見出し画像

Vol.2:本当に買う必要ある?「黒no+e 第一章:賃貸?持ち家?どっちが良いの?」

※現在は記事をお試しで読んでいただきたいので、内容は無料で公開中です。応援してくれる方がいらっしゃれば、コメントや投げ銭していただけると励みになります!!


黒のno+eは、雑記、独自の考え方を展開する、自由な【住の教科書】
※赤にも青にも白にも属さない内容も含みます。


今後の記事の予定や構成は下記をご確認ください。


 前回は、賃貸と持ち家どっちが良いっていうのは個人の判断で、どっちが良いよというのはないですよ。でも、ライフスタイルによってどっちが向いているのか?というのは判断できるようになりますよ。というお話でした。

そして、賃貸に向いてそうな若夫婦を例にして、その夫婦が家を買いたい!!って思った時の「本当に家を買う必要があるのか?」を一緒に考えてみましょう。


●これからのライフスタイルを考えるべき

状況を整理しよう

 まずは、前回までの若夫婦の考えや状況は以下の通りです。

若夫婦の考えや状況
「夫婦はともに25歳」
「夫婦の両親はともに50代前半でまだまだ元気」
「実家はどちらもマンション」
「職場は二人とも大阪市内」
「通勤時間はドア to ドアで1時間は頑張れる」
「通勤手当は会社持ち」
「家賃補助有り」
「今は貯金100万円ぐらい」
「多少季節によって環境が劣悪だろうが、問題なし」
「子どもは二人は最低予定している」
「二人の現在の年収は合わせて700万円」
「家賃はもったいないから、早く持ち家を手に入れたい!!」

この中で家が欲しいって動機になるものは
「家賃はもったいないから」だけになりますね。
本当に他に動機はないのかな?

そして、ライフスタイルに関わってくるものは
「職場は二人とも大阪市内」
「通勤時間はドア to ドアで1時間は頑張れる」
「通勤手当は会社持ち」
「家賃補助有り」
「多少季節によって環境が劣悪だろうが、問題なし」
「子どもは二人は最低予定している」
「二人の現在の年収は合わせて700万円」
「今は貯金100万円ぐらい」

このなかで私が気になるところは
「家賃補助有り」「子どもは二人は最低予定している」「今は貯金100万円ぐらい」というところです。

※正直営業の仕事している時は、こんな話を一番初めに聞けることなんてないので、2回目お会いした後に聞かせてもらうことが多いです。

「家賃補助有り」っていうのは、企業によって賃貸だけにしか適応されない場合と、賃貸であっても住宅ローンを組んでの支払いであっても適応される場合があったり結構様々なんです。
また、年齢によっても変わるので、私が住宅購入のお手伝い(設計)をする場合は、必ずこういった細かいお金に関することをお聞きするようにしています。

「子どもは二人は最低予定している」ですが、これはあくまで予定なので難しいところです。ただ、考えるのはそれだけじゃあダメですよ。ってことなんです。
子どもは二人かもしれないけれど、ペットと一緒に住みたい!だったり、ご両親のうちどちらかが一緒に住む可能性ってないですか?
というような、「もし家を購入したら、一生のうちで最大何人家族になる可能性がありますか?」これ絶対に聞きます。
というのも、たまにですがこのアドバイスをしてご両親さんと家を買うって相談をしてもらうと、遠慮するご両親さんもいれば、一人になったら一緒に住みたいってご両親さんもいるし、家を買うなら援助するよって方もいらっしゃいます。
なので、家の大きさに関わってくる話にもなるし、購入価格にも関わってくる話にもなるので、必ずご両親さん(できれば、祖父・祖母まで)に相談することをアドバイスしておきます。
関係ないならないでいいんです!!

「今は貯金100万円ぐらい」ですが、これは二人がいつ結婚して、いつ貯金した物なのか?それぞれが実家暮らしで結婚前に溜めていて、二人で今ある手持ち全てが100万円ぐらいなのか?それとも、家に使おうと思って溜めていたお金が100万円ぐらいなのか?こういうことが知りたいんです。最悪、今は貯金がない!!って夫婦でもいいんです。
今の生活で貯蓄率が何パーセント可能?新しい生活では何パーセント可能?

貯蓄率ってのはこんな感じで計算してください。
年間貯蓄率(%)=年間貯金額/年間手取り年収×100

赤no+eで詳しく資金計画について触れていきますが、ここでは家を買った方がいいのか?のアドバイスなので
「新しい生活での貯蓄率が10%未満は赤信号」

簡単にいうと、新しい生活で貯金できないような支払いになるならやめとけ!!ってことです。
それはそうですよね。大体の心配事ってお金の面が多いと思うんですが、今は貯金なくてもいいけど、今後貯金ができないなら家は買わないで!!って思います。
いや、貯金も本当はしていて欲しいです。ごめんなさい。


生活防衛資金は確保してますか?

お金の勉強をされてる方だと耳にしたことがあるんじゃないかなって思うんですが
生活防衛資金(緊急予備資金)とは、予期せぬ事態に備えて準備しておくお金です。
生活防衛資金は、病気やケガ、災害や突然の失業など、予期せぬ事態が起こったときの出費や生活費のためにあらかじめ貯めておくお金です。
生活防衛資金の目安としては、一般的に、夫婦共働きの場合は生活費の3ヶ月分、どちらか一方が働いている場合は生活費の半年分です。
個人的には半年分は溜めて欲しいなと思うところです。

というのも、これを溜められないのに家を買っても、結局支払いできずに売却することになるよ?ってことですね。


そもそもいくら用意できるのか?

