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『あーちゃんが舞い降りた』

あーちゃんがうちにやってきた。
シンのお婆ちゃんでパパのママ。
髪がまっ白で最初は魔女みたいと思ったけどニコニコしてやさしいひと。
山向こうに住んでいて普段会えないから、シンは今日を楽しみにしていた。

シンが駅まで迎えに行くと改札じゃなく背後から大量の果物を抱えてきた。
「駅から来ると思った」と言ったら「瞬間移動したのよ」って。
やっぱり魔女なのかな。

家では6歳になったシンの誕生日会。
突然プレゼントをくれて、開けるとトランシーバーが。
「こういうの欲しかったんだ」と言うと、
「不思議でしょう? 天国のじいじが教えてくれたのよ」。
それより不思議なのは、さっき荷物を持ってあげた時はなかったのに、ということ。

夕方帰るあーちゃんをお見送り。
違うホームにいたのでママと改札を入って教えてあげた。
あーちゃんは「ありがとう、帰れないところだったわ」と言ったけど、それなら瞬間移動を使えばいいのに。
シンはやっぱり不思議に思うのだった。


雪蛍CQ天国聞こえますか

(ゆきほたるしーきゅーてんごくきこえますか)

季語(初冬): 綿虫、大綿、雪蛍、雪婆(ゆきばんば)



※日記を小説 風に表現しています__🖋
頼まれていたプレゼントは、私の独断でトランシーバーに。
ずっと遊んでいたから成功かな。とりあえずホッと。


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