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教育に役立ちそうなこと

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小学校の学級担任や子育てをしている方が読んで役立ちそうな記事を集めたマガジンです。子どもたちをもっと笑顔にしたい、成長の手助けをしたいいう方におすすめです。一人ひとりそれぞれ違う… もっと読む
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2020年5月の記事一覧

【脱】 無暗にコメント記入

今回は、少々賛否両論ありそうなことを話題にしたいと思います。 それは、プリントやノートへのコメントの記入についてです。 先に書いておきますが、私は、気軽に持続可能でなおかつ子どもに良い効果があがるような方法がよいのではないかと考えています。 無暗にやったり、がむしゃらにやったりして、時間を浪費するのではなく、その時間をもっと別の業務(授業の準備等)に充てた方がいいと思うからです。 かくいう私も、前は、毎回できる限りコメントを入れて毎日のノートをチェックしてきました。

正論を言えばいいってもんじゃない

前回の記事で大人の悪口の郵便屋さんについて書きました。 今回も大人同士の会話の時に気を付けたい 「正論を言えばいいってもんじゃない」ということ について書きたいと思います。 大人同士で会話している時、相手のミスをただ責めたり、正解だと思っていることを指摘したりすることがしばしばあるのではないかと思います。 そういう時、ミスを責めたり、正解を指摘することは、言っている人からしてみたら悪気はなくいっているのかもしれませんが、言われた方はきっとたまったものではありません。

悪口の郵便屋さん【学級編】

先日、大人の悪口の郵便屋さんについてかきました。 今回は、学級指導に生かす悪口の郵便屋さんの考え方について書きたいと思います。 誰かが、噂話のように悪口やマイナスなことを広めるような行動をしている時が、学級で指導をするチャンスです。 必ず観察していれば、そういうタイミングは訪れます。 そして、そういう場面に出くわしたら、個別にではなく、全体に、悪口の郵便屋さんについてお話をしてあげてください。 具体的には、 「人に聞いたマイナスの話を広めることを悪口の郵便屋さんと

【子どもに伝えたい版】正論言えばいいってもんじゃない

前回は大人のコミュニケーション版で書きました。 今回は、学級で子どもたちに伝えたいことについて書きたいと思います。 子どもたちが、誰かのミスや間違い等を指摘する時が「正論を言えばいいってもんじゃない」ということを伝える良い機会になると思います。 普段から「これからどうしたいか」ということを大切に指導しておくことは必要ですが、そうでない場合もこの話の際に伝えてみると良いと思います。 何かを指摘するようなことがあった場合は、個別に指導するのも一つの手ですが、基本的に全体に

書類回収のちょっとした工夫

近頃、封筒で書類を配布したり、回収したりする機会があるので、その際に気を付けていることをシンプルに紹介したいと思います。 うちの学校では、書類を複数枚配布・回収するときに、封筒を使っています。 その封筒ですが、普通に回収して、中身を出して…とやるのはとてももったいないです。 とても簡単なことを一つ気を付ければ、楽に回収することができます。 それは、集めた封筒を一度番号順に並べるということです。 当たり前のようですが、意外とやっている人が少なかったので、ここに書きまし

【学級開きから気を付けておきたい】友達とぶつかることの大切さ

今回は、友達同士で喧嘩したり、意見の衝突があったりすることについて書いていきたいと思います。 学級の初期の指導にも生かせることがあると思いますので、ぜひご一読ください。 友達とけんかせず、仲良く過ごしましょうと指導して、いくら配慮をしていても、友達同士で衝突していまうことはあるものだと私は思います。 避けられない、もしくは起きうることが想定されるのであれば、その機会をよりよい学びの場にコーディネートしてあげることが私たちにできることなのではないでしょうか。 子どもたち

【授業が楽しくなる】学びをつなげる声かけ

授業中様々な声掛けを子どもにすると思いますが、中でも学習を関連付ける声かけはとても大切だと私は思っています。 学習を関連付ける声かけを教師がしていれば、子どもたちがこれからの学習に期待を持ち、前向きに学ぶのはもちろん、これまでの学習を意欲的に振り返りながら、学んでいくことができるようになると私は思っています。 授業で、知識や技能を身に付けたり、考え方を学んだりして終わらせてしまうだけではとてももったいないと私は思います。学習のつながりを問うという、スパイスを少し効かせてあ

