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仕事よりも、何よりも大切な

今朝、家族であるセキセイインコのテクが亡くなりました。腺胃拡張症という代表的かつ根本的治療法がない病で、長きに渡り対処療法で誤魔化しながらやってきましたが、ついにその日がやってきました。今も泣きながら書いていますが、自分は記憶力が悪く、文章を綴る他により良く弔う術を持ちません。 僕にとって、心の友という言葉の定義に最も近いのは彼でした。僕が辛かろうがなんだろうが、肩やキーボードの上を走りまわり餌に飛びつき、臆病さがあっても奔放さも兼ね備えているような、とても愛らしい個性を持

さよならアーキテクチャ議論

ポエム。 つまり?予算やチームのリテラシーに合わせて最速で作れて、チーム内で「俺ら高凝集低結合だなー」と思えるなら、アーキテクチャはなんでもいいと思えてきました。 前提・まだ割と収益が安定してないプロジェクトでの話です。お金があるなら好きにやりましょう。Go Bold。 ・DDDやクリーンアーキテクチャがダメとは言ってないです。むしろ自分は直近そこまで厳格ではないクリーンアーキテクチャでAPI書いてます。 ・以前こういうポスト書くくらいにはアーキテクチャのこと試行錯誤

全文公開 『2020年6月30日にまたここで会おう』 第一檄「人のふりした猿にはなるな」

 はい、瀧本です。  とくに今日は自己紹介する必要もないと思うので、バーッと進めますね。  僕は話すのがちょっと速すぎるようで、よく通訳が必要とか言われるんですが(笑)、ここに集まったみなさんは頭も良いかと思うので、京大の授業でいつもやっているようにやります。  はい、ついてきてもらえればと。  で、今日のこの会場は、東京大学の伊藤謝恩ホールです。みなさん、「伊藤」って誰のことだか、わかります? イトーヨーカ堂、セブンイレブン・ジャパン創業者の、伊藤雅俊さんなんですね。  伊

CTOの頭の中:技術を財務で表現する

会社の体制が大きく変わり、カオスの中に少しの静寂(暇)ができました。特に日々執行に勤しんでいる方々は皆そうだと思いますが、色んなこと考えているのにそのプロセスをアウトプットする機会があまりなく、結果や結論、最終的な決断のみが共有されるため、サクセッションプランに対する有効な情報を残すことも出来ていないことと思います。僕もその一人。 この時間を有効に活用するため、頭の中にあるイメージと考え方をここに、時間の許す限り吐き出していこうと思います。時折、言葉が足りないところも前提条

デザイン脳を鍛える方法

はじめに1998年、デザインの勉強を全くしたことがない私がデザイン業界に入り、はや22年が経ちました。数年間は下っ端生活をしていましたので、まさか20年経ってこの会社の社長になるとは、当時の自分が聞いたら失神するでしょうね…。 そんな私は、デザイナーとして際立ったスキルや作風もなければ、立派な賞とも縁がないごく普通のデザイナーなわけですが、22年間楽しく続けてこれたのはなぜだろうと思うと、デザインという仕事を通して成長が感じられるからなのかもしれません。 このnoteでは、

目的無きデータ分析は無駄である

何となくデータを見ることで目的など生まれない 何かいいことが見つかるかもしれないからと何の目的も無しにデータを見るのは時間の無駄である。 データ分析は意思決定のために行っているはずだ。であれば何らかの意思決定という目的が無ければどんなに数字をいじくりまわしたところで「それで?」で終わるだけになる。それは時間の無駄としか表現のしようがない。 なおここでいう「データ分析」とは手元にあるデータを何とかするということに限らず「特定の目的の意思決定を支援するための一連のプロセス」を

ファクトベースの限界

10年くらい前に本屋で立ち読みした本で「これからはコンテンツの時代である」といったことを主張するものがあった。詳細は覚えていないが、要するにこれからの時代はプレゼンテーションや体裁といったことよりもとにかく良質の中身(コンテンツ)が大事である、といった主張であったと記憶している。やや本筋からは逸れるが、エバーノートの創業者も同様に「情報が拡散されやすい時代においては良いプロダクトさえあれば自ずと広がる」といったことを述べていたので思想としては同じである。 本書の著者はこのメ

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LayerXが、電子契約・銀行API・クラウド会計と組む理由 -DXとSaaSとブロックチェーン-

どうも、すべての経済活動を、デジタル化したい福島です。 ここ2週間でこのようなプレスリリースを出させていただきました。 なんでブロックチェーンの会社がSaaSと?具体的には何をやるんだ?どういう意図なんだ?と疑問に思った方も多くいると思いますのでその意図を解説するようなnoteを書いてみます。 【対象となる読者】 「LayerXで働きたいと思ってるがどんな会社なのか戦略なのか気になっている方」、「LayerXと仕事をしてみたいが、ブロックチェーンでお願いしないといけな

映画「ジョーカー/JOKER」考察:ラストシーンが最大のオチ。80年代ではなく現代の狂った世の中をジョークにしている理由(ネタバレ)

映画「ジョーカー/JOKER」のトッド・フィリップス監督は、本作の真の意図については仄めかすような発言しかしていない。 しかし、最後のシーンについては、このように名言している。 あのシーンだけが、彼が唯一純粋に笑っている場面です。この映画には、いくつかの笑い方が登場します。アーサーの苦しみから生まれる笑い、彼が大勢の一員になろうとするときの偽物の笑い――これが僕のお気に入りなんです――、そして最後にアーカム州立病院の部屋で見せるのが、唯一、彼の心からの笑いなんですよ。

「認知の歪み」をポジティブにとらえる

ありがたいことにたくさんの方にcakesの連載「こころを使いこなす技術」を読んでもらっています!そこで、連載と連動する形でnoteも書いてみたいと思います。 昨日公開した第4回目の記事で「認知の歪み」について触れました。 カウンセラーの方からも聞いたことがあり、ツイッターでのコメントでも見かけたのですが、この「歪み」という言葉に抵抗感を持つ方がいます。たしかに自分の考え方が「歪んでいる」と思うのって辛いですよね。 一方で、cakesの記事にも書いたように、私はこの「認知

出版業界のハッキングとは何だったのか 06/10

イヤな質問するなァ。自分もこないだ気づいたんですけど、箕輪さんとお仕事ご一緒したことありますからね。 「お前、箕輪さんと仕事してたよな?」って言われてつらつら箕輪さんのプロフィール見てたら、確かにしていたし、与沢翼の元ライブドアがあった六本木の事務所で与沢翼待ちしていたことを思い出しましたよ。その時の会話の内容もぼんやり思いだしたのですが、そちらは伏します。え?なんで与沢翼の本の仕事を請けたのかって? そんなん、面白そうだったからに決まってるじゃないですか! で、なにが天

多様性と均一性のちがいについて

健全なnoteコミュニティを設計するうえで、チーム向けの多様性に関するメモ。多様性は色で考えるとわかりやすい。 昨今、多様性に関する議論が活発化してきている。不利な人々に優遇措置を与える、アファーマティヴアクションなども、どんどん増えてきてる。 でも、ちょっと怖いのが、「多様性」と「均一性」の違い。これが、あまり議論や区別されないまま、ドンドン進められているに思える。 多様性は色で考えてみようわかりやすいモデルとして、多様性を色で考えてみましょう。パレットや絵画をイメー