見出し画像

ピアノサークルは「サード・プレイス」だ

ピアノサークルの主な活動としては、以下の2つ。

・月に1、2回程度、「練習会」として、都内のレンタルスタジオや公共施設のピアノが置いてある場所(音楽ホールのリハーサルなど)に集まり、ピアノを弾き合う。
・年に2回程度、音楽ホールなどを借りて発表会。

料金は参加者で割り勘。練習会と発表会の後は飲み会で、割とそっちの方がメインだったりする。

仲良くなると、月1回の練習会では飽き足らず、プライベートでも会うようになり、食事に行ったり飲みに行ったり、夏祭りや花火大会に行ったり、みんなで温泉旅行したこともあった。

ピアノは孤独な趣味であるため、とにかく仲間の存在は大きい。

社会人になると、人間関係が会社や仕事関係中心となり、動くのが「職場と自宅のみ」という人も多いのではないだろうか。ピアノサークルはまさに、職場でも自宅でもない、「居心地のいい第3の場所」である。

私は当時20代前半。決して大げさではなく、サークルに入って人生が変わった。その後の人生に多大な影響を与えたと言っていい。

ピアノサークルは間違いなく楽しかったし、今の自分に多大な影響を与えたのも事実だが、思い返してみれば、無理したり、気を遣っていた部分はかなりある。いや、私以外にも、「その場の雰囲気を壊さないように、人間関係を壊さないように」と、気を遣ったり、大人の対応をしている人はたくさんいたはず。ましてや「音楽」という少々デリケートな分野であるため、本当に些細なことで人間関係にひびが入ることも珍しくない。そんな人間関係に疲れ、サークルを離れてしまった人もたくさんいた。

冷静に考えれば、例え「ピアノが趣味」という共通の趣味があっても、住む場所、年齢、職業、考え方、価値観がバラバラの人たちがサークルという形で人間関係を築き、保っていたのが奇跡に近い。

いくら「サード・プレイス」とはいえ、人が集まると人間関係に神経を使うのは避けられない。



ありがとうございます!(・∀・) 大切に使わせて頂きます!