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「学習の原則」⑩ まとめ
ハイパフォーマンス・コンサルタントの髙澤健(たかざわたけし)です。
お一人ひとりが「最高の自分」に向って成長し続けることに役立ちたいと願ってnoteをだいたい毎日書いています。
「成長し続ける」=「学び続ける」 です。
「学習の原則」についてシリーズで考えることで「成長し続ける」ヒントを得ようと考えています。
今回のシリーズでは学びに関心をよせる以下のような方のお役に立てるよう努めて書いてきました。
自分自身の成長のために学び続けたいと願っている方
部下を育成する立場や人を教える立場で他者の学習を支援している方
人材育成コンサルタントや教務主任のように学習を促進する学習環境や学習システムを設計している方
(質問・疑問・要望・ご意見などコメント欄にお願いいたします。)
いよいよ最終回の第⑩回は、ざっくりとまとめをします。
このシリーズで扱った原則
これまでに扱った原則は以下の通りです。
主体性の原則
共同体の原則
即時性の原則
アプリオリの原則
心理的安全性の原則
i+1(アイ・プラス・ワン)の原則
関連性の原則
これ以外にも原則としてあげられているものは多数あるでしょう。
インストラクショナル・デザイン(教育設計)やアンドラゴシー(成人学習理論)において、ここで示した表現とは異なる「学習の原則」として説明されていることもあります。
これといって統一されたものはありません。
そしてこれらは、あくまでも「原則」です。
原則とは「多くの場合に共通に適用される基本的なきまり・法則」のことであって、必ずこうなりますという方程式のようなものではないわけです。
しかし、これらの原則は「多くの場合に」機能して学習効果を高め、私たちの学びを深めてくれるのです。
連動して機能する原則
ここまでの原則をそんで頂ければ、理解できる事と思いますが、これらの「学習の原則」は、ひとつひとつが単独で機能するのではなく、学習機会において複合的に機能します。
自社の新しくつくられたチームのリーダーに選ばれた際に、リーダーシップ研修を受けることとします。
研修を受けた直後にチーム・リーダーとしての役割をスタートしますので、「即時性の原則」が働きます。
研修内容は、これまでサブ・リーダーとしてリーダーを支えてきたので、サブ・リーダーとしての学びは「i+1の原則」ならびに「アプリオリの原則」が機能することもあるでしょう。
研修を同じようにチーム・リーダーとなる同僚と行い(共同体の原則)、学習スタイルなどの工夫をすることで、「心理的安全性の原則」であったり「主体性の原則」や「関連性の原則」などを適用することもできるわけです。
学習の原則の汎用性
これらの学習の原則は、研修、授業、講義などを設計する際に考慮することができることは、改めて説明する必要はないでしょう。
自分自身が学びをする際にも、このような学習の原則を意識することで、学びの質を高めることができるのです。
私はnoteで投稿を始めるようになって3ヶ月近くになります。これまで毎日のように1,400〜2,000字を書いたことはありませんでした。
週1回に2,000字程度の記事をしばらくの間書いたことはあったのですが、その時にも仕上げるために半日もの時間を費やさないと書き終えることができなかったのです。
お世辞にも文章を書くのが得意であるとか、上手であるとは言えません。
noteを書き始めて、やはり最初は3時間もかかっていたのですが、まずは時間短縮を考えました。
その次に制限時間を決めて一気に書き上げることを狙い、次に見出しを入れて目次をつくる、など一つずつ段階的に進めてきました。
「i+1の原則」を意識してのことです。
このように学習機会の設計だけではなく、普段の生活や仕事の中でも用いることができるのです。
一人ひとりが「最高の自分」に向かって「学習の原則」を用いて成長し続けることを願ってこのシリーズを終わりにいたします。
ここまでお読み頂きありがとうございます。
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