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レポート⑤【絶品!シリア料理+アレッポ石鹸工場見学ツアー】


こんにちは!運営スタッフの岩崎 真子です。
太田 昌興さん、小松 あきさんのお2人をゲストにお迎えして、9月4日(金)に開催された「絶品!シリア料理+アレッポ石鹸工場見学ツアー」のイベントレポートをお届けいたします!

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①ゲスト紹介、シリア渡航のきっかけ

9.4ゲスト紹介

【小松 あきさん】

アラブ料理研究家の小松 あきさんは首都のダマスカス市内で地元の方との交流を経ながら家庭料理を学ばれたそうです!現地の方の気さくな人柄や、小松さんの積極的なコミュニケーションがあってこその経験だと感じました。シリア渡航のきっかけは、料理の仕事に携わるなかで当時日本ではあまり知られていなかったアラブ料理に興味を持ったことから、シリアへ渡航した際にアラブの食文化に魅了されていったそうです。

【太田 昌興さん】

株式会社アレッポの石鹸共同代表取締役である太田昌興さんは5回のシリア渡航を経ながらアレッポやラタキアへ足を運び、アレッポの石鹸を多くの人々へ届けてきました。太田さんのシリア渡航のきっかけは、ご縁があり2000年に株式会社アレッポの石鹸に入社。そして現地へ渡航するようになったのち、共同代表となられました。シリアの復興に貢献するべくチャリティー活動にも携わられています。

今回のゲストのお二人は自身がシリアへ渡航するとも思っていなかったそうです!それまではインターネットの情報も少なく、未知の世界であったシリアにそれぞれのきっかけを経て踏み込んでいったそうです。

その地の文化に携わるお二人のスタディーツアーは平穏なシリアの日常を感じられ、まるで現地へ観光に行ったかのような気分になりました。

②内戦前・以降のシリア

【日本からのアクセス】

ルート2

内戦前はヨーロッパを経由し、エジプトからダマスカスへ飛び、陸路でアレッポまで移動。もしくはエジプトから直接アレッポへ飛ぶことが出来たそうです。

ルート1

内戦以降はレバノンのベイルートまで飛んだのち、陸路でシリアへ入国します。国境を超える際には検問が必要となったため、入国までの時間をかなり要することになったそうです。

2011年の春ごろ、現地の人々はまさかシリアで内戦が起こり現在まで続くとは思ってもいなかったそうです。当時はエジプトやリビアの出来事だと捉えていた方も多かったようです。その後シリアでアラブの春が起こり、人々が隣国に逃れていくとその影響でシリアの食文化も一緒に広まったそうです。今ではエジプトのレストランでもシリア料理を選べるほど人々に馴染み深い料理になりました。

③アレッポ石鹸工場見学ツアー!

【アレッポの石鹸とは】

アレッポの石鹸

地元の方に馴染み深く、現地では日常のいたるところで使用されているアレッポ石鹸。お肌に優しい成分で構成された、日本でも人気の石鹸です!身体だけでなくシャンプーとしても使用して頂けるそうです。
内戦前から生産されてきた伝統的な石鹸で、社会的情勢に左右されずにあらゆる工夫で今も生産し続けています。現在では石鹸工場の当主アデル・ファンサさんの息子、タラール・ファンサさんがその意思を引き継いでいます。また地元の方の雇用も創生し、地元・海外ともに求められている存在となっています。

【工場見学ツアー】

印象的なのは石鹸のカッティング作業!刃のついた道具に1人乗り、それを皆で引っ張るというもの。子どもくらいの体重が丁度良いため、子どもたちもよくお手伝いしているそうです。なんだか楽しそう!シリアでは親の仕事を手伝う子どもたちをよく見かけるそうですが、彼らはそこから働くことを覚えていくそうです。

動画の中に登場するアデル・ファンサの工場は内戦中の爆撃によって破壊されていましたが、2020年1月の現在では修復がすすんでいます。少しずつ本来の状態を取り戻しているアレッポの石鹸工場の様子から、内戦の現状にまけることなく人々の生活を支えるパワーを感じられました。

アレッポの石鹸②

アレッポの石鹸は全国の自然食品店、ロフト、東急ハンズ、生協などで販売されています。
HPやFacebookでも詳しく見ることができます。


公式ホームページ:https://aleppo.co.jp/
Facebook:https://www.facebook.com/aleppo.no.sekk n/

店舗検索はこちら↓

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④絶品シリア料理をご紹介!

【シリアの食文化】

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(左:ゆでたひよこ豆と白ゴマペーストのピューレ『ホンモス』、右:ラマダーンを終えイードのお菓子『マアムール』

ヨーグルトやザクロなど、さっぱりして少し酸味のある食材が印象的なシリア料理ですが、辛いものが少ないというのは意外でした!スパイスの効いた辛い料理としては『ムハンマラ』が紹介されていました。

【クッキングコーナー】

図1

中でも印象的だったのは、クッキングコーナー!なんとご自宅のキッチンでシリア料理「ファッテ」を料理してくださいました!スタディーツアーならではのコーナーですね!

作り方はとっても簡単!
~材料~
・トルティーヤ(今回は小麦粉べースを使用)
・ひよこ豆(1缶)
・ヨーグルト(お好みの量)
・タヒーナ(適量)
・すりおろしニンニク(適量)
・しお(適量)
・パプリカの粉(お好みで)
・ミント(ドライ/フレッシュ)(お好みで)
・ざくろシロップ(お好みで)

~作り方~
1) トルティーヤを一口サイズにちぎってお皿にいれる。
2) ひよこ豆を鍋で温めて、トルティーヤの上にのせる。
3) ヨーグルト・タヒーナ・すりおろしニンニク・しおを入れてかき混ぜる。
4) 小さい鍋でオリーブオイルを温め、上からかける。(ジュッと音がします)

できあがり!

現地では朝食や昼食の時に召し上がることが多いそうです。
是非ご自宅でもお試しください!!

⑤今回紹介された料理

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スタディーツアーで紹介された料理から5つピックアップしました!他にも紹介されたアラブ料理やレシピは小松さんのHPやブログでも紹介されています。下記リンクをご参照くださいませ。

シャワルマ(ケバブ): パン(ホブズ)でまいたもの(左上)
ファラーフェル: ひよこ豆のコロッケ(右上)
マクドゥース: 茄子のオイル漬け(左下)
ウージャ: アーモンドの若い実(右下)
クナーフェ・ナーブリスィーエ: チーズを挟んだ温かいお菓子(真ん中)

本当にたくさんの料理を紹介して頂きました!お腹がすきましたね!
これを機に、私もアラブ料理にチャレンジして、おうちで中東文化を楽しみたいと思います。

小松さんによるアラブ料理の紹介はこちら!
ブログ:https://www.arabfoodsweets.com/
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読んでいただきありがとうございました!
今回のスタディーツアーが皆さまにとって、シリアの美しい文化を知るきっかけとなっていたら大変嬉しいです。
「動画で見たい!」という方は、下記からチケットをご購入いただければ、見逃し配信もご覧いただけます。

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次回は9月11日(金) 【トルコのAARで働くシリア人スタッフの過去・現在・未来】です。
皆様のご参加、お待ちしております!

運営スタッフ 岩崎 真子

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