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旅好きの思考 "原動力となる刺激を求めて”

旅好きがあつまるコミュニティTABIFLEEEEEKのKuniです。
旅好きの思考」シリーズ第十弾です。旅に熱中している人へ取材をし、旅に魅了されるその人の人物像も探っていきます。

取材相手は会社のスタッフ、サロンメンバー、はたまた外部の人など興味の赴くままにすすめようと思っています。どこか共感してもらえたり、発見があったり、さらに読んだら旅したくなっちゃった!と思ってもらえたら最高です。頑張ります、ぜひ最後までお読みくださいませ。

インタビュー プロファイル10 ) 生まれ育ちは東京、社会人になりタイ、東京、再びタイ、ベトナムに住み、現在は東京麻布在住。新しい経験を貪欲に求める。好奇心は強いけど少し飽きっぽい。常に”新しい発見"を求めて生きているから運を引き寄せてチャンスが巡ってきたのかもしれないと語るsudoさん。入社2年目の接客業で社長賞、その後システム、海外法人代表、営業戦略室、海外営業本部(東南アジアメインでの活動)などを経て、現在訪日営業本部責任者をされています。一つ一つのエピソードが濃く、すべてを記事にしたいところですが今回は一部だけ( ´∀`)。ダイビング潜った本数は1000本以上、海のお話も聞いてみました。


ダイビングができればどこへでも

-旅の目的はダイビング
小学生の頃、マレーシア航空に乗ってペナン島へ行ったのが初海外。その時の機内の香り(独特の香水の匂い)が苦手になってしまい、その理由で海外旅行へ行くのが好きではなかったんです。変わったきっかけは大学時代。ダイビングにハマり、部活に入り、いろいろな海へ潜りに自然と旅をするようになりました。旅をするといっても目的がダイビングなので泊まる場所もどこでもよかったんですよね。安く抑えて回数増やそう!というスタイル。部活では毎週沼津に行き、定期的に国内・海外へも行っていました。

-小浜島で漁師住み込みバイト
ダイビング合宿は恒例の小浜島。合宿前に数ヶ月間、ダイビングショップ兼漁師さんのところで住み込みバイトをするのも代々受け継がれていました。連続テレビ小説"ちゅらさん"で注目を浴びる前の小浜島は誰も知らない、人口200人程度の無名な島でした。お客様がいるときはダイビングをし、いないときは刺し網漁という生活。小浜島は石垣島と西表島の間の島で、マンタに出会えるスポットとしてダイバーでもプロレベルの人が来るような場所でした。
さらにもう1つの楽しみは、当時ダイビングが流行っていたこともあり、夜のお仕事をされている綺麗なお姉さん達が社員旅行で関西から来島してきていたんです、それもまた、いい思い出なのですが・・。

-日本の海は最高
海外の方に、日本には沖縄があるのになんでわざわざ潜りに来るの?っと聞かれるくらい日本の海の美しさは世界にも知られています。今まで1000本以上潜っているのですが、やはり日本・沖縄の海は素晴らしい、特に小浜島、宮古島が最高です。日本は船頭さんのスキルが高く、〇〇が見たいというポイントを外さずちゃんと連れて行ってくれる。海の地形を熟知していて、研究もされていて、とにかく技術が高く信頼できます。

もちろん海外は海外にしかない良さもあって好きですよ。例えばタイのサムイ島では地面一面ミノカサゴが見れる、その魚の量が半端ない。さらにメキシコのユカタン半島にはプランクトンがいっぱいいるからか、海が真っ黒い。ハンマーヘッドシャークやカジキなどなんだか大物がでてきそうな雰囲気があります。海の中って本当に美しくて楽しい、大好きですね。

-唯一無二、忘れられない旅
メキシコのロスカボスが最高でした。部活の先輩たちと一緒に、社会人になってから行った旅です。ダイビングのクルーズ船に乗り、夜は無人島に泊まる。無人島といってもかっこいいテントがあって専用シェフが料理を振舞ってくれるんです。アシカのいる島に行ったり、ずーっとダイビングをして、ちょっとゴージャスな旅でしたね、とにかく唯一無二の体験でした。

メキシコ・ロスカボスのアシカ

週末には国境を越える

-アジア近隣にふらっと
タイ、ベトナムでの駐在は動く拠点としても最高でした。日本からはアクセスしづらい場所でも気軽に行けてしまう、休みがあればベトナムを出て、国境を越えてましたね。例えばベトナムからはラオスのルアンパバーンやブルネイへ、タイからはブータンへ行ったりと隣の国を行き来するのは難しいことではなく、日常でした。