授業準備で大切にしたいこと

今回は、授業準備をする際に、大切にするとよりよくなるのではないかなと思うことについて書いていきたいと思います。 今回書く、大切にしたいことは主に2つです。 ①授業で子どもに身に付けさせたいことは何か? ②なぜ~を学ぶのか? の2点になります。 1つずつお話していきたいと思います。 ①授業で子どもたちに身に付けさせたいことは何か?以前も似たようなことを書きましたが、授業で子どもに身に付けさせたいことを明確にすることはとても大切なポイントになると思います。 身に付け

【友達と関連付ける】授業中の声掛け

先日、学びを繋げる声かけの話を書きましたが、今回は、それと関連する授業中の声かけについて書いていきたいと思います。 先日の記事はこちら↓↓↓ 前は、主に学びの内容が過去のものと繋がっていたり、これからのものと繋がっていたりすることや他の教科との繋がっていることについて書いてきました。 今回の友達と関連付けるというのは、授業の中、子どもたち同士を関連付けることにあります。 主に以下の3つの視点です。 ①友達の考えたことと関連付ける自分の考えたことや考えていることと、友

【手強い相手もこれでOK】事実をもとに話す

今回は、ちょっと手強いなと感じる子や少し理屈っぽい子、上級生等に声を掛ける時に有効な声のかけ方について書いていきたいと思います。 今回紹介する方法は、 事実をもとにして声をかけるということです。 事実をもとにとはどういうことか。 その名の通り、出来事や行動等の実際にあったことや見て取れることをベースに指導をするということです。 気持ちや考え、思いではなく、事実をもとに話すのがポイントです。 ですが、気持ち等を全く話さないわけではありません。 気持ちなどもアイメッ

【クラスを明るくする】笑顔の郵便屋さん

今回は、悪口の郵便屋さんの反対の話をしようと思います。 笑顔の郵便屋さんは、人が嬉しくなることを伝えてあげる活動のことです。 悪口の反対は、賞賛なのですが、賞賛の郵便屋さんだと相手を褒めたたえたり、褒めちぎったりといった印象になってしまいそうだなと思いました。 褒めたたえるというよりは、相手を笑顔にしたり、ほっこりさせたりすることが目的なので、笑顔の郵便屋さんという表現にしました。 笑顔の郵便屋さんでは、どういったことをするのか。 これはとてもシンプルです。 相手

【授業が盛り上がる工夫】アドリブを楽しむこと

授業を盛り上げるために、アドリブを生かすのはとても有効な事だと思い、今回、記事を書いてみました。 ここでいうアドリブとは、 考えていたことを話すのではなく、急な問いかけかフリに、すぐ答える というようなことです。 例えば、 国語の物語の学習が終わったときに、「その後、~は何といったでしょう。」とか、その後、「~はどうなったでしょうか」といった問いかけをして答えてもらうようなイメージです。 また、算数の授業でいうと 「~はこのように考えたみたいだけど、なぜこのように考え

【要注意】テストを何のためにするのか

普段の学校でも休校明けでも大切なことですが、休校があった学校では、特に大切なことになってくるのではないかと思い、今回、記事にしようと思います。 学校でテストをやらせている先生はおそらく多くいると思うのですが、 そのテスト、いったい何のために行っているのでしょうか。 ・やるのが当たり前だと思っていた ・学年の先生がみんなやるから ・子どもの成績をつけるため 等々色々な理由が絡み合っていると思います。 個人的には、 子どものためにならないのであれば、テストは行うべ

【指導に生かせる】事実と意見の違い

子どもを相手に話をする際には、大人と話をする時以上に、事実と意見をはっきりさせて話すことが大切になると思います。 以前、事実をもとに話をするで、事実を根拠にして話すということを記事に書きましたが、その際にも、この事実と意見をはっきりさせるということはとても大切になってきます。 なぜ、大切かはとてもシンプルで、 子どもは、事実も意見もあまりはっきりと区別して聞いていないことが多い と考えられるからです。 どちらも、「先生がいっていたこと」「先生がいったこと」という枠組