🏫新年度を見据えた子どもとの３月の過ごし方

みなさん、こんにちは、旅人先生Xです。

今回は、私が小学校の先生として気を付けている「子どもとの３月の過ごし方」についてご紹介していきたいと思います。

✅この記事は、学校の先生や教育に興味がある方にオススメの内容です。

目次は以下の通りです。

0⃣私が気を付けている３つのこと

私が３月を過ごす際に気を付けていることは主に３つあります。

その３つは、

１　子どもが「今年度の成長」を実感できるようにする
２　子どもの「新年度へのワクワク」を喚起する
３　ありがとうの気持ちを伝えあう

です。

どれも他の月でもできることではありますが、３月にやるとより効果的だと私は思っています。

新年度への不安を感じたり、今のクラスが解散してしまうことを残念に思ったりする子は一定数存在しています。

そうした子たちが、前向きに次の年度を迎えて、今年度の経験が良い活力になるように３つのことに気を付けるようにしています。

ここからは、３つの取組について。１つずつ書いていきたいと思います。

1⃣子どもが「今年度の成長」を実感できるようにする

今年度の成長を実感できるようにすることで、

✅過去の自分と比較して自分の成長を見るという経験を積む
✅自分の今までの頑張りや友達と協力したことを肯定的に捉える

といったことができます。

年齢が上がるほど、

「自分は成長していない」

とか

「みんなはすごいけど、自分は…」

みたいな比較によって自分を見つめるという機会が増えます。

そうした、他者と比較の末に、やる気を出せるなら良いのですが、多くの場合、

💙「自分なんて…」みたいなネガティブな状態に陥ってしまう

ことが多いように感じます。

そこで、「過去の自分と比較する」という視点を３月に意識して取り組んでもらえるようにしていきます。

４月から始まって、３月で終わる日本の学校では、３月が最後の月になりますので、一般的にはここが最も効果的です。

４月の時の自分の学習の成果物などをもとに、過去の自分を振り返る

ということを通して、少しずつ積み上げてきたものを味わい、自分自身の成長に目を向けることを私はよく行っています。

✅自分が忘れていた、もしくは意識していなかった過去の積み重ね
✅友達との協力の足あと

等は、どの教科の成果物からも感じることができると思います。

そうした振り返りの末に、自分の成長を実感できると、これから子どもたちが生活していく上の活力になると私は考えています。

なんてことない取組ではありますが、ただただ、今までの成果物を整理したり返却したりするのではなく、ねらいと思いをもって３月を過ごすと子どもに伝わるものも変わってくると思います。

子どもに関わる方は、３月にぜひ、「成長を実感できるようにする」ということを意識して、行動や言動に反映させてみてください。

2⃣子どもの「新年度へのワクワク」を喚起する

新年度へのワクワクを高めるためには、

✅授業で学習の繋がりを感じさせることがとても効果的

だと思っています。

兄弟関係や学習塾、チャレンジ等の学習教材で、次年度の学習について知っている子もいますので、そのあたりを生かして、次の学習に対する意欲を高められるようにします。

その際は、「こんなことができるようになるよ」といったポジティブなイメージを持てるように、ゲインフレームを生かして、伝えられるようにすると良いと思います。

知的好奇心もくすぐられますし、できることが増えるというのは、とても喜ばしいことのはずです。

✅新年度の学習が楽しみということは、次の学年という新しい環境への希望が高まる

ということに直結すると思います。

ぜひ、３月の学習では、

「次年度への橋渡し」

ということを意識してみると良いのではないかなと思います。

子どもと関わる方は、声掛けの際に、生かしてみてください。

3⃣ありがとうの気持ちを伝えあう

感謝の気持ちを

・子ども同士
・教員から子どもへ

伝えられると良いと私は思っています。

このあたりは、学級の様子や３月までの指導の積み重ねにかなり影響を受けますが、互いに社会生活を共にした人たちとの別れです。

当番活動や学習活動で、直接ではなくても、間接的にどの子ともつながりがあったはずです。

特に間接的な行いについては、普段、あまり意識しないことが多いものです。

そのことに思いを馳せて、人との繋がりを感じながら、子ども同士で感謝の気持ちを伝えられると良いかなと思います。

「ありがとうを伝えましょう」

という恩着せがましいものではなく、

✅「ありがとうを感じる」

というイメージに近いかなと思います。

ありがとうを伝える目的で、してもらっていることを探すというのではないということです。

あくまでも、

✅自分と周りの人との関係を見直して、感じてみるということが目的

です。

その結果、してもらっていると感じることがあったり、感謝の気持ちを感じたりしたら、伝えてみると良いのではないかなと思っています。

大体の場合は、してもらっていることに改めて気付くことになりますので、3⃣の題を

感謝の気持ちを伝える

にしました。

しかし、

日頃の自分を振り返って、感謝の気持ちを感じる

というのが正しいかなと今、思いました😊

教員から子どもへの感謝というのを入れているのは、２つ理由があります。

１つは、子どもに今までの感謝を伝えるため。

そして、もう1つは、子どもにモデルの一つとして教員の行動を示すためです。

先ほどかいたような、

✅日常のつながりを振り返り、してもらっていることや感謝の気持ちを感じる

ということの一例をさり気なく日常の中で示していくイメージです。

「みなさんもやってみよう」とか言うより、やっているところを見せる。

もしも、それを素敵だなと感じて、私もやってみようと真似してくれたら、良いなと思うのです。

ありがとうを伝えあうというのは、それくらいの感覚で取り組んでいます。

ここで述べたような３月に伝える「ありがとう」は、強要されて伝えるものじゃなくて、

スーッと心に湧いてくるものであってほしいな

と私は思っています😌

💌読んで下さった方々へ

最後までお読みいただきありがとうございます。

私が３月に気を付けていることの一部を書いてみましたが、いかがでしたでしょうか。

教員によって、それぞれ意識していることは違うと思いますが、きっとどの教員も

✅「次の場所でも、心身ともに健やかに過ごし、成長していってほしい」

という願いを持っていると思います。

これはきっと保護者の方も同じ思いではないでしょうか。

子どもの健やかな日々のために、色んな場面で教員、保護者で協力して子どもたちを見守っていけたらいいなと考えています。

この記事の内容が、どなたかのお役にたてば幸いです。

これからも学校現場のことや教育、仕事に役立つことを書いていきます🔥

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