ルアンパバーン

-ブータンの"AMAN"を制覇
高級リゾートという新しい文化を世界に示したと言われるアマンリゾート。タイ発祥でプーケット島にアマンの第一号があるのですが、実はブータンにもたくさんあるんです。当時タイに住んでいたのですごく興味があり、全部巡ってみたいと思い実現した旅です。完全にプライベートで、会社帰りにスーツ着たままリュックを背負い、ブータンへ。空港から車で約10時間、ガンテという村の奥地ホテルへ行きました。ガンテ村にあるポブジカの谷は鶴の飛来地で鶴を守るために電線を無くした(電気の生活をなくした)町で本当に素敵でした。ブータン内にあるアマンを巡る旅、正直ものすごくお金もかかりましたが、素晴らしい体験でした。そして訪れたタイミングがちょうどブータンのお祭りの時だったので、広場に人が集まり、原色の服を着て音楽を奏で、1日中踊ってというような、華やかな様子も強く印象に残っていますね。

地球8周した計算

仕事ではありますが、BRICsを中心に海外の会社立ち上げ事業に携わった際に、嫌いになりそうなくらい飛行機に乗りました。だいたい1年で地球8周した計算ですが、アフリカだけは未開拓なんです。アフリカのサファリは世界中を旅している先輩にもすすめられましたね。「人の作ったものより感動した」そうです。最終的にどんな人工物も自然には勝てないのかな。自然に還る・・・まだ自分はその境地には至ってないのですが、いつかは、と思っています。

-今、旅したいのは
一人旅、恋人との旅、子供含めた家族との旅、ライフステージによって行く場所も選ぶホテルも変わってくる、その変化を楽しんでいます。次の旅先を選ぶなら、コロナ後にどう変化しているのかみたいので以前駐在していたベトナムとタイです。駐在して生活するのと旅行とは違うので、改めて"旅"をしたいと思っています。現地の知人もたくさんいるので訪ねて近況を語り合いたいですね。

-これから注目の旅先
大注目はベトナムです、日本との近さ、経済成長、人材など日本との関係で重要な国だと確信しています。他にはインドとメキシコ、これからの成長を考えた時のポテンシャルの高さを感じる国です。

 ・・・


さてここまでは旅のお話でしたが、さらに取材は続きます。オタク最強時代!日本と海外で"オタク"の認識のズレがあると思いますが、ここではオタクは薄く広くではなく一点深く愛する人と定義します。旅の他に熱量高く語りたいもの、どんな人を好きで、どんな哲学を持っているのか聞いていきます。どうぞお付き合いください。

久しぶりの日本、休みは旅をする

あれ?再び旅の話になります( ^∀^)。それもそのはず、タイ3年、ベトナム8年と11年海外に駐在していて帰国したばかりということもあるので、今は休みのたびに日本旅行をしている感覚なんです。と語ってくださいました。ベトナムは物や情報も日本ほど当時はなく、動いて遊ぶしかなかったという習慣がついたのか、日本でも家にいることがほとんどないですね。あとは趣味を1つに絞ることをしないのは、なんとなく身軽で居たいというのがあるかもしれないです。新しい興味があればすぐ飛び付けるようにしています。

-長い休みは1県に絞って訪れる
都道府県を跨いでの忙しい旅というより、1つの県をじっくり堪能したい。飛行機で現地到着した後は、レンタカーを借りてぐるっとまわります。旅先選びのポイントは、海外で訪日事業に携わっていた時に紹介していてよかったところを巡るといった具合です。直近の旅は鳥取県6日間。鳥取に6日間贅沢に使う人、日本人では少ないんじゃないでしょうか。ゲゲゲの鬼太郎にハマった6歳の子どもを連れ米子へ行き、温泉、海鮮丼、砂丘、星空と堪能しました。ベトナムっ子にとっては星空自体が初体験なので、澄んだ空に降ってくるような星空に加え、流れ星も見る事ができて最高の体験になったそうです。1つの都道府県をじっくり味わうというのもいいですね。

6日間の鳥取旅のハイライト
PICK UP① ゲゲゲの鬼太郎の聖地、米子
PICK UP② 皆生温泉で海鮮
*皆生温泉は蟹の漁獲量日本一。海鮮丼がめちゃくちゃうまい!
PICK UP③ 大山の麓一向平で星空キャンプ
*アジアの人からすると日本の星空はすごい!ベトナムなどでは排気ガス、PM2.5の影響で星空が見えないそう。

6日間の鳥取旅のハイライト
鳥取砂丘の星空
日本をたくさん旅したい〜!

