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旅好きの思考 "自分の中心に旅がある"

旅好きがあつまるコミュニティTABIFLEEEEEKのKuniです。
旅好きの思考」シリーズはじまりました。旅に熱中している人へ取材をし、旅に魅了されるその人の人物像も探っていきます。

取材相手は会社のスタッフ、サロンメンバー、はたまた外部の人など興味の赴くままにすすめようと思っています。どこか共感してもらえたり、発見があったり、さらに読んだら旅したくなっちゃった!と思ってもらえたら最高です。頑張ります、ぜひ最後までお読みくださいませ。

インタビュー プロファイル2 ) 福岡県出身、世界三大都市であるNY2年、LONDON5年、TOKYO5年の勤務経験を経て、現在は関西生活を謳歌しているtashimaさん。知的好奇心旺盛すぎて、落ち着きがない性格。高く広くアンテナを張っているので、気持ちが若いと豪語!世代間ギャップを感じさせることなく初対面でも話に困らないのが得意技 (話が長いって言われることもあるかも・・)。人と話すのは好きでも、旅は断然一人旅派。鮪と一緒で動いていなかったら死んじゃうー!週末家にいることはほとんどない生活。絶対キャパオーバーと思いつつ、面白かったらやっちゃう、後先考えずに動いてしまう、そんな愛すべきキャラ。近代建築、ラーメンがとっても好き。

自分の中心に旅がある

-全ては旅×〇〇
好奇心旺盛なので気になるものはたくさんありますが、どんな行動をするにも常に自分の中心には旅があります。みたい建築があるから旅をする。食べたいラーメンがあるから旅をする。好きなものを見つけるために旅をする。何が趣味って聞かれたら旅になるんですかね。旅は手段であり目的であり、常に軸にある感じです。

-人生の豊かさは移動距離に比例する
お金がなくても時間があれば旅をしたい。「流れる水は腐らない」ということわざのように、止まっていると嫌なことを考えたり、悶々としたり、出会いにも限りが出てきたりと常に旅をして循環していくっていいことしかないと思っています。
比例するというのは言い過ぎかもしれないですが、浮き沈みはしつつも、知識や経験が蓄積して上がっていくイメージです。(上がる下がるも自分の価値観ですが、選んだ道だから上がっていることにしたい。人間万事塞翁が馬ですね。ってまたことわざですが( ゚д゚) )リアルで動いて、出会うものの回数を増やす=移動距離を増やす。ということを大切にしています。

-偶発的な出会い(セレンディピティ)こそ旅の醍醐味
リアルでの移動は非効率という意見もあるかもしれないですが、目的地に行くことだけが旅ではなく、目的地に至るまでの過程が旅そのもので、偶発的な出会いは道中でも生まれるんですよね。
今はデジタルで便利に情報は手に入りますが、それは何かしらのフィルターを通したもので、レコメンドされるものしか選ばなくなると世界を広げることは難しいと思っています。偶発的な出会い(セレンディピティ)による変化や成長はもちろん、人生を変える出会いだってありえます。

-旅に出ようと思ったきっかけは
自分を成長させたいと思った10代。世界史が大好きで、日本を飛び出してみたかった。知らない世界を知ったら強くなれるんじゃないか、もっと成長できるんじゃないか、と本能的に思ったのが旅の入り口です。

-大学時代は日本を知るための「日本のあちこち」の旅へ
大学生の時は「海外に行く」と決めていたので、せっかく行くなら自分が日本代表になったつもりで行くぞと思っていました。海外へ行けば日本のことを知って語れないと (日本のことを聞かれる) と思ったので日本をとにかく巡り、知識を深めて準備をしました。言語が扱える、ということではなくて人と人とのコミュニケーションが間違いなく楽しくなるだろうなと思ったので、できるだけ多くインプットした時です。
今でもこの経験はいきていて、初対面の方に出身地を聞けば、47都道府県行っているので、大体どこの場所でも話すことができるので、いい掴みになってます。

