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契約を意識することなく取引が完了する未来?

本日の日経新聞の@EDGE欄に、ContractS代表の笹原の記事を掲載いただきました。

仕事柄、契約の未来ってどういうものかと想いを巡らせたりしています。

弁護士をやっておきながらアレですが、「契約はあくまで手段であり、目的は取引そのもの」という考えが根底にあります。そうなると、契約は取引コストであり、契約はなければないに越したことはない。

ただ、概念上、契約がなければ取引は成立しません。取引がある以上は、意識できるかできないかにかかわらず、そこに契約は存在するわけです。

  • 契約は取引コストである

  • 契約をなくすことはできない

だとすれば、究極形態としては「契約を意識することなく取引が完了している」状態なのかなと思います。これ、何も特別なことではなくて、インターネットでのtoCサービスはこれを実現していると思います。企業間取引などでも、閉じたネットワークの中で完結する場合のEDIなどはこの発想だと思います。

ただ、開いたネットワークの中で行われる企業間取引では、契約はいまだ大きな取引コストであり、「契約を意識することなく取引が完了する」未来は全く見えてきません。あと何十年かかるのでしょうか?そもそもそんな未来はくるのでしょうか?

なんとなくですが、契約の中身(定め方)まで足を踏み入れないと難しい気がします。個人的には、

とか思います。界隈の方からは怒られそうですが、契約の中身をどれだけ素晴らしいものにしても、回避できるリスクはごく一部であり、契約の中身に対するある種の諦めがあります。(NDA結んだだけでは、秘密は守れないよね的な)

取り留めもなくエッセイを書いてしまいましたが、

  • 契約は取引コストである

  • 契約をなくすことはできない

  • だからこそ「契約を意識することなく取引が完了している」場面を広げる

そして、その先にこそ、本当に法務の本質が求められる地平が広がっているのではないでしょうか?


現時点での弊社サービスは以下をご参照ください。


また、個人でウェブサイト作って気まぐれで更新していますので、良かったらぜひ。


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