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自分にとって学びやすいスタイルってあるのでしょうか...これって科学?

(写真は福島県安達太良で見つけた干し大根:2015年11月撮影)


先日の投稿でこんなことを、さらっと書いてしまいました。

学習スタイルというものは、科学的に存在しない。
学習スタイルなるものは、幻想であると認知科学では言われています。

でも、そもそも「学習スタイル」って何を意味して使っているの?
そう思われても仕方のないような書き方をしています。

毎回、その記事を読むだけで理解できる、
そして読んでくださった方の役に立つようにと
願って書いているにしては、乱暴でした。

失礼いたしました。
(言い訳:日付が変わる前に投稿しようと慌てていました。)


ハイパフォーマンス・コンサルタントの髙澤健(たかざわたけし)です。
この記事を読んでくださっているあなたが、「最高の自分」に向かって成長するお役に立ちたいと願いながら書いています。


「学習スタイル」について取り扱います。


学習スタイルとは?

スタイルとは、

姿(あなたスタイル良いね〜)
仕方や手法(独特のスタイルの文章)

などを意味しています。

「学習スタイル」というとき、
後者の意味、
学習する仕方、手法といったものです。

新しい知識などを学ぶ時に
人によってより習得しやすい方法が
あるのではないか。

そして、それらの「学習スタイル」で人々を
分類できるのではないだろうか。

そのような仮説から始まった様々な研究によって
生まれてきた考え方です。


学習スタイルの分類

以下の二つの学習スタイル論は
よく知られているかもしれません。

最初はウォルター・バーク・バルクという
米国の教育学者の理論です。

VAKモデルとして知られています。

1.視覚型:Visual(See:見る)
2.聴覚型:Auditory(Hear:聞く)
3.運動感覚型:Kinesthetic(Do:体験する)

視覚型の学習スタイルの人は、
文字や図形などを「見る」ことによって
最も効果的に学習する

聴覚型の学習スタイルの人は、
説明や話しを「聞く」ことによって
最も効果的に学習する

運動感覚型の学習スタイルの人は、
実際にやってみて「体験する」ことによって
最も効果的に学習する


次にニール・フレミングという
ニュージーランドの教育者の理論です。

VAKモデルの視覚型を
図形や絵を見て学ぶスタイルと、
読み書きを通して「言語」使用を通して学ぶスタイルとを
分けたモデルです。

スタイルの名前の頭文字を使って
VARKモデルと呼ばれています。

1.視覚学習:Visual
2.聴覚学習:Aural
3.読み書き学習:Read/Write
4.運動学習:Kinesthetic

いかがでしょう?

このスタイルが自分にとって最も学習効果が高い
と思われる学習スタイルがありますか?

順序の違いこそあれ、全部必要だ!

いや、学びの深化に応じた使い分けではないか?

学習する内容によって、学び方を変えるべき!

色々なご意見があるでしょう。


学習スタイルについて思うこと

上記の二つの学習スタイル分類に対しても

「科学的な実証、エビデンスがない。」

それが認知科学における多数派の意見のようです。

私は認知科学者でもありませんし、
教育学者でもありません。

しかし、対人支援をする中で、
様々な人の学習に関わってきました。

その中で思うことは、このことです。

学ぶという行為の主体者を「教える人」から
学ぶという行為の主体者を「学習する人」に!

学習スタイルについて、
そんなものは存在しないと切り捨てる背後に
こんな考えはないのだろうかと思ってしまいます。

学習者に合わせて教えろなんて
非効率的、非生産的だ。

教師は一番「良い」教え方で教えるのだ
それを言われたとおりにちゃんと学ぶことが
最善の学習法なのだ。

もしかして、そんな考えがあるとするとするなら、
私は「学習スタイル」にこだわって、
学習者を大切にしたいのです。

学び主体にこだわりたいのです。

科学ではクローンをつくることができる
と実証されているのかもしれません。

でも,,,

この世界にたった一人しかいない
あなた」であり、
「わたし」なんですから。

そして、人類の歴史にたった一回しかない
あなたの人生」であり、
「わたしの人生」なんですから。

その学びを支えたいのです。


最後までお読みくださってありがとうございます。




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