年収700万円ならそもそもいくら用意できるのか?
毎月いくらぐらいの支払いになるのか?も知っておきましょう!!
本気で家が欲しいなって思うなら「赤no+e 第一章から読んでね」

今回はざっくり計算すると
年収700万円での借入れ最大可能額は、銀行によるけど
4600万円~7850万円まで可能ですが、いくらまで借りるのか?は別問題!!

借りれるから買っちゃうかじゃないし、私は「家を買う=住宅ローンを買う!!」という考えなので、この段階で家が買えますね!じゃないですからね。
知りたいことは別のところにあります。


現実的に可能かどうかの判断をしておこう

知りたかったこととしては
①家を買える準備ができるのか?
②家を買った後の生活は可能なのか?
③新しい家ではいくら貯金できるの?
この3点がまず大事。

新しく賃貸に移り住もうが、家を買うにしてもこの3点は大事なんです。

お金のことを無視してこんな話はできません。
新居を構えるって時は必ずこの3つを真剣に考えましょう!!


●家賃がもったいないって理由は本当?

家を買うのが得?資産になる?

住宅営業さんはこんなことを言いますし、みなさんも同じ考えの人が多いのかもしれません。
①「家賃はお金をドブに捨てているようなものですよ!住宅ローンなら土地や建物って資産に毎月支払っているので損しませんよ!!」

②「住宅ローンなら自分に万が一のことがあった時、家族の為に住まいを残せるんです!保険で住宅ローンがチャラになりますからね!」

これって本当?
②は大体あってる。でも、どんな住宅ローンの組み方にするのかによっては危ない考え方です。
というのも、夫一人で住宅ローンを借りて万が一のことがあった場合は住宅ローンの支払いはなくなりますが、一人ではなく夫婦でローンを借りた場合は、万が一があった場合自分の分のローンは残っちゃうんですよね。

①はどうなの?
持ち家戸建てを買うときは、土地は資産として残りますが、木造住宅だと資産価値の観点で見た時、20年後には資産価値としては残ってないんですよね。
ちゃんとした家の建て方をしていたら、今の木造住宅でも50年・100年って残せると思いますが、一般的に現在の日本の木造住宅の寿命って27年~30年って言われてます。というか実際そんな家が多いんで、資産価値が下がるのも早いってことですね。

なので、家賃がもったいない!!家の方が資産が残るっていうのは
「半分正解で半分不正解」の可能性があるってことです。
土地は資産価値としては残りますが、建物は資産価値としては残らない。
でも、住み続けることは可能かもしれない。

今後、家主に万が一のことがあった場合
賃貸のままだと住むところは?
①家は残らないので、そのまま同じ賃貸で住む
②もしくは、実家に帰る
③もしくは、安い賃貸に住み替える
こんな選択肢になります。

持ち家の場合だと
①そのまま持ち家に住み続ける。(家賃はないor半分ぐらいの負担。固定資産税はあり)
②家を売って実家に帰る
③もしくは、安い賃貸に住み替える

内容はほぼ変わりません。
支払い金額や土地の資産価値によって、最終的なトータルの資産は変わるかもしれません。住む場所によって色んなことが変わります。
戸建てじゃなくて、マンションに住むって話なら「修繕積立金」や「管理費用」の支払いもあるので
一概に家賃がもったいないから持ち家を持ちたい!!
これは正解じゃない!!
ってことです。

こういった状況を比較するのには
プロに頼りましょう!!
ということで、このあたりのお金の話については「赤no+e」で説明をしていますので、詳しくはこちらも合わせてご覧ください。


●家を持ってどんな暮らしがしたいのか?が大事

家を買う意味とは?

お金のことを考えた場合っていうのは、実はそんなに遜色がないのかもしれないですね。
じゃあ、家を買うメリットってなんだろう?
私の考えでは「好きな暮らし、安心できる暮らしを実現できる」これが持ち家のメリットだと思ってます。
賃貸住宅と違って、持ち家だとできることは家を好き勝手できちゃいますよね。それがメリットです。
マンションや建売だと実現が難しいところもあります

●間取りを自由に考えることができたり
●将来リフォームで間取りを変更できたり
●好きなキッチン、水回り設備を整えたり
●気にせずペットと一緒に住むことができたり
●電気代を0円にすることを目標に建てれたり
●災害対策を十分にできたり(地震、台風等)
●アレルギー対策ができたり(健康面でのメリット)
●トイレもお風呂も暖かい家に住めたり
家を買う場合は、私の考えですとできるだけ妥協せず贅沢に建てた方が良い!
どちらかというと、娯楽に近い考えかもしれません。


〇まとめ

だからどっちも正解なのです

金銭面についてはどちらもそんなに大きく変わらない可能性がある

それなら、家を持つことってどういうこと?っていうと
「理想の暮らしを実現する道具」に過ぎない

過ぎないって言いすぎかもしれませんが、どんな生活をしたいのか?
どんな暮らしを実現したいのか?
これらを明確にすることによって、本当に家を買う必要があるのか?
自分たちの理想は、賃貸と持ち家どっちに向いているのか?って考えることで見えてくるんじゃないかな?って思います。

冒頭の若夫婦とは
「どんな生活を理想としているのか?」
を中心に話し合う必要がありますね!

参考になりましたか?

次回は
「黒no+e 第一章:賃貸?持ち家?どっちがいいの?」
Vol.3:賃貸に向いている人

に続きます!

最後までお読みいただき、ありがとうございます!
今後も皆様のお役に立てる記事を投稿していきますので、
スキ・コメント・フォローなどいただけると励みになります!
「X」や「Instagram」、「Facebook」も始めてますので、そちらも一緒に
宜しくお願い致しますm(__)m


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?