鈴木村長@クリエイターと起業の支援

鈴木淳(じゅん)/日本一応募者が多い創業支援施設「台東デザイナーズビレッジ」村長。起業…

鈴木村長@クリエイターと起業の支援

鈴木淳(じゅん)/日本一応募者が多い創業支援施設「台東デザイナーズビレッジ」村長。起業、ブランド育成、ファッション・デザイン・工芸・ハンドメイド・産業振興等ビジネスに役立つ情報を発信。好きな仕事で稼げる人を増やす 。 著書『自分を動かすスイッチの入れ方』 猫愛🐱

マガジン

  • 「好き」を仕事にする自分ブランドの作り方

    モノづくり系のクリエイターが起業して、自分のブランドを立てるヒントをまとめています。2010年発行の著書を少しずつ公開しています。

最近の記事

東京23区の見本市・展示会助成金(2020年度版)

新型コロナの感染対策で見本市や展示会がほとんど中止になっていましたが、秋ごろから少しずつ開催されていくようです。景気自体の先行き不透明感はありますが、販路獲得のために展示会出展は効果的な方法ですので、小売店への卸を検討するクリエイターも助成金を活用して出展を検討してはいかがでしょうか。 ※この資料では簡略化して表記しているので、必ず各区のホームページで確認してください。業種の指定、申請方法など各区毎に違いがあります。 ※これ以外は、自分の「地域名+展示会+助成金」で検索す

    • 依頼する文章の書き方

      講演をお願いしたい、取材をしたい、個展に来てほしい、提案を受けてほしい、採用してほしい、など誰かにお願いする場面は仕事のなかでもよくあります。仕事は一人でできるものではなくて、誰かの力を借りなくてはいけないので他人に何かを依頼することは社会人の必須の技術です。しかしその方法を教えてもらうことってほとんど無いですよね。ということで自分用のメモだったものを補足して公開します。 私はこれまで講演や原稿執筆、委員の就任、アドバイス等を依頼されて、様々な依頼文やメールを読む機会があり

      • 26終.メディアとのつきあい方。プレスリリースの書き方

        連載も本稿で最後です。1ヶ月近くお付き合いいただきありがとうございました。最後はプレスリリースについて。現在はSNSでの発信が主力になっていますが、メディアの影響力は今でも大きいものです。また、プレスリリースを作る過程を通じて、自らの事業やブランドを客観的に見直すこともできます。ニュースや記事を読む人にとって、あなたの発信は意味あるものになるでしょうか?考え直すきっかけになるかもしれません。 ◆マスコミとの付き合い方バイヤーでも消費者でも、むりやり売り込まれると嫌になってし

        • 25.あらゆる手段でブランドの価値を伝える

          商品を売り込むのは苦手、商品説明するのはかっこ悪いという考え方をするクリエイターがいます。私達がすることは売り込み(購入を強制すること)じゃなくて、ブランドや商品の存在を知ってもらうこと、商品情報を提供すること、購入するかどうかの判断はお客様がします。買ってもらう前に知ってもらわないとビジネスが始まりません。しかもそれを伝えるのはあなた自身しかいません。ビジネスにするためにできるだけ多くの人に知ってもらいましょう。 ◆あらゆる手段でブランドの価値を伝えるデザイナーのなかには

        東京23区の見本市・展示会助成金(2020年度版)

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        • 「好き」を仕事にする自分ブランドの作り方
          27本

        記事

          24.取引のあるショップとの つながりを 強めるために

          取引先のお店があなたの商品を売ってくれるのは当然なのでしょうか?納品したら後はおまかせでいいのでしょうか?私はそうは考えません。お店はあなたと対峙しているのではなくて、同じ方向を向いて一緒に商品をお客様に届けてくれる仲間です。あなたの商品を広めてくれる支援者でもあります。そんな支援してくれる取引先店舗が増えれば増えるほど、あなたのブランドを知り、購入してくれるファンが増えていきます。 テーマ27:おつきあいのあるショップとの関係◆販促支援をしよう景気が悪くなり、展示会での新

