「車でお遍路」第14番札所 常楽寺(四国霊場唯一「流水岩の庭」「弥勒菩薩が御本尊」の札所)
こんにちは、旅いこかです。
四国八十八箇所巡礼、弘法大師との「同行二人」の旅、14番目のお寺は、
盛寿山 延命院 常楽寺
13番札所の大日寺から約3.2㎞、車で約10分の場所、
次に訪れた札所は、駐車場の位置がわからず迷っていたら仕事中の方が、「僕が車を見といてあげるからゆっくり参拝しておいで」と、心優しい言葉。
石柱門で一礼して境内に入ると、大自然の造形美、今までに見たことの無い世界観「流水岩の庭」に驚かされます。
ここ常楽寺は、「流水岩の庭」、そして御本尊に日本三体の一つと言われる「弥勒菩薩」、何れも四国霊場唯一と言われている。
では、四国霊場で唯一を二つ有している札所「常楽寺」へ参りましょう。
ご詠歌
お参りする前に知っておいた方が良い知識
歴史
弘仁6年(815年)、この地を巡錫中の弘法大師は、真言秘法を修すると弥勒菩薩が多くの菩薩を従えて現れたと感得、堂宇を建立し霊木に弥勒菩薩を彫って御本尊として開基
後に、大師の甥である真然僧正が本堂を、祈親上人が諸堂を建立して、七堂伽藍を備える大寺院に発展
室町時代(1338-1573年)、阿波守護大名細川氏の祈願所となる
天正年間(1573-1592年)、天正の兵火で焼失
万治2年(1659年)、阿波藩主蜂須賀公が再建
文化15年(1818年)、低地の谷間から石段を約50段上った現在の地に移転
弘法大師伝説
弘法大師は、この地で真言秘法を修していると、釈迦の次に仏になった未来仏の弥勒菩薩が、多くの菩薩を従えて現れた姿を感得した。そこで、霊木に弥勒菩薩像を彫ったという
寺号について
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ご利益
御本尊の弥勒菩薩
・・・弥勒菩薩は、釈迦の後継者とも言われ、釈迦の滅後56億7千万年後の未来にわたり釈迦の救いの漏れた人達を救う慈しみの菩薩(現世で苦しみ悩む全ての人を救済して悟りへと導く衆生済度のご利益)アララギ大師
・・・糖尿病、眼の病にご利益があるという。
御本尊・ご真言
見どころ
常楽寺は、四国霊場の中で唯一の弥勒菩薩を御本尊とする札所であり、順打ちでは初めて山門が無い(石柱門となる)お寺。
本堂
・・・御本尊の弥勒菩薩が祀られている。境内
・・・目を奪うほど荒々しくむき出しの岩肌の岩盤がお寺と自然に調和する珍しい「流水岩の庭」。本堂や大師堂もその岩盤の上に建っている。アララギ大師
・・・本堂の前にある大きなアララギ(イチイ)の霊木、現在は上部が切断されていた。この巨木の枝の間に大師像が祀られている。
写真
次は、第15番札所国分寺へ参ります。
2022年2月18日投稿
2022年9月10日改訂
合掌
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