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先行きに不透明感を感じたら、これだけは避けたい。

(写真は東京武蔵野の桜並木:2022年3月撮影)

新型コロナ新規感染者数が、以前ほど人々の意識に強い影響を与えなくなっているように感じるのは、私が東京にいるからでしょうか。

いよいよ「まん延防止等重点措置」も解除されて、人々の動きも活発になり、日銀の地域経済報告「さくらレポート」では、「持ち直し」の方向でした。

日本総研の3月22日〜25日国内景気週報を見ても、「持ち直し」の兆しです。

2月24日に突如始まったロシアによるウクライナ侵攻は、遠い東ヨーロッパの出来事ではなくなり、世界を巻き込んでビジネスのロシア撤退や経済制裁へと波及しています。

また、難民受入なども行われるようになりました。

このことにより、ロシアから天然ガスを輸入している日本の経済も少なからず影響を受けることになりそうです。

私は経済評論家でも経済学者でもありません。政治家でもありません。

ここで景気動向について予測をしたり、外交問題にアドバイスをしたりすることもできません。

それではなぜ、こんな話題に触れているでしょう。

景気に限らず、先行きが不透明なときに、それも芳しくない予兆があるときの反応について、短くコメントをさせていただきたいと思ったからです。

英語の表現に「Head in the sand.」と言うものがあります。

「アタマを砂の中に突っ込む」という意味です。

ダチョウが敵に襲われそうになった時に、砂の中に頭を突っ込むという習性がある(?)というところから出てきた表現です。

本当かどうかは疑わしいのですが、英語の表現になっているわけですから、ダチョウが敵に襲われそうになった時に、似たような行動をしたのでしょうね。

つまり「危機的な現実に目をつぶる」という事です。

人間でもこんなことがあります。

身体の調子がどうも良くない、でも医者に行きたくない。医者にいったら、多分何かの病気にかかっているに違いないから。

現実に直面するのが嫌でつい先延ばしにしてしまいたい、こんな気持ちに似ているかも知れません。

「事なかれ主義」も同じような心理かもしれませんね。

先行きが芳しくないと最悪の事にはならないで欲しい、そう思う気持ちが分からなくもないのです。

しかし、放っておいても改善しないことが多いのではないでしょうか。

今から最悪を考えて備えておけば、最悪にならなければ良し。最悪になっても、備えておくことができます。

備えあれば憂い無し。

以前からこれはやっておかなければならない事だ、と思いつつも先延ばしになっている決断や改革など。

先行きがどうなるか分からない今こそ、これらの事々を先延ばしにしないで取り組むのが良いのです。

このような時に頭を砂の中に入れることだけはやめたいですね。

まずは現実を直視した上で、絶対に乗り切るという覚悟を決めたいと思います。




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