じてくれたなら 凍てついていた罅は 痛みとなった 永遠にも似た一瞬の 終雪雫 長い恋もあった 短い愛もあった 手のひらには今 終雪雫

          [終雪雫(ついゆきしずく)]

          [置き土産]

          疲れ切った体投げ出して、睥睨 昨日までそこには何も無かったんだろ まるで遺体は隠してある、ような顔で 今を奪われたとでも言いたいんだろ 最大のエロティックは言葉に宿るのだから つまり誰も彼も言わなければいいことだ そう気づいた 殊 口に生まれた俺は シンボライズを手懐けるほど殊勝にもなく 嘆く 叫ぶ 時に 愛しいことは殺意の手腕と思う 意地を張り当てる時に 思えばその顔 薄れゆけ そうさ あんたは完璧だ 殺してやりたいよ そうね あんたは終点だ だから今 行先を迷ってる

          [置き土産]

          [優煙家]

          僕は全然嗜まないが 10年やってるようにハマった リンと煙がむせて返って 甘ったるさがほろ苦い 実は絶対見せられないが 生まれてはじめて見つけたんだ 懐かしいつぶて 元に灯り 灰の色した金縛り だけど黙り込んだら 咳き込んでしまうから どうして?全部、信じてほしいのに 口を離れたら溶けてゆく もっと見してよ もっと見してよ もっと 物は一個も試してないが 音が響いて教えてくれた 君が一本分けてくれた 意味がちょっとだけ分かった 実は絶対見せられないが 生まれたまま

          『うつつ』

          コンビニがあるのが悪い お前がいるのが悪い 世界が回ってるのが悪い どうしても「俺」が存在するのが悪い もう少し夢を見たかった 夢だから長続きしないのに 知ってたことよ 現を抜かすなよ コンビニは黒字だといいね お前がいてよかったよ 世界が回る限り少なくとも幸せはそこに 「俺」はいるぜ

          『うつつ』

          『限界まで世界を愛してみせるのが本当の人生だ』

          愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる

          『限界まで世界を愛してみせるのが本当の人生だ』

          [アボカドの季節]

          「へぇ、アボカドって、色んな季節に収穫されるんだ」 「そうなんです」 みかんとりんごを並べておいて 冬のこたつに みかんだよな みかんとりんごを並べておいて どっちも結局 美味しいんだな 21世紀のニュートン力学 アボカドみたいに甘くまろやか にわか 足元に落ちてこっちを見てる だけど僕は未だにさわれないでいる 悲しい金縛りなんて知らない 風が流れてゆく方なんて見てない 変わることを怖がる暇などなくて だけど僕は二の足を踏んで仕方ない 凍える季節なんて知らない、そんな

          [アボカドの季節]