酒井貴徳

法務のインハウス支援とプライバシー領域の法律事務所を経営|法律事務所LEACT・合同会…

酒井貴徳

法務のインハウス支援とプライバシー領域の法律事務所を経営|法律事務所LEACT・合同会社LEACT 代表|デジタルアスリート・GVA TECH 社外監査役|弁護士・ニューヨーク州弁護士

最近の記事

LEACT、初のフルタイムメンバー

法律事務所LEACTは、設立以来初となるフルタイムメンバーとして、三内さん(@miuchi_wataru)を本日迎え入れることができました。事務所としても私個人としても重要な意思決定であると同時に、非常に大きな一歩なので、noteという形で記すことにしました。 新メンバーの紹介元々はフルスタックエンジニア ウェブサービスの開発から運用までを一手に担う なお、フルスタックエンジニアの説明として「エンジニアの目標でもあるフルスタックエンジニア!仕事内容や求められるスキルとは

    • microCMS × STUDIO に移行したお話

      2022年1月に企業向けのサービスに特化した法律事務所LEACTを立ち上げて、そろそろ1年が経過します。 お気付きの方もいらっしゃるかと思いますが、この短期間に、複数回のウェブサイトのリニューアルを行いました。デザインやコンセプトの変更もありつつ、実は利用しているサービスも以下のように変遷しています。 この変遷も単なる思いつきというわけではなく、プロダクト開発に携わってきたMiuchiと私のこだわりが背景にあります。せっかくなので、経緯を綴りたいと思います。 本記事は、

      • 選択肢を持つということ

        本記事は、法務系 Advent Calendar 2022のエントリーです。 同じ事務所の世古さんから強制おすすめされて、初参戦です。 ちひろ先生からバトンを受け取りました。私自身、今年から社外監査役を拝命して悪戦苦闘しておりますので、興味深く拝読いたしました(ご無沙汰しております!)。 さて、今回のエントリーでは、複数の「選択肢を持つ」ことの意味について、私の実体験とこれに基づく取り組みをご紹介します。 元々選択肢を広げることに興味がなかった私は、小学生の頃に弁護士を

        • LEACT立上げの振り返り

          2022年1月に法律事務所LEACTを立ち上げ、9か月が経過しました。四半期が終わる節目ということで、簡単にこれまでを振り返ります。 【1月~3月】食っていくためのミニマム独立 文字通り売上ゼロ、裸一貫での独立でした。 留学を経てかつての依頼者との関係性は希薄となり、独立前の所属企業は副業禁止。日本政策金融公庫からお金を借りてしばらく食いつなげる形にしました。とはいえ、弁護士になって以来、営業らしい営業は一切してこなかったこともあり、不安も大きく、最初は2坪窓なし4万円

        LEACT、初のフルタイムメンバー

        マガジン

        • 法律事務所LEACT
          2本
        • ContractS時代
          4本
        • 西村あさひ法律事務所時代
          10本

        記事

          ContractSを退職して、新しい法律事務所を始めます

          年の瀬ということで、いわゆる退職エントリーです。今年いっぱいでContractS株式会社を退職します。(有給消化があるので正式には1月末) 個別にご報告すべきところ、まだできていない方も多くいらしゃるのですが、一つの区切りとして、こちらに記載していきます。 1. ContractSのこと 2019年9月に入社後、目まぐるしく環境が変わっていったので、ほとんど記憶がありません。が、記憶の限り書き出すとともに、退職という今回の選択に至った背景を書いていきます。 1.1 この

          ContractSを退職して、新しい法律事務所を始めます

          契約を意識することなく取引が完了する未来?

          本日の日経新聞の@EDGE欄に、ContractS代表の笹原の記事を掲載いただきました。 仕事柄、契約の未来ってどういうものかと想いを巡らせたりしています。 弁護士をやっておきながらアレですが、「契約はあくまで手段であり、目的は取引そのもの」という考えが根底にあります。そうなると、契約は取引コストであり、契約はなければないに越したことはない。 ただ、概念上、契約がなければ取引は成立しません。取引がある以上は、意識できるかできないかにかかわらず、そこに契約は存在するわけで

          契約を意識することなく取引が完了する未来?

          ブログをはじめました

          ブログをはじめました。 最近色々と法律周りの調べ物をすることが多くあり、ことあるごとに社内向けにテキストに落としてみたりもしました。ただ、いかんせん法律のバックグラウンドがない人に理解してもらうのが難しいというというのを痛感しているのも事実です。 とはいえ、誤解している方も多いのですが、弁護士だからといって、全ての法律を完全に理解しているわけではありません。毎回、ウンウンうなりながら,一つ一つ丁寧に条文や信頼できる資料を探しては読み解いていたりします。 結論だけをぱっと

          ブログをはじめました

          弁護士を辞めて一年が経過した

          こちらで「弁護士、辞めます」宣言をして1年ちょっとが過ぎましたので、経過報告をしたいと思います。 この1年間、何をやっていたのか?ポジションとしてはずっとCEO室という部署でした。私が入社したときに創られた部署で、その時会社にとっても最も必要な役割を果たすということ以外に特に決まった役割はありません。当然、いろいろなことをやりました。 今年の頭は経営企画・財務的な仕事を担当し、奇跡的なタイミングでコロナ対応を完了することができました。その後、凄腕経企マンがジョインしてくれ

