武友 淳

1983年静岡県生まれ。「たぬき探偵ジェリー」ブランドを持つ謎解き制作会社の維新エンタ…

武友 淳

1983年静岡県生まれ。「たぬき探偵ジェリー」ブランドを持つ謎解き制作会社の維新エンターテインメント株式会社代表取締役。会社では戦略・戦術、組織形成、人材育成をしています。https://www.tanteijelly.com/

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  • 組織論

    離職率0%の維新エンターテインメント株式会社の組織論

  • 大人の道徳教室

    社内勉強会「大人の道徳教室」では「心の勉強会」と「ブレスト会議」を開催しています。「ブレスト会議」では、日経ビジネスの記事や、私が読んだ本を題材として取り上げます。ビジネスマン、起業家さん向けです。社外の人も参加可能。お気軽にご参加ください。詳しくは以下のページまで。 https://www.tanteijelly.com/contents

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    日々思うことなど。雑記。

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なぜ当社は人が辞めないのか?

当社、維新エンターテインメント株式会社は24年4月現在、正社員6名、アルバイト14名の小さい会社です。 2017年10月に1人目の社員が入社し、そこから今日に至るまで正社員は誰も辞めることなく増え続けていきました。 つまり約7年間で正社員の離職率0%の会社です。 当社は恥ずかしながら高給なわけではありません。給料は会社の粗売上によって変動する形態をとっており、会社の粗利益が高ければ高い給料を払い、低ければ最低限の給料しか支払われません。良い時は良い、悪い時は悪い。悪いと言って

    • グリーンショップからみるライン拡張の危険性

      こんにちは。先日、たまに行くグリーンショップに行きました。 すると、なんか店舗が増えていて、グリーンショップと家具・生活用品店の2つができていました。おお、これは最近戦略本で勉強したライン拡張やないかい、と思ってしまいました。 実は「ライン拡張をすると良くない」と言われています。 ライン拡張とはなにか? 上の本、「ブランディング22の法則」に書かれているのが「ライン拡張の罠」。この本、ブランディングについて簡潔に書かれているので非常に読みやすいです。またどこかでご紹介しま

      • ブランディングの科学/バイロン・シャープ

        ブランディングやマーケティングの本を読み漁っていますが、この本は他のブランディングの本と違う見解を述べているので非常に面白いです。これまで常識とされていた考えと逆の考えが科学的見地から展開されているので、新しい知識がついたなぁと思わせられました。 リピーターが大事という常識の否定 あらゆるマーケティングの本を読むと「リピーターを大事にしろ」と必ずといっていいほど書かれています。確かにビジネスはリピーターが大事です。常連客によって支えられているお店も多くあります。一人の人が

        • 予想どおりに不合理/2章 需要と供給の誤謬(アンカリング)

          こんにちは。会社で毎週実施しているブレスト会議で取り上げた書籍「予想どおりに不合理」の2章を解説したいと思います。 ブレスト会議については以下のページにまとめてみました。 参加大歓迎ですので、気になる方はお待ちしています。 刷り込みの効果 鳥の雛が最初に見たものを親として認識する現象を「刷り込み」といいますが、我々の世界にも刷り込みははびこっています。例えば、宝石が高いものだというイメージ。これも一種の刷り込みです。企業はこの刷り込み効果を巧みに扱い、私たちを操作していま

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          予想どおりに不合理/1章 相対性の真相

          比較の罠 毎週木曜日に会社内で実施している「ブレスト会議」。(詳しくはこちら:https://www.tanteijelly.com/contents) 最近実施しているテーマは上記の書籍「予想どおりに不合理」を1章ずつ社員と共有して理解を深めています。今回はその1章を皆さんにも共有したいと思います。 そもそもこの本、とても面白いのでオススメです。何の本かと言うと、行動心理の本です。表紙に「行動経済学が明かす…」と書いてありますが、人間がなぜそう行動してしまうのかについて実

          予想どおりに不合理/1章 相対性の真相

          やる気スイッチグループ 幼児教育で一人を「深堀り」(日経ビジネス2022.01.31)

          塾で有名なやる気スイッチグループについてのまとめからアイディアを出してみました。 幼児教育はブルーオーシャン やる気スイッチが第2の創業を軌道に乗せつつあるようです。 それが幼児教育。幼児や小学校低学年向けの教育市場という「ブルーオーシャン」に目をつけました。このゾーンは大手がいないらしく、やる気スイッチが早々にシェアを拡大しようと、教室数を急拡大させています。「ハロー」というブランドで開始から1年半となる22年2月末には教室数が約850に達する見通し。 その背景にはやっ

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          ファンづくりの極意(日経ビジネス2022.01.31)

          それを人に勧めたいと思うか? ファンをいかに作っていくか、これが経営の最重要項目だと思います。別に今に始まった話ではなく、結局最終的に「ファン」に行き着くものだと思っています。 今回の記事は「ファン」を数値に置き換えて、業界別に企業の取り組み紹介しています。どうやって数値で表すか。それが「NPS=顧客推奨度(ネットプロモータースコア)」。どれだけ人に勧めたいか、をアンケートした数値で各企業をランク分けしています。 ・ヨドバシ・ドット・コム(ECサイト) ECサイト部門でNP

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          学ぶを結果に変える アウトプット大全/樺沢紫苑

          今回は書籍のご紹介&ブレスト内容をシェアします。 学びを結果に変える アウトプット大全という本で、結構売れている本みたいです。 内容は、学びに関する本なんですけど、要するにインプットよりアウトプットをしろって話です。 アウトプットをインプットより2倍しろ みんなインプットをたくさんしがちなんだけど、本当に大事なのはアウトプット。その比率はインプット:アウトプット=3:7。インプットしたらその倍はアウトプットせよ、ということですね。まずアウトプットという運動をすることで記

