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《ゆる散歩》九年庵サウンドスケープ

久しぶりの観光です。3年ぶりに令和4年4月29日(金・祝)~5月1日(日)の短い期間に一般公開されたので国の名勝九年庵に行ってきました。

九年庵で新緑のサウンドスケープを体験します。

【九年庵の名前の由来】
元来「九年庵」とは、現邸宅の西北端に建てられた14坪の茶屋(現在は解体)のことを指し、また「九年」とは
この庭園が9年の歳月を費やして築造されたことに由来するものです。
九年庵・国の名勝指定(平成7年) 佐賀の大実業家、伊丹弥太郎が明治25年に造った別荘と明治33年から9年の歳月をかけて築いた6,800㎡の庭園。 別荘は入母屋葦葺の屋根に杉腰張りの土壁、竹格子の連小窓や真竹を用いた周りの濡縁など、野趣に富む外観を持ち、材質、色感、意匠、構造などのすべてに、細心かつ充分な吟味が加えられ、茶室と書院の様式を折衷した近世和風の数奇屋建築です。 庭園は広く、多くのツツジやモミジ類などが植栽されており、四季を通して美しい景色を描き出しています。また、庭一面に広がるコケはまるでじゅうたんを敷き詰めたかのように錯覚してしまいます。 九年庵は平成7年2月に国の名勝の指定を受け、毎年春の新緑の時期と秋の紅葉の時期に一般公開をしています。

神埼市観光協会ホームページより引用

山間にあるため、周りは閑けさに包まれています。耳をすませば、ヤマガラやシジュウカラなどの小鳥のさえずりや、周りでは川のせせらぎに紛れてシュレーゲルアオガエルの鳴き声も聴こえてきました。

辺りは閑けさに包まれています。

蓑葦の屋根は風情があります。
庭園内部はコケ庭やカエデなどの木々に囲まれており、風が吹くと木々のざわめきが聴こえてきます。

閑かな庭園
座ると閑けさに包まれます

朝早かったのもありますが、観光客も、茶屋と庭の静かな空間を楽しんでいました。

池ではトノサマガエルが鳴いていました。

池の方で耳を澄ませると、「グッググ、ググググ」とトノサマガエルの声が聴こえてきました。

『閑けさや岩にしみ入る蝉の声』という松尾芭蕉による有名な俳句と同じとは言いませんが、九年庵という閑けさの庭園空間の中に、鳥のさえずり、蛙の鳴き声や自然の音がしみ入るようでした。

当時もしずけさの中から発せられる生き物の声を聴きながらお茶を楽しんでいたんだと想像出来ます。

石畳をコツコツと音を立てて歩くのも風情があります。

石畳を歩く音も「コツコツ、コツ」と気持ちの良い音を立ててくれます。枯葉を踏む「パリッ」とした音も気持ちの良い響きです。

年に数日しか公開されない九年庵、新緑のサウンドスケープでした。

また秋の公開を楽しみにしています。

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