-遺跡・建築・遺産・・・行きたいところが多すぎまして
選ぶの難しいですが、次いきたい旅先を3つに絞りました。一か国目は久々にニューヨークですね。現代建築を見に行きたいです。2か国目はクロアチア。まだ行ったことがないのと、結構神話の舞台にもなっていたり遺跡もあったりと興味をそそられます。3か国目はスペインのビルバオを再訪したいです。街の再生の過程とアートと建築をきちんと辿りたいですね。今、インダストリアル・ツーリズムのセンターでもあるので、そのあたりの産業遺産も見てみたいです。

ということで2023年!ぜひ実現してリアルな世界を見てきてくださいー!


さてここまでは旅のお話でしたが、さらに取材は続きます。オタク最強時代!日本と海外で"オタク"の認識のズレがあると思いますが、ここではオタクは薄く広くではなく一点深く愛する人と定義します。旅の他に熱量高く語りたいもの、どんな人を好きで、どんな哲学を持っているのか聞いていきます。どうぞお付き合いください。

今が人生の中で一番感受性が高い、感性が豊かです。

-アートイベントにどハマり
建築が大好きなのをきっかけに、アートの世界に足を踏み入れてしまいました。現代アートと松本(長野)の街建築を組み合わせたアートイベント"マツモト建築芸術祭" で心が揺さぶられる境地にやっと辿り着いた!と感動したのを覚えています。アートって敷居が高いものというイメージを持ってる人は勿体無い。とにかく数に触れて、これ好きだなー!というものに出会えるその瞬間を味わってほしいです。

もう1つ、断崖絶壁に建っている"ホテル 熱海ニューアカオ"の閉鎖後アートイベントも、仕掛けが楽しく遊びながら体感できるアートとして面白かったです。アートをきっかけに街を訪れる人が増えれば、地域活性にも繋がりますし(瀬戸内国際芸術祭が有名なところではありますが)、住んでいる方が求めてくださるならアートでの街おこしは素敵ですね。

-社外とのつながりを求めて
アートの話から繋がるのですが、アートや建築関係の情報はInstagramやclubhouseの建築ルームで出会った方たちから情報を得ています。会社外の人と話すことで新しい価値観に触れるので、自分の中の物差しの幅を広げるためにも、これからも大切にしたいですね。
正直なところ会社の人との繋がりはリタイアしたら何人繋がるんだろう・・・。と不安になりますが、趣味や共通の価値観で繋がっている人はずっと繋がっていることができると確信できるので、コミュニティって大切だなぁって感じます。

-明治前後の建築がとくに好き。
"和風""洋風"という言葉は明治になって生まれたものなんですよね。その理由は明確で、日本に外国(西洋)のものが入ってきて区別する必要がでてきたから。この時代は価値観の転換期で洋服、食べ物、建物、180°ひっくりかえる衝撃があったでしょうね。しかもこの時代で海外の文化を受け入れ、元々の日本文化と西洋の文化を掛け合わせて融合させたという柔軟性が素晴らしく、面白いんです。違和感なく芸術的に仕上げられたその時代の数々の建築はたまらなく好きです。もっと時代を遡れば、革新的な武将としては信長が大好きですね、安土城の建築は実に面白く、イルミネーション(提灯をぶら下げて)という概念を日本なりに作ったのも信長なんです。好きな人という文脈では白洲次郎さんも好きですが・・脱線しますのでここまでで。

-関西は文化が深くて面白い
大阪に住んでみて、改めて文化の深さに感激しています。東京は1600年以降の文化、それまでに培われたものはほとんどが関西に残されていて、技法・伝統の発祥は関西が多いんですよね。大好きなお寿司1つとっても、つかみずし、箱寿司、など独特の文化が面白い。純喫茶の文化も好きですね。過去の時代に思いを馳せることができる空間が残っているって素晴らしいことです。なんで、なんで、を突き詰めて旅をする、ルーツに興味が湧いてきたのはお年頃かもしれないですが・・

