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息子、ピカソになる。

落語の小噺にこんなのがある。
美術展での会話。
「あら素敵。この絵は私も知ってるわ。ピカソでしょ?」
「いえ奥様、そちらは鏡でございます」

絵画「泣く女」のぐちゃぐちゃな顔を念頭に、厚化粧を皮肉った冗句。

「ピカソになろう!」
モールの特設会場で子供向けワークショップが開かれていた。
斬新でカラフルな人物画に五歳息子も興味津々。
やってみようと、相成った。

指導の元、様々な顔パーツのお手本を真似て、組み合わせて描いていく。
「右目と左目は違う形にしてみよう」
「顔の色は二色以上使って塗ってみて」
従来にはない描き方が新鮮。
息子も楽しかったようで黙々と作業した。

「出来たよ」(※表題写真)
おお、立派なアート。
色の組み合わせが繊細かつ大胆でいいじゃないか。
「これ、ママ」
どきりとするも、妻は「嬉しい。家の一番いい所に飾る」
すぐに息子がニヤリとして「嘘」と否定するも「ううん。似てる」と我がものに。

……こんな展開もあるんだな。


花畑ピカソタッチのママ描く

(はなばたけぴかそたっちのままえがく)

季語(三秋): 花畑、花畠、花壇、花園


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