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地獄極楽査定|140字小説

「あのね、今年度から自分でポイ捨てしたゴミを拾っても、善行にはカウントされないんだわ」

閻魔えんま様が険しい顔で言うと、男は落胆する。

「はい、地獄の4丁目へ。あとでお釈迦様が蜘蛛の糸を垂らすから見逃さないように。次の方どうぞ!」

今日は閻魔様が1年で最も忙しい、地獄極楽確定申告の日である。

【140字小説】

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