-自分の脳ってどれくらい使えてると思う?
僕頭の大きさ63cmあるんですよ〜。(頭を使う人は脳が大きくなるって言いますもんね〜( ´∀`)私から見ると博学なtashimaさんですが..) さておき、自分は頭がいいと思ったことはなくて、好奇心は人一倍強い自信があります。勉強って本来そういうものだろうな。好き>興味もつ>深掘りたい、知的好奇心が赴くままに調べて学んでいるから全く苦じゃない、自然と記憶しますし、熱中しすぎて時間使ってしまったーということもよくあります。昔から図形やクイズのようなひらめき系が大好きで、初期のマジカル頭脳パワーがめちゃくちゃ面白くて好きでしたね。(マジカルバナナ〜♪とかやる前の)

好きな人

-知の巨人!出口治明さん
立命館アジア太平洋大学学長であり、生命保険業界に革命を起こしたライフネット生命の創業メンバーのお一人である出口治明さん。「文明の誕生から現代まで、人類5000年の歴史」の講義を聞くチャンスがあり、実に面白かった!「旅と本と人でしか人生は変えられない。」に強く共感しましたね。本も数を重ねるのではなく深く掘り下げどこまで熱く語れるか、というところに面白さを感じます。

-いつかお会いしたい新聞記者さん
日経新聞のスポーツ新聞の記者の武智幸徳さん。いいなと思う文章は大抵武智さんなんですよ。文体が芸術的で、サッカーに対する知識も造詣も深い。一度お会いしたい・・。と願っています。

-キングコング西野さん
異常なほどに思考を止めない人。Voicyの朝礼は毎日聴いています。(私も聴いてます〜!) 西野さんが自宅に人を招いて飲みながら話すYouTubeも面白いです。"凡事徹底" 当たり前のことを当たり前に誰よりも徹底してスピードを持ってやる。それを継続する。実にシンプルなんですよねピカソは普通の絵があたり前にうまい。誰よりも基礎がしっかりしている。基礎がないとオリジナリティも説得力ないですから。

僕のポリシー

威張ってもいいことはない
威張って得るものってないですよね、自己満足しか残らない。調子に乗る性格なので、ここは気をつけています。"無知の知" 知れば知るほど、上には上がいる。知らないことを知ってるからこそ、もっと知りたいと思いますし、知識が増えるとみえる景色が変わっていくのを実感します。

知識ってすげー
先ほどの話からもつながりますが、知識が増えると旅をリピートする楽しみが生まれます。感じとる感覚で、自分の成長を感じられるんです。知識は力なり(イングランドの哲学者 フランシス・ベーコンの格言)という言葉も好きなのですが、まさに知っていると世の中の見え方は変わる。人生を楽しむためのツールとして知識はあって損は全くないと思っています。

『知識ってすごいな。ちゃんと見てたはずなのに全然見えてなかった気さえする』『あの青い世界も積み重ねでできたんだ』

『ブルーピリオド』8巻 矢口八虎 の名言

-他人には迷惑をかけず楽しむ
自己肯定感という意味が自分の中で咀嚼できていないのですが、自分の生き方が好きかどうか、と問われるとやりたいことをある程度できているという文脈ではHAPPYと思っています。自分の価値観を他人に押し付けるつもりは全くなく、いろんな人がいていいと思うので、他人に迷惑をかけないことを心がけつつ人生楽しんでいきたいと思っています。