          24.取引のあるショップとの つながりを 強めるために

          23.展示会ブースでの注意・人気のあるブース、人気のないブース

          台東デザイナーズビレッジのクリエイター達は、いろいろな見本市や合同展に出展してきました。その出展の様子をずっと見てきて気がついたことや、展示会の中でも人気で人が集まっているブースなどを見ていて、どうしてこんなに違いがあるのだろうと感じることがよくあります。出展していると気が付かないことでも、傍目で見ているとわかることもあります。 ◆ブースをデザインする年に2回開催される東京インターナショナル・ギフト・ショー。雑貨好きには最高のイベントです。これほど品揃えとクオリティが高い展

          23.展示会ブースでの注意・人気のあるブース、人気のないブース

          22.合同展に出展する前に

          ファッションだけに限らず、多くの業種で、新規の取引先を増やすために、展示会・合同展・見本市などに出展します。しかし単に出展すれば成果=取引先が増えるわけではありません。年々、ビジネスでは共有過剰な状態で、取引先を増やすことが難しくなっています。ではどうやって取引先を開拓していくのか、そのポイントについてまとめました。 ※こんにちは。このNOTEはファッション・デザイン関連の創業支援施設「台東デザイナーズビレッジ」の鈴木村長が著書「好きを仕事にする自分ブランドのつくりかた」を

          21.合同展に参加して、新規の取引先を獲得するために

          自分のECサイトで売って成長しているクリエイターも多いのですが、ここでは小売店へ卸売して販路を拡大していくための手段として展示会の活用について考えます。自社の商品力に加えて小売店の販売力や発信力を活用することでビジネスの成長速度が早まります。 新規の小売店等への取引を始めるために、合同展出展は効果的です。2020年春は開催延期が多い状況ですが、次回開催の告知がもう始まっているものもあります。半年先の出展の準備をしましょう。 テーマ26:新規ショップを展示会で開拓◆ショップ

          21.合同展に参加して、新規の取引先を獲得するために

          20.工場に製造してもらうために。頼み方とトラブル回避

          手作りで商品を作って、ハンドメイドサイトや手作り市などで販売していても、売上はがんばって年商500万円ぐらいでしょうか。もっと稼ごうとして働く時間を増やすと今度は体力や気力の限界が来てしまいます。モノ作りをビジネスにするには、製造工場との付き合いが不可欠。その探し方から仕事の依頼方法、トラブルへの対処方法までを考えてみます。 ※この投稿はファッションとデザインの創業支援施設「台東デザイナーズビレッジ」の村長が書いています。手作り作家、ハンドメイドのクリエイターから、人気ブラ

          20.工場に製造してもらうために。頼み方とトラブル回避

          19.自分だけの仕事から組織としての仕事へ

          「一人で商品に向き合うのが仕事」という職人のようなクリエイターもいます。でも一人でできることなんて多くはありません。起業してブランドを大きくするためには、関わってくれる人、応援してくれる人を増やしていくことが欠かせません。なかには人に何かを頼むことが苦手、自分でできることは自分でやるべき、という人もいますが、それでは事業を大きくするのが難しくなってしまいます。 こんにちは。台東デザイナーズビレッジ村長の鈴木です。このNOTEは著書「好きを仕事にする自分ブランドの作り方」の内

          19.自分だけの仕事から組織としての仕事へ

          18.現状を知り、強みを生かし、改善を続ける

          どうしても「売れる商品」を作りたくなりますよね。でもそれより大事なのは「自分の強みを生かしたビジネスや商品を生み出すこと」です。無心に手を動かしていると仕事をした気分になるものですが、大事なことは自分はどんな価値を提供できるのか、頭を使って考えることです。自分を活かすビジネスや商品は、利益と自信を与えてくれるのです。 ※この投稿は、もの作り系クリエイターや小規模事業者(ファッション・アクセサリー・デザイン・クラフト・雑貨など)向けに、起業し事業を育てていく方法を、著書「好き

