導入企業2,000社の人事評価クラウドサービスのロゴリニューアルの裏側
入社して最初の仕事がロゴリニューアル
初めまして。株式会社あしたのチームのデザイナーの戸田です。
2018年9月にあしたのチームに入社して、今回のブログでもお話する人事評価クラウドサービス「コンピテンシークラウド®」のUIデザインやLPのデザイン等を行っています。あしたのチームに入るまでは、ナビゲーション関係のIT企業で自社サービスのデザイン、Web制作会社で様々なクライアントのWebデザインを行ってきました。再び事業会社で仕事をすることになったのですが、その理由等はこちらのインタビューで話させていただいています。
さて、では本題のロゴリニューアルの話に入っていきます。
この仕事は入社後の初仕事になります。いきなりロゴリニューアルという大きな仕事に関われるということで、嬉しさとよい緊張感があったのを覚えています。僕が入社する前からこのプロジェクト自体は少し始まっていて、サービスの立ち位置やどのようなコンセプトでロゴを作成するか、といった整理は既になされていました。
ちなみに、リニューアル前のロゴはこんな感じでした。
そもそもコンピテンシークラウド®がどんなサービスかといいますと、Excel等で行っていた人事評価業務をクラウド化することで、評価業務の効率化&各種分析機能で正当な人事評価業務の運用を実現できる、といったサービスになります。
HR Techサービスとしての認知度を高めたい!という目的もあって、リニューアル当初のロゴのコンセプトは以下の3つでした。
テクノロジー | 信頼 | Lite
これらのキーワードを元に、デザイン事業部全員でロゴを作っていきました。
そしてデザイナーたちで各々作ったロゴを並べてのレビュー会。ロゴのデザインを通して、それぞれがどんな感じのデザインを作るのか見ることができて楽しかったです。
出てきたロゴをブラッシュアップし、まずはコンピテンシークラウド®のプロダクト責任者でもある、林田CTOにデザイン提案を行いました。フィードバックを反映しながら、僕が作っていた案で弊社会長にデザイン提案をすることが決まりました!これはとても嬉しかったです。以下が提案することになったロゴです。
満を持してのデザイン提案!その結果やいかに…
さて、いよいよ会長にロゴの提案をする時がやってきました。
我らがデザイン事業部の部長である鈴木さんが会長にプレゼンしていきます。
サービスの立ち位置の再確認、そこから導き出されたコンセプトの説明、そしてそれを体現するロゴデザイン…!いけるだろう…!そう思っていました。(少なくとも僕は…)
そして、会長の反応は、、
、、、。
「うーん、、他にはないの?」(多分、こんな感じだったと思います。)
(何っ…!!?)
僕たちは慌てて、今まで作った全ロゴのデータを会長に見せました。
会長はしばしロゴを眺めながら、
「こういうのもいいと思うんだよね、このカメみたいな」
とあるロゴを指さしました。
( …!? カメ…!?カメなんて作ってないけど…??)
それは人工知能という切り口から脳をモチーフにしたロゴでしたが、画面に映して小さく表示されていたので、カメのように見えたようです。。
そこで会長がおっしゃったのは、カメのようにコツコツ積み重ねていくことによる変化を表現したいということ。コンピテンシークラウド®の価値とは、それを使うことによって起こる行動変容であり、人の成長だということでした。それが今のロゴでは表現されていないから、単なるテクノロジーとかではなく、サービスの価値を深みを持って表現してほしい、ということでした。なるほど。。
いただいたフィードバックを元に、再びデザイナー陣でロゴの再考が始まっていくのでした。
答えが見えず、行き詰まる…
さて、フィードバックをもらったけど、、行動変容と人の成長、、深みってどう表現したらいいんだろう、、
デザイナー陣で頭を抱えながらも、ロゴ作成における新たなキーワードをピックアップしました。それが、以下の4つです。
・8(コンピテンシーは8群75項目から成るため)
・人
・変化
・成長
キーワードを元に、再びそれぞれがロゴの案を作っていきました。
しかし、新たに作られたロゴは上記のキーワードを表現してはいるのですが、これだ!というものがなかなかありませんでした。何か物足りない感じがします。
どうすればコンピテンシークラウド®の価値を表現できるのか。。しばらく頭を悩ませる期間が続きました。
閃き!
ロゴに関する会話を重ねる中で、一緒にロゴを考えてきたデザイン事業部長の鈴木さんからこんな言葉が出ました。
「今までロゴ単体で考えていたけど、もっとロゴの使われるシーンとかも考えてみた方がいいんじゃない?」
実際のサービスのログイン画面だったり、ロゴのアニメーションを考えてみたり、Tシャツにしてみたり、といったように。
なるほど…!という感じでした。
ロゴによってどういう体験が生まれてくるか、といったところまで想像することによって、今まで見えてなかったものが見えるようになった感覚がありました。
ロゴ作りで視野が狭くなっていた時に、この言葉は大きなヒントになっていくことになります。特にロゴのアニメーションも想定して考えた時に、動きという要素が加わることでアイディアに広がりが生まれたのは新鮮でした。
こうして新たなロゴ案がいくつか出来上がり、アニメーションや各種媒体への展開イメージも作成し、会長への再提案の準備ができていきました。
制作したアニメーションの一例
他媒体への展開例
ついに訪れるロゴ決定の瞬間
さて、いよいよ会長へ再提案する時がやってきました。
デザイナー陣一押しのロゴを含む全5案を携え、僕たちは会長提案に臨みました。
そして、一つ一つロゴを見せながら説明していきます。一通り説明を終え、ドキドキしながら会長の反応を待ちます。
このMTGでロゴの決着をつけたい、という僕たちの思いが会長にも伝わっていたようで、会長は「じゃあ、これで」と一つのロゴを指さしました。
(決まった…!)
会長が選んだロゴはデザイナー陣一押しのロゴではないものでした。
なぜそのロゴを選ばれたか聞いたところ、8群のコンピテンシーを表現しているというところが良いとのことでした。コンピテンシーを用いて行動目標を評価していく、というのは私たちのサービスの中でとても重要な要素です。そのコンピテンシーと人の変化、成長を表現することができているロゴだったのです。最初のプレゼンで会長がおっしゃった、コンピテンシークラウド®の価値を深く表現した新ロゴがついに決まった瞬間です!!
新しいロゴ
その後、VIマニュアルの作成やTシャツのデザイン等も行って、コンピテンシークラウドのリニューアルは完了しました。
最後のプレゼンでスムーズにロゴが決まったのは、以下ができていたことがポイントだったかなと感じています。
・表面的な要素だけでなく、サービスが提供する価値を深く考える。
・ロゴそのものに留まらず、使われるシーンやユーザーの体験まで考える。
入社してすぐにこのようなプロジェクトに関われたことに感謝しながら、学んだ経験を生かしてこれからもよいデザインを作っていきたいと思います!
最後に
あしたのチームでは新卒採用も行っています!
少しでもあしたのチームに興味をもってくださった方がいましたら、こちらも覗いてみてください!
次回は↓このイラストを描いてくれた清水さん!よろしくお願いします!
3月入社の木村さんもイラストに加わりました^^(イラスト一番右のアグレッシブな方)
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