【新卒向け】分析とはなんぞや?って話
「分析」って??
特に、理系出身の方は研究過程で馴染みのある方も多いと思います。
オフィスワーク系の会社や職種に就いた人なら、仕事で実際に取り組む機会もあると思います。
今回の記事では、入社してすぐの新卒の方々向けに、ビジネスでよく使う「分析」とはどういうものなのかをやさしく書いていきたいと思います。
まだ研修中の方も多いかと思いますが、会社や職種によっても研修後にすぐなにかしらの「分析」を依頼されることもあるかと思いますので、簡単な分析の考え方を示すことができれば幸いです。
分析がなぜビジネスに必要なのか
分析という作業はビジネスにおいて非常に重要です。
現代社会はインターネットによる情報の民主化によって、誰もが簡単にさまざまな情報にアクセスできるようになり、様々な問題が発生したり、複雑になっています。
複雑になっているからこそ、以下の二つの観点から分析がビジネスにおいて大事であると思います。
根拠を持って意思決定をするため
特にビジネスにおいて、「意思決定」という行為も非常に大事です。
なぜなら、ビジネスにおける意思決定は会社の業績や個人の成果につながる行為だからです。
分析を通して得られる「根拠・示唆」をもとに、意思決定の精度を高めてビジネスの成功確率を上げることができるので、分析は非常に大事です。
問題を早く解決するため
だいたいビジネスで発生する問題は簡単には解決しにくい。
なぜなら、問題はシンプルではなく複数の要素が絡み合い複雑になっていることが多いからです。
そんな問題を素早く解決するために、「分析」というアプローチは大事です。
そもそも「分析」って何?
ここまでたくさん「分析」という言葉に触れてきましたが、「分析」とは一体何なのか?
一旦辞書で意味を確認してみましょう。
さすがデジタル大辞泉、シンプルでわかりやすい。
ここから考えられる大事なことを一言でお伝えすると、
複雑なこと(難しいこと)は、分解して考える。
ということになります。
分析をするとなったときに、「難しい問題は、分解して考える」を思い出しましょう。
分析する時に大事なこと
分析とは「難しい問題は、分解して考える」ということであるとわかりましたが、「分けた後にどうすんの?」というツッコミが入りそうです。
難しい問題を分解した後は「比較」をしてみましょう。
二つ以上の似たようなものを、様々な要素から見て、「違い」や「共通点」に着目し、わかったことを言語化してみましょう。
比較する時に考えるべきこと
難しい問題を分解して、それぞれを比較し、違いや共通点に着目して考えることまでお伝えしてきました。
次に、違いや共通点以外に分析・比較の時に考えるべきことをお伝えします。
分析といってもたくさん分析手法があるので、こちらの記事では一旦以下の3つに絞りお伝えします
1. 因果関係
因果関係とは、「原因と結果」の関係です。
「なぜこの結果になったのか」「なぜこの事象は発生したのか」などのような考え方をすると、分析している情報に対して示唆を出しやすくなります。
※似たような考え方に「相関関係」があります。詳細は「相関関係と因果関係の違いは?事例や区別方法をわかりやすく解説」を参照するとわかりやすいです。
2. 数値の変化
分析する対象が定量的な情報の場合は、その変化量の増減にも注目し、なぜ増減したのかという考え方をすると、分析している情報に対して示唆を出しやすくなります。
3. 構造
分析する対象の全体像を踏まえ、「構成要素」と「構成要素間の関係」に着目する考え方です。
先ほどの因果関係のアプローチと組み合わせて、どの構成要素が主因か?どの構成要素が影響力が強いのかといったことを考えると、示唆が出しやすくなります。
終わりに
いかがでしたでしょうか?
記事の内容を簡単にまとめると、分析とは以下の通りです。
分析とは分解して考えることである。
難しい問題は分解した後は、比較して考える
比較の時に以下に着目する
因果関係
数値の変化
構造
分析を任された人は、ぜひ今回の記事を参考にして分析を実施してみてください。
また、もっと分析について知りたいという方は、以下のURLを読んでみてください。
「“超”分析」ー問題解決力を高める技法ー
コンサル会社のA.T. カーニーが、コンサルタントとしての働き方/思考法を発信する『Kearney流仕事術』という特集で、コンサル以外にオフィスワーク関係者なら、ぜひ一度は読んでおきたい学びになる内容が満載です。