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必ずその時、その時の自分にとってピッタリの「場」があるに違いない。

(沖縄のビーチで見かけたヤドカリ:2022年6月撮影)

仕事で沖縄で過ごす時間が長くなってきました。

海が好きです。いきなり自分の好みの話しで恐縮です。

山と海どちらか選べと言われたら、迷わず「海!」と答えます。

海が好きですが、もう少し自分の好みの話しを引っ張ると「水」が好きです。

海、川、湖...それが難しければ、温泉、風呂、シャワーといった感じでしょうか。

そんなことで沖縄の海に潜るのですが、それだけの時間がない場合、ビーチを歩くのです。

すると上の写真のような沢山のヤドカリさんに達に出会います。

今回は、そんなヤドカリを眺めて思うことについて書きます。

ヤドカリの宿

読んで字のごとく「宿借り」とか、別の漢字表記として「寄居虫」とも書きます。

ほとんどの場合は死んだ巻き貝を住みかとして、体の大きさに合った巻き貝の殻を探しては「引越」をするわけです。

砂浜を歩いていると無数の巻き貝が動いています。

巻き貝が生きていて砂の上を動いているのではありません。

その全てがヤドカリが巻き貝を住みかにして、自分の住みかを背中にしょって砂浜に打ち上げられたものを食べているのです。

そもそも砂浜で完全な形の巻き貝を見るのは稀です。

砂浜に打ち上げられている巻き貝の貝殻は、普通、穴だらけ、欠けだらけ。

数多くの欠けのない、穴の空いていない、壊れていない巻き貝を住みかにしたヤドカリがうごめいています。

色んなサイズ、色、形、一つとして同じものはありません。

今日はちょっと変わった「巻き貝?」のヤドカリを発見しました。

カタツムリの殻を宿にしているヤドカリ

「借り物」としては、一風変わっていますが、強度については分かりませんが、なんと言っても軽い。動きも軽快です。

全てのヤドカリは宿を持っている

こんなヤドカリにも天敵がいて、食べられてしまう事もあるし、魚釣りをする時の餌として人間が使う事もあります。

固い巻き貝と巻き貝に体を引っ込めた際の蓋となる大きな鋏によって身を守るわけです。

生き延びて行けば、体が大きくなります。

自分の体の大きさに見合った巻き貝を探して「引越」をすることになります。

「物件」がそんなにあるのかとも思いますが、不思議なように砂浜のヤドカリは全て自分の宿を持っています。

不動産屋やネットで探すこともなく...(笑)

引越をくり返しながら、それでもヤドナシ(?)になることはないのです。

成長し続けて、自分のサイズに合った宿を見つけて引越を続けながら、力強く生きています。

その時の自分に合った「場」が必ずある

そんなヤドカリを眺めながら考えました。

というか、ある人を思い出しました。

「画狂老人まんじ

誰でしょう?

分かりますよね....

葛飾北斎の最後の「号」です。

30回も画家としての「号」を変え、90回以上の引越をしたという。

葛飾北斎は求道しながらこんなことを言っているのです。

「私は6歳より物の形状を写し取るのが大好きで、50歳の頃からたくさんの絵画を描いたけれども、70歳までに描いたものは本当に取るに足らぬものばかりであった。73歳になってさまざまな生き物や草木の姿や形をいくらかは描けるようになった。ゆえに、86歳になればますます腕は上達し、90歳ともなると奥義を極め、100歳に至っては正に神妙の域に達するであろうか。100歳を超えて描く一点は一つの命を得たかのように生きたものとなろう。願うのは、長寿の神に、このような私の言葉が世迷い言などではないことをご覧いただくことである。」

https://letterpresslabo.com/2017/10/25/kazuo-mori-kotohajime07/

私たちも絶えず求道しながら、成長しつづけ、その時々に様々な経験をしながら、より良い成果をあげる「場」が与えられていると思います。

今、わたしも、そしてあなたも終わることのない道のりの道半ば。

自分の成長段階に相応しい「ヤドカリの宿」のように、より良い貢献をできるように、自分の成長段階に相応しい「場」が私たち一人ひとりにあるのです。

そこで最善を尽くしましょう。その「場」での「最高の自分」になりましょう。

そして、成長したら次の「場」がきっと自分のためにあるはずですから。

そうヤドカリを眺めながら、自分のこれまでの歩みを振り返りました。


最後までお付き合いくださりありがとうございます。


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