          学ぶを結果に変える アウトプット大全/樺沢紫苑

          好調サイバーエージェント 機器から育てたテック路線(日経ビジネス2022.01.17)

          なんだか毎回トップ画像が同じような感じのものになるな。テーマが似通っているんですな。ということで、今回はサイバーエージェントについてです。 好調サイバーエージェント、その理由は? サイバーエージェントが絶好調。 なぜかというと、大きいのが「ウマ娘」の大ヒット。21年9月の連結売上高は6664億円(前年比39%増)。営業利益も3倍の1043億円といずれも過去最高。時価総額に至っては業界最大手の電通と競っている状況。あの天下の電通と渡り合えるところまで来たベンチャー企業という

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          孫正義の「資本論」 ソフトバンク、巨大資本の内幕(日経ビジネス2022.01.10)

          ソフトバンクの孫さんが狙う未来のビジョンファンドとは。 そこから自社のアイディアに落とし込んでいきたいと思います。 これからビジネスを始めるのに役立つ指標 投資会社となったソフトバンク。世界のユニコーン予備軍と呼ばれる企業を見つけ、次々投資しています。投資を狙うリストはなんと3000社。その基準がとてもためになるのでご紹介します。 1. 大きな市場規模を持つ事業分野かどうか(成長余力) 2. ビジネスモデルや技術の革新性があるか(競争力) 3. 経営者としての資質(信頼性

          孫正義の「資本論」 ソフトバンク、巨大資本の内幕(日経ビジネス2022.01.10)

          【ブレスト】再始動2022、見えたコロナの先(日経ビジネス2021.12.27、2022.01.03)

          もう1ヶ月前にやったブレストの内容になります。 ネタは日経ビジネスの新年1発目の号から。コロナの先は果たして見えているのでしょうか…。 2022年はどんな年になるのか それは2021年に起こったから判断できます。 流れとしては、量より質。特に飲食店ではコロナの打撃が大きく、そこから大きく転換を迫られた先に、規模を追うのではなく質を磨くという流れになっているようです。具体的に言えば、塚田農場という居酒屋が寿司専門店や焼き鳥専門店など、業種を絞って展開する流れにしていること。

          【ブレスト】再始動2022、見えたコロナの先(日経ビジネス2021.12.27、2022.01.03)

          貧しいニッポン(日経ビジネス2021.12.20)

          何の本を読んでも、日本の未来は暗い、と書いてあります。事実、世界的に見ていま日本はどんどん貧しくなっていっています。そんな内容を踏まえて社内でブレストしました。 日本はどんどん貧しくなっている 2021年は様々なものの値があがりました。顕著だったのは建築系。木材や鉄、銅など、素材関係が軒並み値上がりし、それに呼応してリクシルも値上げを余儀なくされました。 日本は元々、安く売ってシェアを拡大するのが典型モデル。そのせいか日本の平均賃金は過去20年間ほとんど上がっていません(

          貧しいニッポン(日経ビジネス2021.12.20)

          【ブレスト】私の知らないネット上のワタシ(日経ビジネス2021.12.13)

          こんにちは。今回も日経ビジネスの記事よりブレストをしましたのでレポートします。 個人情報は全て抜かれている!? 今回の記事は、ネット上のプライバシーについて。 自分の情報がすべてネット上で抜かれているのはご存知でしょうか? 知っている人は知っているのですが、もう何かしらのデバイスを使っている限り、その会社の中に自分たちの情報がどんどん流れているんです。そんな告発がアメリカであって、周りは主にGAFAに対して疑心暗鬼になっている。だけど巨大すぎてもはやそのサービスを使わない

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          ファイブウェイポジショニング戦略(フレッド・クロフォード/ライアン・マシューズ)

          こんにちは。今回もブレストのレポート&気づきを報告します。 今回は珍しく本から題材を取りました。 星野リゾートの星野さんが愛用している戦略「ファイブウェイポジショニング戦略」についてです。 こちらの戦略、僕も非常に良いなと思っておりまして、1年以上前に読んでいたのですが、改めて会社に落とし込んでいきたいなと思いまして、サラッと読み返して社内で共有しました。 社内で共有してもたぶんメンバーは理解できないと思っていたので笑、自分がちゃんと使えるようになるため用にやりました。その中

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          DX人材の作り方 リスキリングで成長再び(日経ビジネス2021.11.29)

          こんにちは。 ここ一年くらいでDXDXと言葉を聞くようになりましたね。デジタル庁なんかもできたりして、今更ながら日本も本腰を入れてデジタル化を推し進めてるようです。そんなDXの波に置いていかれそうな人たちが会社の中にはいて、その彼らをどうしたらいいのかって話でした。 この記事をもとにブレストしていきましたよ。 リスキリングとは タイトルにありました「リスキリング」をはなにか? 読んで字の如く、スキルをRe、つまりもう一回スキルを学ぶってこと。社員を再教育して、今後必要とな

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          ゆるブラック企業|本当は働きたい若者

          あけましておめでとうございます。 本年こそは毎週noteを更新していきたい所存です。よろしくお願いします。 さて、今回の話題は「ゆるブラック企業」(日経ビジネス2021.11.15)の記事より、社内ブレストをしました。 ブレストは誰でも参加OK。希望者は無料で参加可能ですので、私までご連絡ください。詳しくは以下をご覧ください。 今回は「ゆるブラック企業」ということで、実はもっと働きたい若者たちがいる、若者たちのやりがいを搾取しているのではないか?という話題です。 ゆるブ

          ゆるブラック企業|本当は働きたい若者