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東北の今を旅する2022〜探求!幸せメシ〜 第9話

農場のイルミネーションをじっくり堪能〜岩手・小岩井農場〜


小岩井農場では毎年年末年始にかけて「銀河農場の夜」と題したイルミネーションイベントを開催している。同県出身の作家、宮沢賢治の著名作「銀河鉄道の夜」に掛けてるのか。

開場時間となりお客さんが続々と入場する。私もその列に付いていく。早速牧草ロールがお出迎え。

小岩井農場自体は広さ約3000ヘクタールの広大な農場なのだが、そのうちまきば園の約40ヘクタールが一般に開放されている。40/3000となると狭く聞こえるが、一周するのに結構時間がかかる。足元に注意しながら鑑賞していこう。










まきば園には食堂や喫茶店がいくつかある。その中の一つ、まきばのラーメンというお店に入ってみる。メニュー表を見ると牛乳ラーメンたるものを見つける。早速注文してみる。

一見するととんこつラーメンにも見えるが、スープを一口飲んでみるとクリーミーなのだ。まるでシチューを飲んでる感じなのだが、シチューも牛乳を使っているから当然なのかもしれない。美味しかった。

個人的ナンバーワンインスタ映えスポット

今回個人的に一番のお気に入りイルミネーションは牛乳パックを使った作品である。




白熱色の電球が厳かな雰囲気が夜景にあってよかったなー。

場所柄・・・

第8話にも書いた通り、私にとって小岩井農場のイメージといえばリバースである。牛乳早飲み対決で当時20代の安田顕さんが牛乳を飲みすぎて吐いてしまったのが小岩井農場である。今や飛ぶ鳥を落とす勢いの俳優さんだが、テレビで安田さんを見かけると、吐いた後の悲しそうな目が今でも思い浮かぶのである。

現在も牛乳は主力商品として販売中。しかし、私はチーム・びっくり人間ではないうえ、遥々やってきて早飲みするのもどうかと思いゆっくりと味わうことにした。

約3時間いただろうか。冬国のイルミネーションはみちのくの夜をまるで銀河のように彩り続けていた。小岩井農場、車がないとなかなか来づらい場所であるが、また来れるんだろうか。いや、またきたいな。

午後7時半すぎ。闇夜に浮かぶ大きな花火を背に、私は盛岡行のシャトルバスに乗り込んだ。

シャトルバスは大渋滞に巻き込まれ、約30分遅れで盛岡駅に到着。

盛岡は東北本線の終点である。なのでここからはJRではなく、第三セクターであるいわて銀河鉄道に乗り換え。現在使っている北海道・東日本パスでは元・東北本線であるいわて銀河鉄道と青い森鉄道(青森県を走る第三セクター)に乗れる。いよいよ本領発揮、という訳である。

一応・・・18きっぷだけで北上することも出来なくはないのだが、お金が少しかかるうえ遠回り。ここは素直にまっすく進んでいく。

0番線に入ってきた列車は雪まみれになっていた。これから行く北東北はどんな感じになっているんだろうか。夢と期待と不安が入り混じる中、今夜のお宿・快活クラブへ向かった。

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