          18.現状を知り、強みを生かし、改善を続ける

          17.小さくて弱いブランドが 大きなブランドや企業と 戦っていくには

          ステージをあがるための戦い方 自分の商品のことしか知らないで「良い商品ができました」ってお店に売り込んでも採用になることは少ないでしょう。あなたの商品を取り扱ってもらう以前から、既に大手企業や先輩ブランドの商品が扱われているのです。ライバルになるブランドや商品を知って、どうすれば採用されるのか作戦を立てましょう。ここでは、大切に育ててきたブランドをさらにステップアップさせるための手法を紹介。冷静に現状を分析し、作戦を練りましょう。 テーマ23:戦略を考える◆大手や既存ブラン

          17.小さくて弱いブランドが 大きなブランドや企業と 戦っていくには

          16.売上が伸びないときにやってしまいがちな行動とは

          事業をスタートしてみたが、なかなか売上が増えない時期があります。そんなときに「こうすれば売上が伸びるはず」と思って取り組むことが、実は効果的ではないこともあります。もうちょっとで芽がでそうなときに方針を変えてしまうことも少なくありません。目先のわずかな売上のためにとった行動でお客様が離れてしまうこともあります。そんな例をあげました。 ※このNOTEは2010年発行「好きを仕事にする自分ブランドのつくりかた」の一部を再編集して紹介しています。 テーマ22:売上が伸びないとき

          16.売上が伸びないときにやってしまいがちな行動とは

          15.手作りクリエイターからブランドへのステージをあがる

          ブランドとしてのビジネスの規模を大きく成長させるには、自分で生産して販売するだけはなくて、ショップや工場 など外部とのやりとりが不可欠。それをスムーズに 進めるためのポイントをしっかり押さえましょう。まずは仕事内容と年商から、自分の事業ステージを考えてみましょう。 ※執筆当時は「ハンドメイド作家」という言葉が無かったので「手作りクリエイター」という書き方をしています。 手作りからブランドへのステージを上がる商品を手作業で作り、販売してきたこれまでのビジネスのカタチを転換さ

          15.手作りクリエイターからブランドへのステージをあがる

          14.あなたがブランドの資料を作らないと、お店側は取引して良いか上司に確認できない。

          ブランドの魅力を伝えるポイントは、「商品を売り込む」のではなくて、「好き・欲しいといってくれる人を増やすこと」。欲しいと思われるためには、一方的な情報提供ではなくて、相手の立場や考え方を理解して、必要な情報を提供することが大事です。言葉で説明するよりも商品を見てもらえばわかるというクリエイターもいますが、見せた相手がどうやって上司を説得するか考えたことはありますか?ブランドの伝え方のヒントを紹介します。 テーマ20:ブランド資料の制作◆プレス・PRの仕事はブランドを好きにな

          14.あなたがブランドの資料を作らないと、お店側は取引して良いか上司に確認できない。

          13.商品の魅力を伝えるのは自分しかいないし、伝えるのはかっこ悪いことではない。

          「良い商品がデザインできた」と商品にどんなに魅力があっても、それがお客様に伝わらないのでは意味がありません。使ってもらえればわかるという人もいますが、ではどうすれば試してみたくなるのでしょうか。ものづくり系クリエイターは商品を作るだけで、価値は見てもらえればよいと不親切な対応をしてしまうことがあります。口下手だから、プレゼンが苦手だからと敬遠することもあります。ほんとうにそれでいいのでしょうか?商品の価値を伝えることの大切さとその方法を知りましょう。 ※ここでは小売店へのバ

          13.商品の魅力を伝えるのは自分しかいないし、伝えるのはかっこ悪いことではない。