          弁護士を辞めて一年が経過した

          会議で何もしない人問題

          「全く新しい企業向けの法律事務所を作るとしたら、どんな法律事務所を作りたいか」について、私見たっぷりの妄想を綴りたいと思います。 第7回は「会議で何もしない人問題」です。 クライアント・弁護士間の会議に関して「タイムチャージで仕事をしているのに、会議で何もしない奴はけしからん!」という意見を目にしました。 法律事務所内部の教育的な観点からは「全くもってその通り」と思います。 しかし、クライアントの視点を想像すると、むしろ「タイムチャージで仕事をしているのに、何もしない

          会議で何もしない人問題

          どんな人と一緒に働きたいのか

          「もし自分がこれから全く新しい企業向けの法律事務所を作るとしたら、どんな法律事務所を作りたいか」という点について、何回かに分けて、私見たっぷりの妄想をつらつらと綴りたいと思います。 第6回は、どんな人と一緒に働きたいのかについてです。 今回は、Googleのエリック・シュミットが書いた「How Google Works」とAtrium CEOのJustin Kanの発言に着想を得ています。 旧来の法律事務所はどうか?これは一概には言えないと思います。一般的な就活用語で言

          どんな人と一緒に働きたいのか

          シード期の法律事務所のメンバー構成

          「もし自分がこれから全く新しい企業向けの法律事務所を作るとしたら、どんな法律事務所を作りたいか」という点について、何回かに分けて、私見たっぷりの妄想をつらつらと綴りたいと思います。 第5回はシード期の法律事務所のメンバー構成についてです。 今回の内容は、ジェイソン・フリードらの「Rework: 小さなチーム、大きな仕事〔完全版〕: 37シグナルズ成功の法則」を参考にしています。小さなチームでまずはビジョンやカルチャー、仕組みづくり、コアなファンづくりに注力したい、という感

          シード期の法律事務所のメンバー構成

          「課題ドリブン」の法律事務所作り

          「もし自分がこれから全く新しい企業向けの法律事務所を作るとしたら、どんな法律事務所を作りたいか」という点について、何回かに分けて、私見たっぷりの妄想をつらつらと綴りたいと思います。 第4回は、「課題ドリブン」の法律事務所作りです。 今回は、田所雅之さんの「起業の科学」を参考に話を進めたいと思います。初回に述べた通り、私には法律事務所や会社経営の経験はなく、仮説に仮説を重ねたものですので、「いやいやそんなに甘くないよ」、「そんなにうまくいったら苦労はしない」といったご指摘い

          「課題ドリブン」の法律事務所作り

          「文化」の意識的な形成

          「もし自分がこれから全く新しい企業向けの法律事務所を作るとしたら、どんな法律事務所を作りたいか」という点について、何回かに分けて、私見たっぷりの妄想をつらつらと綴りたいと思います。 第3回は、意識的な「文化」形成の重要性です。 グリーベンチャーズの湊雅之さんの「SaaSって、結局何がスゴイのか?」を参考にしています。湊さんとは面識があるわけではないのですが、いつもSaaSに関するわかりやすい記事を執筆されていて、勝手に勉強させていただいています。 この記事の中で「Saa

          「文化」の意識的な形成

          カスタマーサクセス

          「もし自分がこれから全く新しい企業向けの法律事務所を作るとしたら、どんな法律事務所を作りたいか」という点について、何回かに分けて、私見たっぷりの仮説をつらつらと綴りたいと思います。 第2回は、カスタマーサクセスです。 カスタマーサクセスってなに?SaaSと聞いて思い浮かぶ概念って何でしょうか?私の場合は、なぜかカスタマーサクセスです。詳しくない方は、このオオカワラさんのまとめが簡潔でわかりやすいので、読んでみてください。(私も詳しくありません。) 読んでみるとわかる通り

          カスタマーサクセス

          新しい法律事務所のあり方を模索する

          「もし自分がこれから全く新しい企業向けの法律事務所を作るとしたら、どんな法律事務所を作りたいか」という点について、何回かに分けて、私見たっぷりの仮説をつらつらと綴りたいと思います。キーワードはサブスクリプションです。 前提として、私は、会社や法律事務所を自分で経営した経験がありません。そのため、これから述べることは全て想像に基づく机上の空論であり、ツッコミどころも多いと思います。そのため、「こいつ、わかってないな」と思うことがあれば、ダメ出しを頂ければこの上ない幸せです。

          新しい法律事務所のあり方を模索する

          ベスト・ガジェット2018

          個人的にベスト・ガジェット系の記事がとても好きで、いつもついつい読んでしまい、しまいには購入してしまいます。今年はあまり物を買っていないのですが、少しまとめてみます。 1. Vodafone Ireland SIM Card・ ヨーロッパ旅行をするなら絶対に買ったほうがいい。 ・ 事前にアマゾンで買って、設定しておいた方がいいです。 ・ 安いし、簡単だし、飛行機で降り立ったその瞬間から使える手軽さが癖になります。 ・ ヨーロッパなら国境を跨いでも自動でその国の電波を拾ってく

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