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自分らしくいてね

“頑張って”と言いたくない。


どことなく、無責任な気がして。言うのを躊躇ってしまう。
結局この「頑張って」の代わりになる言葉が見つからなくて頑張ってと言うことになるんだが、モヤモヤしてしまう。




私が「頑張って」と伝えることによって、言われた側は頑張ることを強いられてしまうんじゃないかと、無理させてしまうんじゃないかと、怖くなる。
別に「キミが頑張れと言うから、頑張ったのに。キミのせいで疲労困憊だよ。」とクレームを受けるわけではない。わかっている。わかっているのに、いろいろ考えてしまう。

「頑張らない程度に頑張って」なんて意味のわからないことを言ったこともある。「頑張らないでほしい。」「無理はしないでほしい。」と思った結果がこれだ。“頑張らないで”の一言では、ただダメな人間にしてしまいそうで。そう言う意味ではなくて、と迷い考えた結果、“頑張らない程度に頑張って”と度合いで示すしかなくなるのだ。






きっとこの気持ちは相手に伝わってないんじゃないかと思う。「また意味のわからんこと言ってるわ。」くらいの感じだろう。もしかしたら、「日本語としておかしい。これだから馬鹿と会話するのは疲れるんだ。」と思っているかもしれない。多少の悪口は受け止めよう。事実だ。私は頭が悪い。黙って悪口を受け止めるだけで、無理をしないでいてくれるのであれば、それでいい。









「頑張ってね」に変わる言葉を探したい。
そうでないと、私はずっとモヤモヤしてしてしまう。「頑張ってね」と文字を入力するたび、消しては打ってを繰り返している。

「ああ、違う。そうじゃない。頑張ってはほしいけど、無理はしてほしくない。どんな言葉を選べばいいだ。」と脳みそをフル回転させる。どんなに考えてもいい言葉は出てこないし、伝えようにも言葉が長くなる。喋る分には問題無いんだが、嘘。無くは無いか、あるな。ダラダラと喋ってしまう。「だからそうじゃなくて、違くて。私の言いたいことは…」と長い説明から入ってしまう。




「ほどほどにね。」でもいいんだけど、なんか素っ気なくないか?まるで全然興味がないみたいな、めんどくさがってるように見えないか。だから使えない。あと何だ。「応援してるね」もプレッシャーになるだろう。ダメだ。




そうか。「自分らしくいてね。」にすればいいのか。
「無理しすぎて、心の余裕を無くさないでね。」と私の伝えたい気持ちはこれなんだが、それも含めてコンパクトにまとまっている。何だ。天才か。

日々の何気ない生活を頑張ろうとしている人には「自分らしくいてね。」と伝えることにしよう。
頑張る時というのはここ一番の時でいいんだ。半年に一回とかそれくらいでいい。

その時は笑顔で「頑張って!」と伝えられたらいいと思う。

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