-爆買い外国人に共感
久々の日本旅、何をされるんですか?と伺ってみました。所謂"爆買い"はしちゃいますね、いいものがお得なので。美味しい和牛を食べたい、おいしい海鮮が食べたい。"一番美味しいものを食べたい"というのがコンセプト。地元の方から聞いて、そこの土地でしか食べられないものを食べたいです。鹿児島はカツオが有名だと思いますが、最近だと奄美大島で食べたキハダマグロが最高でした。釣り堀でキハダマグロが釣れるんです(カツオ漁で獲れたキハダマグロが釣り堀に放されるそうです)、こういう本当に地元の人しか知らない美味しいものに出会いえると幸せです。

ベトナムLIFE教えてください

ベトナム愛が止まらないsudoさん、せっかくなのでベトナムの魅力についても伺っていきます。

-食生活が完璧
ベトナムは米文化、海岸線が長いので魚介類も豊富、塩こしょうにレモンの味付けだけでも最高なんですよね。さらにフランス植民地時代があるのでパンが美味しい。タイや南アジアへ行くと強い香辛料が合わないという方もいらっしゃるかもしれないですが、ベトナムはシンプルな味付けで日本人好み。さらに世界のビール消費量トップ10に入ってるのがアジアでは中国、ベトナムと日本だけ。実はビール文化が盛り上がっているんです。地ビール、クラフトビールも流行っていますよ。

-湿度100%
日本と一緒で南北長いので、ホーチミンは常夏で、30度くらいあって雨季と乾季があります。一方でハノイは10〜40度。盆地で温度差が激しくて湿度100%の湿気、なかなか日本では経験したことがないじと〜っとしたあまり気持ちいいい気候ではないです( ゚д゚)。スーツやカメラのストラップなんかがカビてしまうのは駐在あるあるネタです。

-人口約1億人、平均年齢31歳の国
GDPの上がり方がハンパない。赴任した当初は日本企業がほとんど進出していなかった。社会主義国で外資系が入りづらく、マクドナルドよりHISの店舗の方が多かったです。ただここ7年で一気に経済が進み、ベトナムというとバイクがたくさん走っていて、山笠をかぶってという印象を持っている方がいらっしゃるとすれば、それはもう今の姿とは違います。タワーマンションが次々と建ち、高級車が走り、Wi-Fi環境は日本よりすすんでいますね。日本企業もイオンや高島屋、日系飲食店も増え、成長が止まらない。人口は増え続けもうすぐ1億人へ、そして平均年齢31歳という伸び代しかない国です。

大都市ベトナム

-ベトナム語は世界一難しい言語?
ベトナムに8年住んでいましたがベトナム語は話せないです。ベトナム語は読むのは簡単、でも発音が難しいんですよ。ベトナムは元々は中国・フランスの影響を強く受けていて、その影響で言語は発音が難しい。さらにベトナムは日本語教育が盛んで、大学の第一外国語は日本語を履修してる人が多いんです。ベトナム人にとっては日本語を話す機会が欲しいので日本語で話しかけてくる、といった具合にベトナム語を話す必要がほぼなかったんですよね。

ベトナムは超親日の国の1つ。台湾やタイと並んで日本の事が大好き、それほどまでに友好的。日本を愛してくれる国、旅先としても最高じゃないでしょうか。

海の仕事がしたかった

"未来少年コナン"の漫画の主人公に憧れ、南の島で働いてみたいと漠然と思っていました。泳いだり、素潜りをしたり、小さい頃は海へ潜るのが好きでした。気づいたらダイビング中心のライフスタイルになってましたね。その流れでダイビングショップで働こうと思っていたのですが、紆余曲折あり、縁あって今の会社に入ることになりました。結果たくさん旅ができて、世界中に仲間ができ、ダイビングも仕事として携わることもできていい選択だったのかなと思っています。

移動時間は本を読む

飛行機に乗る機会も多く、フライトなどの移動時間に本を読みます。好んで読むのは歴史小説と平積みの新しそうな本、交互に読んでいます。戦国時代や幕末が好きで、歴史小説だと司馬遼太郎の「燃えよ剣」「項羽と劉邦」や浅田次郎の「壬生義士伝」。「壬生義士伝」は嗚咽しながら読んでましたね。移動中に読んでいたのでかなりヤバイ人だろうな、と周りに見られていたと思います。

私のポリシー

-新しいことに常に挑戦していきたい
同じことを長くやるというより、いろんなことに興味を持ち(ある意味飽きっぽい?)新しい経験をどんどん積みたいと思って生きています。行き当たりばったりは大歓迎で、一ヶ月後にタイに行ってと言われれば飛んで行きますね。話がきたらパッと動けるようにしていて、自分自身でもあえて環境を変えるような動きをとっているかもしれないです。

