個を大切にすることと一緒に大事にしていきたい「力を合わせる経験」について
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こんにちは、旅人先生Xです。
今日は、「力を合わせて活動する経験」について書いていきたいと思います。
主に学校現場での話になりますが、子どもと接する時などに生かせる内容かなと思いますので、ぜひ目を通していってみてください。
目次は、以下の通りです。
①個を大切にすることが今まで以上に重視されてきているからこそ…
学校現場では、「個より全体を!」という風潮が今まであったように思います。
思えば、自分が学校で過ごしてきた時もそんな雰囲気はあったように感じます。
ですが、今はどちらかというと逆に「個を大切にしていこう」という風潮が強いように思います。
個々の考えや特性への配慮というのはとても大切なことだと思います。
学校現場において、子どもたちそれぞれの考えや意見を尊重していくことは、活動の前提といっても過言ではないかもしれません。
そうした流れになってきたからこそ、改めて全体での取り組みということについても考えていく必要があるかなと個人的に思っています。
理由はシンプルで、
✅子どもたちは学校を出て行った後、多くの人と関わったり、力を合わせたりしながら取り組んでいくことが出てくるから
です。
学校を卒業した後は、チームで仕事をしたり、多くの人と力を合わせて何かの物事を成し遂げたりする必要が出てくることがあると思います。
個々で働くことになったとしても人と関わったり、調整したりしながら何かをするという機会は少なからずあるのではないでしょうか。
そのため、学校という場所の中で、一人ではなく力を合わせて何かをするという取り組みを経験することは大切になってくると私は考えています。
個ではなく全体を大切にしようという魂胆ではなく、
✅「個を尊重すること」に合わせて「力を合わせる経験」ができるようにするというイメージ
です。
「それぞれの考えや思いを大切にしつつ、力を合わせられる様にする。」
書くのは簡単ですが、実際にやるのは難しいことです。
ですが、難しいからこそ、試行錯誤の経験を積むことは大切だとも言えるのではないでしょうか。
②個々の思いや考えを大切にしながら力を合わせる経験をすこしずつ積み重ねられるようにする。
自分達で考えたレクリエーション、学校行事、きっかけはなんでもいいと思います。
✅力を合わせる機会を日常の中に設けて、子どもたち同士で調整し合いながら物事を進めるという経験ができる様にしていくことが大事だと私は考えています。
何かをする前に子どもたち同士で合意形成をしたり、やりながら相談したりするという経験を少しずつ積んでいくことが大切だと思っています。
始めから完璧にやろうとするのではなく、機会を多く設けて、ちょっとずつ調整していく力を培っていく様にすると子どもも気楽ではないでしょうか。
学校現場で言うとこうした取り組みでは、
✅変化してきたことやできるようになってきたことに目を向けるという支援をしつつ、温かく見守りながらフォローをしていくことが教員の行動で大切なこと
だと思います。
③個を大切にすることと力を合わせていくことの土台となること
今回書いたような「個を大切にすること」と「力を合わせていくこと」を実現していくためには、土台となる文化が必要だと思います。
それは、
✅安心して自分の意見を話せたり、考えを伝えられたりする環境であること
です。
学校で子どもたちが過ごす学級が、子どもたちにとって安心して過ごしていける環境であること、つまり心理的安全性を感じられる場所であることが大事というわけです。
安心して過ごせる場所であることを子どもたちが感じるためには
・自己開示をそれぞれする活動を定期的に取り入れること
・小集団で話し合ったり、力を合わせたりする活動を行うこと
などが効果的かなと思います。
「力を合わせていくための土台である安心した環境を作るのに、力を合わせる経験が必要なのかい!」と突っ込まれそうです。
ですが、ちょっとした取り組みで力を合わせることは、自分がチームの一員であると実感したり、チームの中でできることがあると知れたりする貴重な経験の場になります。
安心であることを確かめることができる機会にもなるというイメージでしょうか。
まずは、安心して過ごせる環境を作るために所属している人たちで力を合わせる。
そんな風に考えるとしっくりくるかも知れません。
小集団で力を合わせることができるようになってくるとそこでの経験を生かしてもっと大きな集団でも力を発揮できるのでは?と考えるきっかけにもなるのではないでしょうか。
子どもたちそれぞれが自分が大切にされている、尊重されていると感じることと多くのひとで力を合わせるということを両立させるのはとても大変なことです。
しかし、子どもたちは日々の積み重ねをすることでどんどん上達していくことができると私は考えています。
むしろ、子どもたちの方が柔軟で大人よりも成長スピードが早いし上手なんじゃないかと思っているくらいです。
これからも子どもたちの成長を信じて、サポートしていきたいと思っています。
ぜひ、今回の内容を子どもたちとの話のネタにしていただけると嬉しいです。
今回は、以上になります。
お読みいただきありがとうございました。
この記事が少しでも皆さんのお役に立てば嬉しいです。
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