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「虚弱」の正体。

私の一番上の姉が言う。
「柊ちゃんは虚弱だから。」

ちなみに私には、自分が「虚弱」だという認識は、さらさらないのだけれど。ただ、姉から見る私は、やはり「虚弱」なのだと思う。

末っ子の私は、小さな頃は、膀胱弁の未発達で検査を繰り返し、おたふく風邪もりんご病も水ぼうそうもしっかりやり、よく保育園も休んでいた(仮病も幾度かある)。

中学で偏頭痛がひどくて保健室で休んだり、早退したり、高校ではとうとう起立性調節障害となり不登校になったあげく、中退した。

そうか…「虚弱」といえば「虚弱」ですな。

ただ、健康な女児を三人産み、このあいだの健康診断では体内年齢21歳という、実年齢の半分ほどの若さな現在。血液検査も尿検査もピカピカの “A” だ。ピチピチじゃないか。
(BMIが低で“C”だけども。)


健康体だけれども、「虚弱」なのはなんなんだろう…とずっと思っていたのだけれど、ついに、その理由がわかったような気がした。
それは、HSPの気質を持つ方とお話したときだった。 最近よく見かけるHSPの文字。

気圧の変化や天候によって、頭痛がしたり、だるくなってしまったりしてね。
人混みとかもダメ。すぐに疲れてしまって、きっと人の気を受けてしまうんだと思うの。
あと、人と話していて、口調とかニュアンスで感情が見えてきてしまって、怒りとかネガティブな感情を拾ってしまうの。気にしなきゃいいんだけど、気になってしまって落ち込んでしまうの。

HSP気質の方とのお話。

そうなのか。え?なんかわかる…。
ん?もしや私も、HSP気質なんだろうか?

思えば、母にもよく、
「柊は季節の変わり目は必ず体調崩すから」
とも言われていたし、
「感受性の強い子だからねぇ」
とも言われていた。

試しにネットのHSP診断をやってみると…

                                                 HSP診断テスト  より

おっと。知らなかった…。そうなのか。
いや、ま、そっか。かなり当てはまる。

人混みへ行くと、ぐったり疲れてしまう。
気圧や天候の変化で、頭痛がひどくなる。
人の悲しみや苦しみや怒りを、自分のことのように感じてしまう。
自然に触れていないと不調になる。
アートや芸術が好き。
一人きりの時間がとても必要。

どれも当たり前に当てはまる。
あまり自覚はなかったけれど、「疲れやすい」だとか「虚弱」の正体は、そういうことだったのかもしれない。


「柊さん、“塩”がいいよ。
    あと、水分をたくさんとってね。」

頭痛がひどいときには、頭のてっぺんに塩を少しすりこむだとか、お風呂に塩や酒を入れるとか、そうやって気の流れを浄化するのだという。だいぶスピリチュアルだ。

でもきっと、そういう自然のリズムだとか、気の流れだとかの影響は受けていると思う。
植物たちと同じように、そう感じることがよくある。元気そうに見えていた木が、みるみる元気がなくなっていく様子だとか、弱りきっていたような木から新芽が出てくる様子には、どうしても “気” を感じてくる。
目に見えないけれど、自然のタイミングや流れ、はきっとある。
植物にも殺菌や水分は不可欠なのだし。

季節がすすみ、木枯らしがふきはじめ、急に冬がきたり、人混みに行ったりしてきたから。しばらくは朝の白湯に、少しの “塩” (天然の粗塩ねと念をおされた) を入れておく。

しっかり健康な身体だけれど、
「虚弱」な正体は、心の方だったようだ。

43年も生きているのに、ちっとも自分のことなんてわかっちゃいない。




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