【中村天風先生『成功の実現』】動じない心を持つ
みなさんこんにちは!
今日は「動じない心を持つ」というテーマで書こうと思います。
お金で困って常に悩んでいる人がいると思うと
人生でお金があってもどこか満たされないという人はたくさんいますよね。
人間ってどんな時も、一人のときは何かしらふと気弱なことを考えたりしますよね。
あの天風先生ですら、インドの山奥にいた頃、ちぎれ雲などを見て日本を懐かしんだりしてセンチな気持ちになっていたそうです。(『成功の実現 』P165)
実はそんな気持ちを持つこと自体が、気弱な気持ちを作り、自分の神経系統を過敏にして肉体を弱らせていることに気づいていなかったとおっしゃるんですね。
何かあったらすぐにそれに感情的に反射的に反応するということは、神経系統を過敏にして、肉体を弱らせてしまいます。だから私たちは、この情報過多な社会で、本当に目にする情報に常に注意しなければならないのです。
多くの人が、心身共に疲弊しているのも、この神経過敏が原因です。特に影響を受けやすい若者たちが、ネットやSNSでネガティブな情報を受けると、我々大人よりもはるかに大きなダメージを食らうことになりますから、本当に注意しなければいけないところです。
その対策としてまずはあんまりネガティブな情報を見ないようにすることです。(と言ってもほとんどが今ネガティブ情報ですが)。これはとても重要です。正直なところ、ネットやSNSの情報から離れても何も損はしません。
どうしてもそのような情報に触れる場合には注意が必要です。ここで天風先生の方法をご紹介しましょう。
もし、感覚、感情のショックを受けたら、次の三箇所に注意します。
まず一つ目が、「肛門」です。肛門をキュッと締めます。そして2点目が「お腹」です。力を入れます。そして3点目が「肩」です。肛門を締めたと同時にお腹に力を入れて、肩を落とします。これを行うことで、天風先生曰く、神経系統に影響を与えない、減ずる効果があるそうです。
天風先生が本書で大変分かりやすい例を出しておられます。
街で歩いていていきなり知らない人が、耳を引っ張ったり、鼻をつまんできたら、「ありがとう」というのか、と。
そんな奴はおかしいでしょと。心も肉体と同じで、人に踊らされていたらだめではないか、と。
(『成功の実現』P180』)
私はいつも、この箇所を読む度に痛切に自分のことを反省します。
自分はいつも人の言葉や振る舞いに踊らされることが多いからです。毎回本当に自分の心の弱さに嫌悪してしまいます。
でもそこでもやはり嫌悪しない心の強さが必要なのだと思います。
みなさんも、日々心を強く持つということを心がけていてください。いつの間にかショッキングな出来事にも動じなくなるでしょう。
最後に先生の言葉で閉じたいと思います。
「肉体よりも心を人の自由にさせられたら、このくらい恥なことはないぜ。」(中村天風著『成功の実現』P180より)
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