【授業が楽しくなる】学びをつなげる声かけ

授業中様々な声掛けを子どもにすると思いますが、中でも学習を関連付ける声かけはとても大切だと私は思っています。

学習を関連付ける声かけを教師がしていれば、子どもたちがこれからの学習に期待を持ち、前向きに学ぶのはもちろん、これまでの学習を意欲的に振り返りながら、学んでいくことができるようになると私は思っています。

授業で、知識や技能を身に付けたり、考え方を学んだりして終わらせてしまうだけではとてももったいないと私は思います。学習のつながりを問うという、スパイスを少し効かせてあげれば、子どもたちにとって授業がより良い学びの場になるのではないでしょうか。

そのようなわけで、今回は、学習を関連付ける声かけについて書いていきたいと思います。

学習を関連付ける声かけとは、教科内や教科の枠を超えて学びを関連付けていく声かけのことです。

学習意欲がわいたり、学びの定着が図れたりするメリットもありますが、最も大きなメリットだと私が思うのは、

子どもがこれから生活をしたり、仕事をしたりしていく上でも非常に役に立つ力がつくということです。

学んだことや既存の知識を新しく学ぶことと紐づけることは、とても有意義なことだと思います。それは何も学校の学習だけでなく、これからの生活全般においても応用できることです。学校の授業単位では、学習を関連付ける声かけと言えますが、もっと大きくみると学びをつなげる声かけということができるのではないかと思います。


このように考えると、この学びのつなげる声かけをすることのメリットを皆さんにもわかっていただけるのではないかと思います。

学びをつなげるのは、子どもですが、理想は、学びのつながりに子どもたちが自然と気づくようにしたいところです。しかし、いきなりそう上手くは事が運びません。

ですので、声かけをして、学びのつながりに気付かせていったり、気付くコツを身に付けさせる必要があると思います。

色々な声かけの仕方があると思いますが、今回は、実践しやすい声かけについて具体的な例を挙げたいと思います。
ポイントは、何かをやるときに、過去の学びを振り返る習慣を付けることです。

例えば、少しわざとらしいですが、
思い起こすのが難しいような場合は、直接的に
「~でやったのを覚えているかな。」
と聞いてみたり、
子どもたちが自力で思い起こすことができそうならば、
「似たようなことを前もやったことがある気がするけど、なんだったかなぁ。」
ととぼけてみたりして、子どもの反応を見てみると良いと思います。

直接的に聞くのは、あまり得策ではありませんが、思い起こして学びのつながりがあることを最初に説明するには適していると思います。
その際は、
「こうやってみんなが学んだことは、たくさんつながっているんだね。これからも似ていることや使えることがないか、同じ教科や別の教科でも探してみよう。気付いたらぜひ教えてくださいね。みんなで共有して勉強をもっと楽しくしていきましょう」
といったような声をかけておくとよいかもしれません。

以後は、新しいことなどをやるときに、子どもが自主的に探してくれるようになってきますので、直接的な問いかけは不要です。
直接的に聞くことは、あくまで初手としてあえて使うということにとどめるのが良いと思います。

以後は、何度か「今回は、何かとつながりはあるかなぁ」と教師がつぶやいていくような授業を繰り返せば、子どもたちに過去の学びを振り返る習慣は少しずつついてくると思います。

こうした声をかけると子どもたちは、よく考えて学びのつながりを見出していきます。最初はこちらが誘導していますが、後に、自主的に学びのつながりをどんどん見つけて楽しんでいってくれます。

挙手

なにより、今までの学びを役に立てたり、学びを活用したりすることで、授業での活動をより楽しんでくれます。

授業が再開したら、ぜひ試してみてください。
この学びをつなげる声かけをすると授業がより素敵なものになると思います。

今回もお読みいただきありがとうございました。

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