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今までの人生38(サンタがくれたモノ2)

サンタからのプレゼントは・・・
今までには見たことがなかった父の夢

クリスマスに父を連れて逝ったことだった。

年末のクリスマスで世の中はキラキラ
ワイワイしている。

葬儀の手配は本州に住んでいる長男が弟と相談し
すぐ手配してくれたらしい。

実家から一番近い葬儀場で
家族葬。

父は末っ子だったし
父方の親戚はほとんど本州にいた。
母は連絡だけして家族葬だからと
報告だけしたらしい。

ここからが私にとって大問題だ。

地下鉄にまだ乗れていない。
市内の実家でもタクシーで向かうだけの
金銭的余裕はない。
12月で雪も多かったため本州から駆け付ける
弟家族たちもレンタカーは借りないらしい。

翌日、通夜は2日後と母からの連絡。

実家の近くの葬儀場なので実家まで行けたら
何とかなる。

クローゼットから喪服を探し出し袖を通してみる。
うつ病になってから25㎏太っていた私には
当たり前だが着ることが出来なかった。
通夜は2日後。
幸いなことに歩いていける距離に
しまむらがあった。
半泣きしながら大きいサイズの喪服とパンプスを
買いに行く。
買物に行けるようになっていてよかった・・・

後は当日18時からの通夜にどうやって行くか。
買物から帰ってきて泣きながら母に電話する。

「タクシー代出してあげるからタクシーに
 乗っておいで。」

母は言ってくれたけど帰宅時のことも考えると
葬儀にお金がかかる母にそんなお金は出させたく
なかった。

「大丈夫。何とかして行くから。」

あと2日といっても行くのが2日後。

雪の中地下鉄の駅に向かう。
年末でクリスマス後。
冬休みに入っている学生や会社員。
地下鉄の駅は人であふれていた。
耳栓をし、改札前まで行く。
行ける。
行けそうな気がする。
絶対最後には父に会うんだ。
・・・
・・・
・・・
何度も改札の前をうろうろする。
駅員さんが

「どうかしましたか?」

と、声をかけてきた。

半泣き状態でなんでもありません。
すみません。

逃げるように帰宅した。

地下鉄で終点駅まで行ってその後は歩いていくか
タクシーで実家まで行こう。

これが私の作戦だった。

ここまで来てそれも出来ないのか・・・
帰宅し号泣しながら、それでも明日の通夜のために
着替えと喪服・パンプスと全財産をカバンに詰め
準備はした。

地下鉄に乗れたら、順調にいけば1時間ほどで
行ける距離。

父に会いたい。
父に会いたい。
父に会いたい。

最後くらいは父に会いたい!

そう思い早めに眠剤を飲み布団に入る。
が、眠れるはずがない・・・

明日どうやって実家に向かえばいいのか・・・
考えて眠れない。

12月末にもなると夜が明けるのが遅く
日が暮れるのも早い。

18時の通夜の前には実家に到着していなければ
ならない。

順調に行けるなら16時、薄暗い時間帯に出ても
間に合う。
私にはそれが出来ないと分かっていた。

眠れないまま朝になり
忙しいとは思ったが母に電話した。

「14時頃、家を出る予定だから。」

母がどう感じたかはわからない。
だが私の一言に

「わかったよ。地下鉄降りたらタクシーで
 来なさいね。雪だし寒いし足元も悪いから。」

私は

「わかったよ。絶対行くから。」

そう言って電話を切った。


今日はここまで


昨晩から何となく予想していたが
寝つけなかったし何度も目が覚めたので
やはり3時間も寝坊した・・・

朝活を頑張ってきた私には3時間のずれは大きい。
落ち込んだ。
と同時に
今日は社会人の休日と思うことにしよう!
休日前日の夜更かしと翌日の寝坊。

でも時間が朝じゃなくても
やれることはちゃんとやろう。
こう思えたのは少し成長したのかな?
と少し自分を褒めてあげた。

30代後半でうつ病になり、 病気になった原因や、 51歳を機に第二の人生を歩もうと未来を望むことを決めた、 これからのことを綴っていきたいと思います。