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今までの人生54(悪夢からの現実4)

母が作ってくれたコーヒーは
飲まないまますっかり冷めきっていた。

頓服の安定剤を冷めたコーヒーで飲む。

もう寝るのが怖い。
というか夢を見るのが怖い。

もともとをよく見るほうなのだが
霊感があるわけでもなく
普通体質だと思っている。

ただ誰でも経験したことがあるだろう
虫の知らせは感じることが多い。

覚めない夢
今までの人生27(覚めない夢)

もう眠るのが怖かった。
父と母の子ではないという夢
見るかもしれないというのが
嫌だし辛いし本当に怖かった。

頓服を飲んだせいか
ボーっとしてきて居間に横になった。
眠りたくない
眠りたくない
夢は見たくない

・・・
・・・
・・・
起きて数時間しか経っていないのに
私は眠っていた。

しばらくして目を覚ます。

「どのくらい寝てた?」

母に問いかける。

「30分くらいかな?なんか夢見てた?」

眠っている間に母は父の遺品整理をしていた。

「夢見てなかったと思う。」

という私に

「そうなの?何か笑いながら楽しそうに
 誰かと話してるような寝言聞こえてたから。」

そうだ・・・
私は寝言も割と言うほうなのだ。

寝言を言っていたということは
多分を見ていただろう。
全く覚えていない。

頓服をの飲んだせいなのか。
ただ単に覚えてないだけなのか。

頻繁にを見ては
夢の中で自分が夢を見ていることを
理解していることが多い
私にとって
久しぶりに30分の爆睡をしたことになる。

楽しそうな寝言・・・
そんな寝言を言う位のだったら
なぜそんな時に限って覚えていないのだろう。

まだ薬で落ち着いていた私は

「どんな話してたかはっきり聞こえてた?」

母に聞いてみた。

「ん~ん。何を話してるかは分からないけど
 とにかく楽しそうに途中で笑ってるのかな?
 と思うような感じで結構長い寝言だったよ。
 久しぶりにお姉ちゃんの寝言聞いて
 クスクス笑うのこらえてたよお母さん。」

と母は言いながら遺品整理を続けていた。
楽しい夢だったら覚えていたかったなと思いながら
まだボーっとしている私に

「お姉ちゃんちょっと来てごらん。
 これ見て。これ見て。」

多分若い頃から父が大切にしていただろう
ハガキくらいの大きさの
パスケースのような財布のようなもの

「こんなの出てきたー!」

母は笑っている。
どれどれなになに。

「ははは。お父さんも若かったんだろうなぁ。」

昭和漂うちょっとエッチな女性の小さな写真。
他には私たちには理解できないメモが出てきた。


今日はここまで


メリークリスマス!
今日は父の命日。
寒いけど今のところ天気は晴れ。
思い出しながら書いて涙しちゃったけど(汗)
晴れてるからすぐ涙も乾く!

30代後半でうつ病になり、 病気になった原因や、 51歳を機に第二の人生を歩もうと未来を望むことを決めた、 これからのことを綴っていきたいと思います。