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~我慢と変化~丸くなった同僚と失われた感情

私の職場には、
それぞれ個性が光る同僚たちがいます。

しかし、最近、
一人の同僚が目に見えて変わりました。

かつては感情豊かで、
何事にもアグレッシブに取り組んでいた同僚。

しかし今、彼は「丸くなった」と自ら言います。

表面上は穏やかで、波風を立てないように振る舞っていますが、
私には彼の中に秘められた感情の火が見え隠れしているように思えます。

感情を抑え、丸くなることは、本当に良いことなのでしょうか?

組織に適用するということ

長年、組織で働いていると、
「俺も、昔に比べて丸くなったな」
と自ら言ったり、周りに言われる人が増えてきます。

それは、組織に適応しようとするために、
「自分の感情」を隠すようになるからです。

社会からの期待であったり、
組織からの期待であったり、
それらの期待に応えようと、
自らの感情に蓋をして、演技をするようになります。

そして、それを続けていると、
だんだんと自分の感情を感じることがなくなり、
自分の感情がわからなくなってしまうのです。

自分なりの使命感に燃えていた
若かりしころなら、
ちょっとしたことにも一喜一憂していたのに、
その感情を全く感じなくなってしまうのです。

こうなってしまうと、
すぐに自分の感情を取り戻すことは出来ません。

自分の感情を取り戻すために、
日々、訓練をする必要があるのです。

例えば、私は一日の終わりに、
その日の出来事を振り返る日記をつけています。

私が日記の中で必ずやることがあります。

それは、「ありがとう」を振り返ることです。

今日一日を振り返って、
「ありがとう」と感謝を伝えたい人、場面を、
毎日15個書き出しています。

「誰に」、
「どんなことをしてもらって」、
「どんな風に感謝を伝えたいのか」、
その時の場面を映像で思い浮かべながら、
書き出していきます。

皆様は「ありがとう」を言いたい人を、
すぐに15人思い浮かべることができますか?

「思い浮かべることが出来るよ!」
と言う人は、
日々の自分の喜怒哀楽を
きちんと感じられる人でしょう。

その逆に、
もし、思い浮かばないとしたら、
「心の変化(感情)」を感じずらく
なっているかもしれません。

子供は「心の変化」を感じる天才

でも本来は、誰もが、
「心の変化」を感じる達人なんです。

自分が子供だった時のことを、
思い出してみてください。

子供の頃って、
ちょっとしたことにも
喜びを感じていませんでしたか?

大人からすると、
「え、そんなこと」と思うことでも、
子供は感情表現を素直にします。

大人になると、
感情を感じなくなる人が増えますが、
本来は人は、
感情を感じることが出来るんです。

まさに、子供のころのように。

ただ、感情を感じることや、
感情を感じるやり方を忘れているだけなんです。

だから、ちょっとしたきっかけさえあれば、
子供のころのように感情を感じることが
できるようになります。

子供たちが日々感じている感情とは、
心の変化です。

人にとって、
この「心の変化」こそが大きな価値になります。

毎日は価値で溢れている

日々、私たちの周りは、
いつも素晴らしいことで溢れています。

大人になっても子供たちのように、
これらの素晴らしいことを感じ、
感謝して生きていける人は、
その人を取り巻く現実が大きく動きます。

大人になり組織適用して、
これらの素晴らしいことを
感じられなくなった人は、
その人を取り巻く現実は変わりません。

しかし、現実が動く時というのは、
いつも人の感情が大きく動いています。

いくら習慣化しようして、
事前準備を念入りにしても、
その人の感情が動いていなければ、
現実は変わらないのです。

最終的に現実を動かすのは、
スキルや技術ではなく、
感情や気持ちなのです。

感情や気持ちが大切とお話しすると、
無理やりモチベーションを
あげようとする人がいますが、
それでは現実は変わりません。

頭で考え、
モチベーションを上げているだけで、
自分の心は動いていないからです。

現実を変えたいと思ったなら、
まずは、自分の感情を感じられるように
なるところから始めてみませんか。

自分の感情が感じられるようになると、
自然と現実が動きだします。

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