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初めて学校の先生になる方へ、知ってほしいこと(保険編)

この記事では、一般的なアドバイス(生徒対応、保護者対応、授業のテクニックなど)ではなく、保険に関する話をしたいと思います。

先生になるということは、多くの責任を負うということでもあります。その責任に対して、自分や家族を守るために必要な保険は何でしょう?

私の経験を踏まえて以下2つのポイントをお伝えします!

教職員賠償責任保険(いわゆる裁判保険)には加入した方がいい


教職員賠償責任保険とは、

教員が職務上の過失で生徒や保護者などから損害賠償請求を受けた場合に、
弁護士費用や賠償金などを補償してくれる保険

です。

例えば、
調査書の発行をミスしてしまい、生徒の受験の機会を奪ってしまった。
卒業アルバムの校正を間違えた。
など、思わぬトラブルが起こる可能性があります。

最近では教員がプールの給水を止め忘れて損害賠償請求された事件がありました。
このような事態になったときに学校や教育委員会は守ってくれません。教員個人が訴訟リスクに直面することになります。
そこで、教職員賠償責任保険に加入することで、自分の権利を守ることができます。

教職員賠償責任保険には、弁護士特約がついているか確認しましょう。弁護士特約とは、裁判や交渉などで弁護士を依頼する際に、その費用を補償してくれるものです。弁護士費用は高額になりますので、この特約があるかどうかは重要です。

教職員賠償責任保険は月900円程度で加入できます。転ばぬ先の杖として加入をおすすめします。

ちなみに私は教職員共済の総合共済に加入しました


学校に生命保険の勧誘が来るが、加入に関しては慎重に

人生で銀行と保険屋に払うお金が大半を占めると言われています。
私立、公立問わず大抵の場合、赴任してから1ヶ月以内に保険の勧誘に来ます(私のところにはよくジ◯ラルタ生命保険が来ました)。

新任の先生の中にはマネーリテラシーが乏しい方もいます。生命保険の保障の条件はとても細かいです。もし大事な条件を見落としてしまうと、最悪の場合保険がおりないという事態になりかねません。例えば入院日数の条件や特約などチェックすると保険会社ごとの違いが見えてきますよ。

特に公立では新聞等に赴任される教員の名簿が掲載されるため、それを見て勧誘に来るケースがあります。加入すると月々での支払いが発生するため、自分にあった保険なのかしっかり見極めて加入してほしいです。

どの保険でも言えることですが、宣伝、勧誘を行っている以上その分が営業費用として保険料に加算されてます。その点も知っておきましょう。

手厚い補償制度

公立の教員には公務災害補償制度というものがあります。これは、教員が職務中に病気やケガをした場合に、治療費や休業補償などを受けられる制度です。この制度は生命保険と重複する部分がありますので、必要以上に保険に加入する必要はありません。

さらに、健康保険の制度として高額療養費制度があります。これはひと月の一定の限度額を超える医療費を支払った時に超えた分があとで返還される制度です。

詳しくは以下のサイトで確認してください。

公立共済または私学共済は制度が手厚いので配付される冊子をよく読んでみましょう。例えば私学共済では入院の際に食事代の補助まででます!
https://www.pmac.shigaku.go.jp/annai/tanki/sick/sick_05/index.html

公立の教員に配付される冊子
私立の教員に配付される冊子(隔年発行)

保険は自分や家族の将来を守るために必要なものですが、過剰な保険は逆に負担になります。

生命保険のタイプ

生命保険には大きく分けて掛け捨てタイプ貯蓄タイプがあります。
さらに、生命保険(自分が亡くなった時や高度障害になった時の保証)と医療保険(病気やケガなどで入院した時の保証)があります。

学校に赴任したばかりの段階では新学期の準備などで忙しく、気持ちの余裕が無いはずです。保険は急いで加入するものではありません。

自分のライフスタイルやリスクに合わせて、必要な保険だけを選ぶようにしましょう!

次回の内容は
初めて学校の先生になる方へ、知ってほしいこと(マネー編)
です。是非チェックしてください!

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