時間の均等配分と適正配分について

こんにちは、旅人先生Xです。

今回は、時間の配分について考えてみたことを書いてみようと思います。

目次は以下の通りです。

1 均等配分と適正配分について

今回の記事では、「均等配分は均等に配分するということ」、「適正配分とは、適正に配分すること」という使い方をしていきたいと思います。

均等と適正の言葉の意味を大辞泉で調べてみました。

均等とは
[名・形動]二つ以上の物事の間が互いに平等で差がないこと。また、そのさま。「均等に配分する」
適正とは
[名・形動]適当で正しいこと。また、そのさま。「適正な運用」

それぞれの言葉の意味を確認できたので、時間の均等配分と適正配分について考えてみたいと思います。

時間の配分 1

2 時間の均等配分について

時間の均等配分とは、学校の現場でしたら、それぞれの子に時間を均等に割くという意味と私は考えています。

授業の時間を均等に配分するとしたら、35人の学級でしたら、全体に向けて話す時間を考慮すると大体一人あたり1分程度となるでしょうか。

本来でしたら、時間を意識して、それぞれの子に時間を均等に割いて指導に当たるべきだと私は思っています。

現場でどう動いているかは、4の現場についてで書きますが、実際には、なかなかそうは上手くいかないのが現実です。

しかし、先も書きました通り、本来でしたら、どの子にもなるべく均等に時間を割くことができるようにするのが良いのではないかと思うのです。

賛否両論あるかとは思いますが、どの子にも分け隔てなく接することができるように、時間を意識することはとても大切だと思います。

時間のことを抜きにして、「どの子にもしっかりアプローチしています。」というのは、個人的に信頼しかねます。

どの子に対しても、どの成長段階でも、更なるステップアップのためのアプローチというのは存在すると私は思っているからです。

だからこそ、どの子にもなるべく同じように時間を割いてアプローチできるように配慮することが大切だと感じています。

時間の配分 2

3 時間の適正配分について

適正とは、適当で正しいこと、その様という意味です。
時間の適正配分とは、時間を文字通り、適当で正しく使うような配分となります。

適当で正しい時間の配分とは、どういうことなのでしょうか。

ちょっと極端な例を挙げてみたいと思います。

誰かが、授業中に鼻血を出してしまったとしましょう。

その際、鼻血の手当等の対応をしている時に、時間が1分経ってしまったとします。

そこで、「一人当たりに使える時間は、1分までだから、後は先生は対応できません。」としてしまうのはあまりに酷です。

本当に極端な例になりますが、ここは、鼻血を出してしまった子に時間を割いて寄り添ってあげるべきかなと私は思います。

しかし、すると本来の均等に割かれるべきであったはずの時間は一人あたり少しずつ減ることになります。

ですが、ここは、どの子にも同じようなことがあるので、お互い様と考えて残りの時間をある程度均等になるように再調整するようにします。

これが、時間の適正配分のイメージです。

必要だと思われる時に、必要な分の時間を割くようにするというイメージです。

必要かどうかの判断は、それぞれの子の心や体に関わるかどうかをメインにしていくことになると思います。

難しいところですが、正直上記のこと以上に明確な線引きは、現実問題厳しいと感じています。

手段の目的化

4 学校現場での時間の配分について

実際のところ、私は、学校の現場では、均等配分を意識しつつも、適正配分の考え方を生かしながら行っています。
しかし、学校現場ならではのジレンマが発生することもあります。

適正配分では、必要だと思われる時に、必要な分の時間を割くようにするというイメージと書きました。

この適正配分の落とし穴というか、悩ましいところがあります。

それは、なかなか変化がない場合かつ対応を迫られる場合が続くときです。

困った

ちょっと極端かもしれませんが分かりやすい例を挙げてみたいと思います。

例えば、頻繁に誰かに暴力をふるってケガをさせてしまう子がいたとしましょう。

ケガをしてしまった子にも、させてしまった子にも対応が必要です。

そして、その間の時間は、他の子にはアプローチすることはできません。

これが一度ではなく、頻繁に起こる場合は、その分、他の子に割く時間は減ります。

しかし、当然、そのままにしておくことはできません。

誠実で、子どもたちが、今後に生かせる力を身に付けられるような対応が必要です。

もしも、私がそういった場合に出会っても、ケガをした子、させてしまった子、双方への対応に時間を割くと思います。

その分の時間を他の子のアプローチに割けないとしてもです。

別の形、別の機会でどうにかしようという気持ちを忘れずに、目の前の子たちの対応に全力を尽くすでしょう。

それが長い目で見たら、きっと全体のためにもなると信じているからです。

どうしても、特殊な場合は、大分傾斜がかかってしまう時期がでてしまうのが、適正配分の困りどころです。

しかし、そのことを踏まえて日々行動したり、対策をしたりしていれば、先に挙げたような特殊な場合に陥ることを減らすことができると私は思っています。

そして、どの子にも時間を割くという気持ちや心構えを忘れないことがきっと大切だと思うのです。

どの子にも時間を割こうという意識を持ち続けることが、一人ひとりを大切にした行動にきっとつながると思うからです。

時間を割けばいいというものではないという意見もでそうですが、先にも述べた通り、どの子に対しても、どの成長段階でも、更なるステップアップのためのアプローチというのは存在すると私は思っているので、できるだけ時間をとりたいところです。

そのため、時間の配分をしっかりと行うことに合わせて、それぞれの子へのステップアップのためのアプローチを準備しながら、日々の活動に取り組む必要があります。

私の普段の現場での活動は、時間の配分という面から考えると
時間は適正配分、できるだけ均等配分を目指す
配分できる時間で実施可能なそれぞれのステップアップのためのアプローチを準備、随時更新していく
の2点がメインかと思います。

こんだけ書いといてなんなんですが、私自身、きれいごと言ってますが、まだまだ上記のようなことをしっかりと体現できているわけではあります。

ですが、目指さなけば進歩はないと思って、日々努力しています。

子どもたちが学校に割いてくれている時間をよりよい時間にできるように、教員ができる努力をそれぞれしていくことが、子どもたちの成長のためになるだろうと信じています。

できることを増やす

学校現場だけでなく、他の仕事の現場や家庭内の時間の使い方などでも似たようなことが言えるかもしれません。

この機に、時間の均等配分と適正配分について、ぜひみなさんも考えてみていただければ幸いです。

今回もお読みいただきありがとうございました。

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