店舗って改めてすごいことをやってるって思います。

今回はHISのスタッフへのインタビューなので、せっかくなので自社のことを。"親友にすすめたくなるようなコンテンツやサービスってありますか?"っと聞いてみました。
HISの店舗の在り方は自慢してもいいと思います。お客さまのニーズを伺って、検索して、カウンセリングに近いんですよね。最善を提案し手配まで全て完了させて…と。私達にとっては普通ですが実はすごいことなのではないでしょうか。インターネットに情報が溢れすぎている今だからこそ、多すぎて選べないとか、選んでいるものが本当にいいのか?情報は正しいのか?など全部探してくれる便利な店舗を使わない手ってないと思うんですよね。ChatGPTも優秀ですが店舗スタッフもかなり優秀ですね。

10年後、これからの未来について

-世の中の進化、注目していること
ChatGPTは気になります。Microsoftが逆転する可能性!?どうでしょうね。今でも検索の上手な人、下手な人がいるとは思いますが、検索の結果から探さなくていい、会話できる検索の新しいスタイルは興味深いです。AIの絵画の自動生成の質も半端ないですね。クオリティによる差がつきにくくなっていくのでクリエーターの在り方も変わっていきますね。検索のセンスがある人が評価される時代か・・。スピードが早すぎて怖いくらいです。

-偏愛こそ強い世の中
"
偏愛"っていう言葉が好きなんですよね。自分がよくマニアックでヲタク気質だと言われるのですが、ヲタクは偏愛が強く、熱量が高く自分の想いを語りたがるんですよね。
カセットテープやレコードを愛でる今のトレンドって、まさに編愛するものを所有して楽しむ文化が注目されているっていう証拠ですよね。ストリーミングで簡単に音楽は聴けるのにあえてそこを収集するのには、プロダクトから想いが伝わるからだと思っています。想いがない商品ってないと思いますが、もしあったとしたら絶対に届かない時代に突入すると思います。二極化ですね。大量生産・大量消費の時代は終わったので、唯一無二になる必要がある。人が作って、人が語って、人が経験できるもの。なんだかんだ人が介在する、体温を感じるようなプロダクトは大事ですね。そこに知識の裏付け(偏愛)って不可欠になってくると思います。

三菱地所グループが紹介するサイトに「偏愛旅行社(架空の)」というのをみつけたのですが、これ、まさに私が〝リアルの旅行〟でやりたいことなんですよね。わかる人にしかわからない旅を具体化していきたいです。

2023.5.11追記
偏愛といえばの文脈で、古代ギリシャ研究家の藤村シシンさんとtashimaさんがおしごとさんぽでのコラボが実現しました!これが・・・ものすごい反響で、流行りマニアック、熱狂の面白さってありますね。ギリシャ神話を知らなくても面白い・・・ぜひご覧ください。(往路1を添付します)

旅することの意味

知識の層を厚くできるもの、好奇心を掻き立てるきっかけをくれるもの。出会いを増やしてくれるもの。自分以外のものに触れるたけでも旅はもうはじまっています。意味は後からついてくるものなので、気づいたら成長していっています。自分が2度目に訪れた場所で感動できた時に、あぁ知識が増えてこういう見方もあるんだ!って本当に楽しい瞬間が増えていく感じですね。地球が滅亡しない限り、旅は無限ループですから、いくらでも楽しめます!

・・・

1.5時間にわたる取材、ありがとうございました。ほんの一部なので全生音源データを公開したいところではありますが、コンプライアンスのラインなど判断が難しいので、公開は控えたいと思います💦

"人"を通して、旅の素晴らしさが伝わると嬉しいです。もっと旅を愛する人が増えていきますように。そして世界が平和でありますように。
次回の"人"もぜひお楽しみに。

第一回のインタビュー記事も是非ご覧ください。

旅好きなら知らない人はいない!そんなコミュニティにしていきたいTABIFLEEEEEKでした。ではまた。

最後に・・取材してほしいなーというご要望があれば、検討します。YESではありませんww インタビューから記事へのアウトプット大変消耗するのですが、インタビュー受けてくださった方が「頭の整理ができた!」「自分のことってよく分かってなかったな」など"旅"を通してちょっと俯瞰して自分自身を見られる機会にできたらと思っています。

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