-実るほど頭を垂れる稲穂かな
代々の先輩によく言われてきた言葉です。新しいことを勉強をするときに、プライドがありすぎたり、自信がありすぎると天井を作ってしまう気がするので、知らないことは学ぶ、年齢や年次も全く関係なく教えていただく謙虚な姿勢をもちたいと思っています。新しいことはどんどん吸収していきたいですね。

-運は思いについてくるもの?
好奇旺盛で色々経験したいというのを言葉にも行動にも見せる。環境を変えたいと思ったら自ら選んでチャレンジしてきました。新しいことに対してのアレルギーが全くない、楽しんでできるので今までの新規事業にありがたく巻き込まれることが多かったですね。思いが運を引き寄せたという感じかもしれないです。結果、色々な経験の周りにはいい出会いもたくさんあり、いろんな角度で仲間ができたことが財産です。

-尊敬する人に気持ちを当ててみる
偉大すぎると憧れにくいので、自分にとっては身近で元上司にあたる人が尊敬する人です。若くして重要なポジションを任され、会社の成長の為にいい部分を残しつつ変化させていくミッション、その難しさとアグレッシブさを近くでみて勉強させてもらいました。この人だったらどういう判断をするかな、重要な局面の時には考えます。ありがたいことにHISの上司・同僚・後輩非常に恵まれた出会いが多く、切磋琢磨しながらやってこれた経験は今なお続いていますが、宝です。

人、そして新規事業にも期待

今回はHISのスタッフ(今回は訪日事業部責任者に登場いただきました( ´∀`))へのインタビューなので、せっかくなので自社のことを。"親友にすすめたくなるようなコンテンツやサービスってありますか?"っと聞いてみました。

誇れるのは中にいる"人"です。ベトナムの話になりますが、APECダナン首脳会議が開催された際にベトナムを代表するガイドとしてHISのスタッフが選出されたことがありました。スタッフの向上心、サービス精神は素晴らしいです。表に出ない人に注目してもらいたいですね。

そしてHISは新規事業にも多くチャレンジしています。2021年からクラウドファンディング事業を展開しており、スタートしまだ新しいですが注目しています。課題や叶えたいことがあっても自分一人ではできない人を後押しできる、HISは日本にも海外にもネットワークがあるのでそういったものを活かしながらサポートできるので可能性を感じます。そのほかHIS関連のサービスだと変なホテルの今後の展開には期待したいですね。

10年後、これからの未来について

-世の中の進化、注目していること
Google map、MEO(Map Engine Optimization)領域です。MAPを使ったテクノロジーが進化すればガイド不足が解消され、言語障壁がなくなれば、もっと往来しやすくなりますよね。ストレスフリーで世界中が交流し合えるようになるのが理想です。人々の目的も多様化するので旅を1つのパッケージにするのは難しくなる、それをスマートに解決してくれるのが生成系AIとMAPの掛け合わせかなと思っていますのでその分野に期待しています。

-2WAYが必要
今、インバウンド(海外から日本にくる旅行者)のパワーってすごいですよね。コロナ後で爆発してる、そして政府も推進している。海外の方を日本に迎えるには、日本人がまず海外を知る、世界の人に触れて見聞を広める必要があると思うんです。ガイド不足など言葉の壁はテクノロジーで補える部分が増える、結果日本人は行きたいところへもっと行きやすくなる。そうなるとフライトが増え、インバウンドもアウトバウンドも拡大していくのではないか、日本人が海外へ行って相互交流がある未来が理想です。ぐんぐん成長しているベトナムは今国際線がものすごく増え、どんどん国外へ旅しているんですよね。2WAYのバランスを保っていかないとバランスが悪くなるのかなと想像しています。

旅することの意味

好奇心があって、新しいものを自分でみてみたい、発見したいというのが根底にある。リセットであったり、インプットという意味で旅にいけないとモチベーションが下がりますね。旅は原動力に100%なっています。より元気なアジア人がいる!東南アジアに久しぶりに行くと元気だなーとやはり感じるんですよ。それを見るとこちらも刺激をもらいますし、自分の状況や日本の状況を理解できる。客観視できるところに身を置く、そして刺激をもらう、そういったところに旅の魅力を感じている気がします。旅をしない人生ってやっぱり刺激がないかな。

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1.5時間にわたる取材、ありがとうございました。ほんの一部なので全生音源データを公開したいところではありますが、コンプライアンスのラインなど判断が難しいので、公開は控えたいと思います💦

"人"を通して、旅の素晴らしさが伝わると嬉しいです。もっと旅を愛する人が増えていきますように。そして世界が平和でありますように。
次回の"人"もぜひお楽しみに。

過去のインタビュー記事はこちらからご覧いただけます。

旅好きなら知らない人はいない!そんなコミュニティにしていきたいTABIFLEEEEEKでした。ではまた。

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